★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
2019年アメリカ映画
ジョン・ウィック3に
備えよ。
キャスト
あらすじ
2019年10月5日
ドルビーシアター劇場鑑賞
2019年80本目
2023年9月21日自宅UHD鑑賞
2023年40本目
スタントマンのスタントマンによるアクション映画第3弾!
※2023年に続編のコンセクエンスに備えて
最鑑賞しました。
感想書き直そうにも
しっかり書いているので修正。
スタントマン出身のチャド・スタエルスキ監督とキアヌ・リーブスのタッグ作品第3弾。
伝説の殺し屋のジョン・ウィックの反逆の戦いが本作では描かれる。
驚くべきは、回を増すごとに興行収入が増収。
批評家評価観客評価ともに高まっていること。
だいたいは回を増すごとに飽きられ、酷い内容になっていくことが常々な続編映画あるあるだが、
今作はその常識を覆し成功を導いたのは、
やはり製作者の
スタントマンたちのスタントマンによる最高のアクションを追求し、
温め続けたアイデアが全て本作で体現され、
そしてそれを最高の状態で映像に収めていること。
そしてキアヌ・リーブスもまた彼らの思いを
体現するに相応しく、伝説の殺し屋としての、
身体能力と演技力を本作に費やしつくすある種のライフワーク映画のようになっている。
もっと言ってしまえば、トム・クルーズにおける『ミッション・イン・ポッシブル』がキアヌ・リーブスによる『ジョン・ウィック』になったと言っても過言ではない。
製作者たちの情熱は計り知れない。
中2臭も度を越せばネオ・ノワール
『ジョン・ウィック:チャプター2』で一気に世界観が広がった。
裏社会の犯罪組織のトップが首席連合という組織を持っていたり、
ニューヨークのど真ん中にあるホテルには殺し屋がいっぱいいて、
ソーシャルネットワークサービスには懸賞金リストが山ほど出回っていて、
一歩外を歩けば、殺し屋がいっぱいという、
中2の妄想のような世界が延々と描かれ続け、
血の契約を破っちゃダメ!などの中2心を満たしてくれる設定、
そして銃のソムリエとかもう、最高に厨な設定が山ほど、恥かし気もなく描かれ、
そしてそしてどれもが突き抜けててかっこいい。
どんな中2なテンションでも本気でやれば、
その世界が現実化するという師の教えのようなパワー。
ハンドガンも突き抜ければ、アサルトライフルより強いし、
防弾チョッキより防弾スーツの方が最強だし、
ジョン・ウィックは、実際に殺人マシーンというより、
めっちゃ強い殺しにかけては飛び抜けて運がいいおっさんだし。
中2臭いことも突き抜けてしまえば、新たなフィルム・ノワールとして映画的価値を認められる。
今作ではその突き抜けた美意識がアイデアに昇華。
独特のネオン映像は舞台をアメリカからモロッコのカサブランカや、砂漠に移した。
そして戦いさえも今までにみたことない、
馬を使ったアクションや本を使った決め技。
『ザ・レイド』のシラット使いとの驚異のコラボ。
これまでになかったガラス部屋での戦い。
(前作では鏡の迷路での戦いがあったね。)
逆の『悪女』からのバイクアクションの逆輸入も凄かったし、
犬2頭を使ったハル・ベリーのタクティカルアクションもすごいが、
それを乱戦で用いて、縦構造も長回しで描いているのが本当に本当にすごい。
サイコな憧れ野郎も出てきたり、
弾切れでの敵との鉢合わせの往年のカンフー映画を意識した間のギャグなどなど。
さらには現代兵器VS伝説の殺し屋の展開も最高。
マジで半端なかった。芸術映画だぜ!まったく!
