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▲【再アップ】パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 「これじゃない感」▲

2011年度33本目 6月14日IMAX3D版鑑賞
「ファンの期待も裏切った。カイマー印のアクションファンタジーの域で留まった微妙なシリーズ最新作。」


アメリカ2011年アメリカ制作アメリカ

製作
ジェリー・ブラッカイマー
(『ローン・レンジャー』『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』『アルマゲドン』『ビバリーヒルズ・コップ 』)
監督
ロブ・マーシャル
(『シカゴ』『NINE』『SAYURI』)
出演
ジョニー・デップ
(『アリス・イン・ワンダーランド』『パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト』、『PLATOON』、『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』、『シザーハンズ』)
ジェフリー・ラッシュ
(『英国王のスピーチ』)
ペネロペ・クルス
(『ボルベール〈帰郷〉』『悪の法則』『バニラ・スカイ』)

Jolly RogerあらすじJolly Roger
前作で「生命の泉」の地図を手に入れて新たな航路へ旅立ったジャック。
それから幾重のときが去った。
ジャックの頼もしい仲間であるギブスはジャックと誤認されイギリスで裁判にかけられていた。
ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)はギブスを助ける為に、行動を開始する。
だが二人は、イギリス軍の策略にはまってしまい、ジャックはイギリス国王と謁見し、イギリス国王から「生命の泉」へスペインよりも早く行き着くことを依頼する、そしてそのイギリス国王の配下には、かつてジャック海賊団の副船長であり裏切りもののバルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)がいた。
その場から脱出を企てるジャックは、無事逃走に成功するが、そこでは自分の部下として雇われたと名乗る人が多数いるのだった。
ジャック・スパロウは自分であるというのに、不審に思たジャックは、その偽物ののジャックの正体を探るべく、酒場の奥に進のだが、イギリス軍の追っ手がここにも忍び寄っていた。
偽物のジャックの正体を突き止めたジャック、それは意外な人物であった。
気を失ったジャックが目を覚ますと、そこは船の中だった。
奴隷のように働かせられる船員たちから事情を聞いたジャックは、この船の船長が伝説の海賊の黒ひげの船であることを知るのだった…。
その頃バルボッサは、捕らえたギブスを利用して生命の泉を手にする為に、イギリス軍として海にいた。
その先にはスペイン軍もいるのだった…。
Jolly Roger感想Jolly Roger
さてジェリー・ブラッカイマーは公約通り、パイレーツシリーズを完結させること無く4を製作しましたね。
それ自体の正否から問うべきか?それともそれ自体は肯定的に受けたとしても、正直本作は、シリーズ作品のお金目的の続編として批判を受けるべき対象になったことは言うまでもないでしょう。
さて製作と主演とそのライバルは、上手いこと都合が付いたようですが、流石に前3作までに登壇していたキャラクターは壮大な物語の渦に飲み込まれてしまい伝説と化してしまったので、出演は不可能。
それに対しての新キャラクターとして海賊界としても有名な黒ひげの採用。そして新ヒロインとしてペネロペ・クルスを採用。
また監督としては、作家性の強いゴア監督からこう言った大作の冒険などとは無縁だったミュージカル映画「シカゴ」や品位だけが高い「SAYURI」などのヒットメーカーのロブ・マーシャルを起用。
そして
本作は、原作小説の映画化権を購入しジョニー・デップのジャック・スパロウ用にそれを書き下ろした
製作の時点で少し暗雲が立ちこめた作品でもあったのだ。
さてそういうわけで、感想を書いて行こうと思います。
一応自分は前3作はDVDを持っていてシリーズは2が好きなんですが、今作の公開に対して復習などする機会が無く、そのまま鑑賞ですが、映画の最上級IMAXで鑑賞だでよ!!
ですが、正直筆者は、本作を全く期待していなかったのです。予告の時点で、3よりも劣化している感が濃厚だったとは思えませんか?確かに4は制作費が1億ドルも3より削られているらしいのですがね。
さてその内容ですがこれじゃ無い感が半端無い。
