◎【感想】エリジウム「ニール・ブロムカンプはオレを裏切らない!」76点 ◎

2013年107本目 9月20日IMAX鑑賞
2013年115本目 10月15日劇場鑑賞(4K)
「ハイパー映画オタク愛が詰まった一本だった。」

$『A Little his REDEMPTION.』映画オタクの映画感想倉庫~season 7~-エリジウム
アメリカ2013年アメリカ映画アメリカ

あらすじはこちらの記事です。(ネタバレ注意)
『第9地区』の衝撃をオレは忘れない。

イントロダクション
南アフリカ共和国出身の映画監督がSF映画を撮った。その脚本がまさかのゴールデン・グローブ賞にノミネートされたというのはオレの中でも今では衝撃だ。
受賞こそ逃したものの監督は「ジェームズ・キャメロンがこの映画を面白いと言ってくれただけで満足だ」とどこで聞いたか忘れたが、それを聞いて目頭が熱くなった。
『第9地区』のことは、また『第9地区』を扱った時にでも、書こうと思う。
あれから4年。
南アフリカでのスピリットとSF映画への情熱を持った監督は、一体どこに行ったのだろうか?
そんな彼が密かに作った映画は、やっぱり自分で脚本を担当して、やっぱりSF映画だった。
南アフリカスピリットとSFスピリットは忘れない
舞台こそは、アメリカのロサンゼルスだったけども、貧富の落差で、地球と宇宙に別れている世界の現状は相変わらずの南アフリカのように思える。
監督自身の意見としては、メキシコを思って書いたようで、劇中よくスペイン語を喋っている。
この監督には、魂が存在しているようで、そうそれは魂を重力に引かれた人間のように、18歳からカナダに住んでいるとしても魂はまだアフリカにあるようで、長くなってしまったが、この映画の描くアメリカはどこか、アフリカだ…。
近未来を舞台にしてもやはり社会の悩みである貧富の差に一石を投じようとしている。
『第9地区』でもエビと人間の差別をさりげなく人間側のインタビューを脚本無しでインタビューしたという逸話を聞いただけあって、うまいことをしているし、映画を通して、自分の中の問題意識や使命感を映画に繁栄させている。むしろにじみ出てしまっている。監督とはやはりそういうものであるし、それでこそ見る価値のある映画だと思う。自分はそういう癖がある映画監督は大好きだ。
オタクパワー全快
ニール・ブロムカンプって、オタクだったのかとなんだか嬉しくなってしまった。
冒頭のエリジウムのデザインが、すごく精度が高く、不自然ではあったものの夢がある。
4Kで撮った映像としてとてもきめ細かく、筆者はIMAXと4Kシアターで見たが、4Kシアターの方がCGのデザインのきめ細かさはすばらしかった。
また『第9地区』よりも予算が多かったからか、CGの映像が凝っていて、小物一つ一つが非常に魅力的で、それでいて過去のSF作品のオマージュを感じられる面白さがあった。
アーマーダイン社が生み出したドロイド。
まさに『スターウォーズ』のエピソード1,2,3だ…。
またこの会社名のアーマーダイン社も『ターミネーター2』で有名なサイバーダイン社を彷彿させてくれる。
宇宙船のデザインも非常にエレガント。
武器にしてもハンドメイドに改造されたAKだったり、『マッドマックス』を感じさせる装甲車など、見ていて楽しくなるデザインが満載。
また映画のアクションを彩る重要なパーツ、エクソ・スーツ。いわゆるパワード・スーツ。
初出は『エイリアン2』かな?『ロボコップ』もこのジャンルかな?

$『A Little his REDEMPTION.』映画オタクの映画感想倉庫~season 7~-クルーガー

(このスーツが暗闇で光った時は、最高過ぎてビックリした。)
それをソリッドな外部骨格として仕上げて、終盤には、手裏剣爆弾なども披露し、ラストバトルでは、椿を流したりと、異常にまで凝った映像を感じさせる、ハイパー映画オタク愛が詰まった一本だった。

これ以上にもオマージュもとはあると思うけども、パンフによれば監督はポールヴァー・ホーベン『スターシップ・トゥルーパーズ』のファンで、幼少期は日本アニメに夢中だとか。『ガンダム』要素あるのかも。
脚本はお粗末。
映画が始まれば、少なからず主人公は死んでしまうのではないか?と簡易的に思えるし、ひねりもなくそうなる。
この映画において、脚本は重要視されていないように思える。
ニール・ブロムカンプの映像アプローチ、4Kの映像込みや、その爆発する人間達やらスラム感、それと反する富裕層の未来感。
そういったギミックや監督の主張のみを楽しみ、脚本などおまけに過ぎない。
どれだけ、監督の愛情を感じられるか、それが重要になっていく。
スローモーションで弾け飛ぶドロイドやエクソ・スーツのバリアとかの演出を見れば、わかるだろう。
それがつぼにはまるかどうかがこの映画の観客として楽しめるかどうかだ…。
出た!!ウィリアム・フィクナー
最早名脇役とも言える男、ウィリアム・フィクナーが本作でも登場!!
しかもキーパーソンとして登場し、あっさり退場。
彼が出てくるだけで映画が締まると思えてくる今日この頃。
またヒロインの姉ちゃんが好み。『シティー・オブ・ゴッド』のヒロインだったようです。
でも子持ちだったし、色々あったとか言われて、ちょっとなえたよね。
総評
正直、今年ベストに上り込みそうツボに入った映画だった。
IMAXと4Kで2回見たし、好きなシーン(人間が爆発して死ぬとことか、車とかバリアとか)ではガッツポーズしたくなるほどだった。
シャールト・コプリーが同級生だからか相変わらず大活躍!!顔面再生シーンとか凄かったわ。
またこの映画を見れば、今後のSF映画業界も大丈夫なと安心した。
『オブリビオン』のジョセフ・コシンスキーや『月に囚われた男』『ミッション8ミニッツ』のダンカン・ジョーンズ、そして本作のニール・ブロムカンプがいれば、まだまだ大傑作が出てくる予兆はあります。若い世代もちゃんと育っていて本当に嬉しかった。
『第9地区』の続編もあるし、楽しみですね。
メモ得点メモ
物語 5/10
キャラクターの魅力 7/10
監督の映像や俳優への演出やビジョン 10/10
音楽 9/10
俺の趣味 10/10
76
話なんてこの映画においておまけです大事なのは明確なビジョンです。2回目の時は寝てました。
あと主人公の幼なじみが主人公に向けて、「昔のマックスは凄かったじゃないか!!」って発言が『ガンツ』の第一巻っぽくてやばかった。

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