△波止場 2011年度50本目△

「メソッド俳優の真骨頂、若かりし日のマーロン・ブランドの全盛期を垣間見れる大人の一本。」

$A Little his REDEMPTION.~season Ⅵ~-波止場

アメリカ1954年アメリカ制作アメリカ
監督
エリア・カザン
(エデンの東、欲望という名の電車)
出演
マーロン・ブランド
(ゴッドファーザー)
予告編

波止場あらすじ波止場
1950年代のアメリカ、ニューヨークの波止場、分かりやすく言えば、埠頭でのお話、日本で言う所の横浜らへんかな?
そこで新人として船の荷下ろしや荷上げの仕事についたテリー(マーロン・ブランド)は、元ボクサーなのだが、負けてしまい落ち目になったので、兄のたよりでここで働くことになるわけだが、頼まれごとをされ、テリーは早速それをするのだが、その所為で人が死んでしまうのだった。
その殺人を企てたのが、この波止場のボスであるジョニー。彼はマフィアでもあり、この波止場の仕事を貰えるのは彼とのコネが強いことが条件で、その他の労働者は仕事にありつけないことがしばしばあったのだった。
そんな中テリーは、ボスのジョニーにも気に入られるのだが、その殺人事件を知った街の神父は、憤りを感じ、このことを解決させようと仕事の無い人たちに一致団結を呼びかける、それの偵察を頼まれたテリーはそこで、被害者の妹のイディと再会する。彼女はテリーと学生時代を共にしていたのだった。
だが教会は、ジョニーの部下によって襲われてしまうのだった。
悲しむイディや神父の怒り、仕事の無い人々、兄の恩義、仕事を貰える自分、そしてボスのジョニー。
そんな事情の数々に板挟みに合うテリーは、正義とは何か?
そんなテリーに、警官が接触を試みてきたのだった先日の事件の証言を求めることだった。
テリーは苦悩するのだった。
2011年7月20日鑑賞
嵐の波止場感想嵐の波止場
1954年の第27回アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞…etc8部門を制覇した作品で、現代でも高い評価を得ている映画である。
ちなみに、当時のアカデミー賞での監督賞の対抗として「裏窓」を監督したヒッチコックがいたりする。
また面白いことに当時のアカデミー賞の一部の部門では「白黒」と「カラー」で分けて評価されるという今考えると面白い試みをしている。
30回くらいから狭くなり、31回で一本化されたようだ。面白いね。
本作で、マーロン・ブランドは初めて主演男優賞を獲得し、後年の「ゴッドファーザー」で二回目の同賞を受賞する。
また本作でのマーロン・ブランドの演技により、新たな映画の道を開拓したと言っても良い程らしく、彼の滑舌の悪い喋り方や、猫背などのスタイルは当時では斬新な姿だった。
また彼の役にのめり込む手法をメソッドスタイルと呼んだとか呼ばないとか。
そんな概要はさておき、偉大な映画というわけで、とりあえず借りてみたのですがね。
あんま面白くなかった。
確かに若き日の全盛期のマーロン・ブランドを見られるということは、コアな映画ファンとしては、大事なことかもしれませんがね、そこまで寵愛されるべき映画なのかという疑問。
ちょっと時代性が顕著過ぎて、かなり古典的で古臭くなっている印象を受ける。
まぁーそれはさておき、波止場のEnglishのWikipediaのポスターが、凄く分かりやすい。
マーロン・ブランド演じるテリーとヒロインが波止場を背景にしているんですが、その上から、ジョニーがドーンって拳を振り下ろしているわけです。
これは超映画の内容が分かりやすい。
これも日本版のジャケットにしてくれよ。全く分からないまま借りて、内容を把握するのが大変だった。(笑)
というわけで、気になる点を書いて行きます。
とりあえず、この映画自体が、波止場という危険な場所を舞台にした群像劇であるわけです。
でーなんでしょうね、ジョニーなる人物は、マフィアやギャングなんでしょうかね?
いやむしろ組合の人間なんだと思いまして、それが独裁をしているということでね、悪役というわけで、その独裁=マフィアという錯覚が個人的にありまして、なんだか複雑だぁーと。
その独裁を知った神父さんが、溢れた人々から、独裁という悪事を感じ取り、それと戦おうと皆に促すという、なんか変な展開。
その神父がもの凄く熱血でね、困った困った。
むしろその常軌を逸した神父さんが、保守的な感じでね、またキリスト教絶対正義というようなおかしな構図を自ら打ち出していて、組合を一方的に敵にしだす考え方が少し、今だと異常にも思えるけど、それが当時のあり方なのかもしれないし、アメリカの社会の根源とも思えたりするんだよね。
しかもそこにヒロインが属することで、話はもっとおかしな方向になるわけで、好青年的存在のテリーが兄(悪)と恋人(善)との板挟みというすっごく酷い状況に陥って、どっちに進むかを選ぶわけでして、それがまさかの神父に言いくるめられるというのです。
なんというか時代を感じるし、少しステレオタイプな映画過ぎるとも思えるんだよね。
しかも神父は火をつけるだけの存在で、見てるだけなんですよね。これがまたある種の悪とも思えやしないだろうか?
結局主人公は、神父のせいで正義を成すのに、孤立しちゃうという可哀想過ぎる展開。
でも主人公は、ラスボスであるジョニーと戦うわけです。
それが、労働者とその雇い主との戦いの構図であるのですが、労働者は見ているだけで、ジョニーはボコボコにされるわけですが、ジョニーは立ち上がるわけですね。
最終的には、ジョニーに感化された労働者が勝利を勝ち取るわけですが、それにしてもジョニーが可哀想なわけでして、なんだかなぁー。
でも当時としてはそりゃー斬新な映画だったし、しかも波止場を組合が独裁するのは実話であるようで、そういう意味でもアメリカに勇気を与えた作品になったようです。
あと当時の主流の映像としてヒロインの表情を大事にする撮影だとかもありますが、面白いのが表情を重視するあまり、肩なめのショットをややずらして正面からの肩なめというのがあって、それが面白い構図だったなぁー。
あと演出としては、ヒロインに真実を語るシーンで汽笛が轟音をならして、キャストが何を喋っているか分からないシーンがあるのですが、それがインパクト自体はありますが、良くはないと思います。
当時としては刺激的だったのかも?
でも「裏窓」だってあったりするわけで、一概には言えないよね。
マーロン・ブランドの好演というよりは、かわいそうな男を頑張ったと思います。
まぁーそんな面白くなかったなぁー。
怒られるかな?
でも「カサブランカ」や「第3の男」、「深夜の告白」や「市民ケーン」などなどの古典の名作に比べるといかんせん面白くないんだよな。
メモ得点メモ
6
参考文献としての価値はあると思いますが、いまいち現代的な批評態度を取れば、右翼的な作品だったと思います。
あんまり好きではないかな。
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$A Little his REDEMPTION.~season Ⅵ~-波止場
波止場 コレクターズ・エディション [DVD]1129円
評価だけはやっぱり高い本作。レンタルが面倒なら買ってみるのも手。ただブルーレイは日本では販売していないようです。

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