ライブアクションエンターテイメント
これはインタビューの数々で知ったことがだが、
スタントマン出身の監督として、
やはり映画をアクション主体で構成することを前提においている。
今までの感じたことやってみたいことなど全てをこの『ジョン・ウィック』シリーズにぶっこんでいるが、
そこには、
映画としての表現のことや、
それを次世代に伝えいた気持ちも盛り込まれているのがすごい。
スタントマンとして、カンフー映画の素晴らしさみたいなのを布教したい部分が強く、
ハリウッドのアクション映画やスパイ映画でありがちな、
カットを細切れにしたアクションでの俳優の演技のごまかしを本シリーズでは極力はぶき、
長回しとしての演舞としての魅力、カンフー映画の魅力をハリウッド映画として盛り込んでいる。
また往年の映画も映画内に盛り込む。
2作目の冒頭では元祖ライブアクションのバスターキートン。
今作では舞台をモロッコのカサブランカにすることで往年の映画にささげている。
ビーマニを彷彿させる音楽と銃声がかっこよすぎ
コナミの音ゲーをかじってた自分としては、
コンチネンタルホテルでの銃撃で流れるEDMがめっちゃビーマニの高難度の曲っぽくて、テンション爆上がりだったなぁ。
そもそも過去作からもダークで破壊的なEDMをフューチャーしていて、
圧倒で先進性の高い映画音楽を採用していたし、唯一無二なのも熱い。
ドルビービジョンが採用されているのでドルビーシネマで鑑賞
あまりにも楽しみ過ぎたので、ドルビービジョンにて鑑賞。
前作から感じてたがネオン系の照明要素が強くドルビービジョンと相性抜群。 NYの夜景の光源最高だし、ババヤガらしい漆黒と闇の描写が冴えまくり。
そう終盤の漆黒忍者要素の面白さ爆上げ。
デカくてパワー系のキアヌはいざとなれば、
寝室のクローゼットから現れるようなブギーマンとして覚醒のシーンもより際立つ!
『ジョーカー』と同日公開でおれは怒っている。お前はどうだジョン・ウィック
イェーーーー
と本作のラストシーンそのままを引用しましたが、
今年1番の注目作で知名度の高い『ジョーカー』の映画化が同時公開で、陰に隠れてしまったなぁと思う。
シリーズ3作目で普通の人だったらちょっと敬遠してしまうかもしれないが、
最高に楽しい映画なのに、
もっと早く公開していれば、もっとジョン・ウィック旋風が巻き起こせたのではないかと思うのです。
あとインタビュー記事などが充実し過ぎて全然いいこと書ける気がしない
ジョン・ウィックは生き続ける
これまではアクション映画として、
伝説の殺し屋の小さな復讐劇がすっごいことになっていくわけですが、
今作では復讐を終えた彼がなぜ今も向かってくるものを容赦無く殺すのか?
その動機が描かれる。
「愛した人の日々を何度でも思い出し、この記憶を守り続けるためにおれは生きる」
彼の唯一愛した女性との日々を守るために、彼は生き続けることを選ぶというプロットには結構意表をつかれた。
アクション映画だからひたすら人を殺すというカタルシスに対して、
それを真っ当とする意味をたった一つの台詞だけで表現する。
そりゃそうだと納得できたし、そりゃお前は負けないわと思いました。
ジョン・ウィック大好きです。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7/10
・映像のアプローチ 9.2/10
・映画の美術面 8.7/10
・キャラクターの魅力 10/10
・音楽 8.3/10
・上映時間と個人的趣味 9.5/10
87点
再鑑賞の追記としては
何度見直しても楽しい奴だわ
カンフー映画とかも
何度見てもアクションの
凄さに圧倒されて
ついつい見ちゃうわけだが
それと一緒だわ。
冒頭から
圧倒されて
そして前作同様に
バスター・キートンの映画を
登場させて彼の伝説に
敬意を描くのも良いし。
そこからの逃避行の連続
ナイフ投げも最高だし
馬を使ってバイカーたちを
倒していくのも面白すぎる。
ただ設定の調停者とかが
だるいと思ったし
殺されて欲しかった感はある。
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