一応、主役はジャック・スパロウではありますが、前述に書いた通り。本作は原作があるのです。
そのせいか、きっちりとしてロブ・マーシャル独特のカット割りやアクションも相まって、ジャック・スパロウのキャラクターが以前のパイレーツと全く違う。
本来、その強運だけでなんとか生きていたジャック・スパロウ。それが魅力だったとも思えるのですが、それが真面目な脚本、いやありきたりな脚本のせいでジャックが物語を切り開くという納得のいかない形式になっています。
またジャックが謎の海賊から一変、凄腕の海賊として描かれ、鮮やかな剣技などを披露してくれるが、
それこそ私たちの求めていたジャックでは無かったのではないだろうか?
そういった困惑を兼ね揃えながらも新キャラクターの黒ひげと人魚が出てくるのだが、この二点にも困惑の要素はある。
これはむしろ違和感と説明不足という普通の問題だ。
まず、黒ひげが魔術師となっていること。
これは予備知識が無いと困惑すること確定。
前作での強敵は、呪いを受けた伝説の存在、イカ男とその海洋生物たちだったのだが、今作は偉大な海賊、黒ひげとなっているのだが、その黒ひげが卑怯なだけで、しかも魔術師というのがもう微妙。
その取り巻きのゾンビ軍団もやや問題だ。1の要素と対して変わらず不死身でしか無く、ビジュアルのインパクトも微妙。これではゾンビ映画好きから不評を喰らうだろう。
そもそもゾンビって?(笑)
そしてまた人魚だ!!
こいつがまた、謎の武器を使って人間を襲うからたちが悪い。挙げ句にびっくりするような描写もあったりと、なんか怖い。
ただそれでも楽しめる要素はあると思う。
特にそれがディープなことなのだが、それが当時の海賊事情だとか、海洋事情だとかの細かな設定。(笑)
黒船の掟だとか、人魚伝説だとか、スペイン軍の終盤の暴走だとか…。
そういった誰得な細かな設定は色濃い。
うん。ダメな映画として顕著であるね。(笑)
そもそも監督が残念だった。(笑)
舞台出身とあってインタビューでも細かなリハーサルを入念にし、舞台の様にダンスのようにアクションシーンを構想したという本作。
だが、それがパイレーツオブカリビアン。つまり酒臭い海賊映画にマッチするかということだ。
ラム酒さえ飲めればそれで良い。あと女がいれば良い。
そういう映画では無かっただろうか?
そこにきっちりとした神経質とも言える程几帳面さにまとめられたことにより、シリーズ4作目として異色な作品になってしまったとは言えないだろうか?
普通の映画なら問題は無いだろうが、本作においてはマイノリティーを崩壊させているのではないかと思う。
終盤は、ある宝物を手にする物語へと変貌する。
あれ?本作はいつからトレジャーハント映画となっていたのだろうか?しかもジャングルを探索する映画になっているではないか?
これ何かに似てないか?そうだ!!インディージョーンズだ。素敵なキャラクターを利用して宝物を探す。ん?そもそもこれ海賊映画なのか???(笑)
とどめはその宝物が発動してCGがドン!!
んっ?これ昔観たぞ!!そうだブラッカイマーが製作した「プリンス・オブ・ペルシャ」だ!!
ラストの時間の砂が発動するのと一緒じゃね!!??
というもう何だろうか?今までのシリーズの人気を地に落としたような。まぁーでもジョニー・デップが観れれば良いとも思えるわけだが…。
つか…これさー無名俳優多いし、監督のロブ・マーシャルもろくに映画撮っないし、なんでこんな二束三文な映画作ったのよ…。
ここからは3D批判
てかよ。何このクソ3D!!IMAXなのに一番飛び出ていたのが字幕なんですけど。
終わったな3D。
しかも本編が基本夜のシーンがメインなので画面が非常に暗くて、そこを3D眼鏡で更に観るということで、画面は更に暗くなって、もう本当にダメ3Dだった!!
終始自分は眼鏡を外して観ていた。こんな屈辱を与える為に料金を400円以上もあげることが不愉快だし、また全米では既に本作は3Dでの興行は失敗しまさかの2Dの興行で稼いでいるのです。
これから順次公開される映画のほとんどが3Dに変換しただけで、ほとんどがダメ3D映画である、唯一の3D大作はトランスフォーマーのみとなっています。
そういうわけで、どこか無難で悪くはないですが、面白いと言っても傑作とはほど遠く感じた本作。
興行は稼いだとしても、きっと次回作はヒットしないとも思えるのですがね。
新キャラの黒ひげもがっかりだったし、人魚伝説もうやむやなので、とことんあれです。
メモ得点メモ
5
もし2Dで見たらもう少し楽しめたかもしれない。見てみる価値はあるとは思う。

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