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◎【76点】アントマン&ワスプ【ポール・ラッドのSFコメディ】◎

★この記事をまとめるとこんな感じ★

製作

2018年アメリカ映画

監督

ペイトン・リード
アントマン
・チアーズ!
イエスマン “YES”は人生のパスワード

出演

ポール・ラッド
アントマン
40男のバージンロード
・ウォールフラワー
・ぼくたちの奉仕活動
奇人たちの晩餐会USA

エヴァンジェリン・リリー
アントマン
ホビット 竜に奪われた王国
LOST

マイケル・ダグラス
ウォール街
恋するリベラーチェ
・ワンダー・ボーイズ
・氷の微笑

マイケル・ペーニャ
・エンド・オブ・ウォッチ
・ザ・シューター/極大射程
フューリー

ミシェル・ファイファー
・素晴らしき日
・ホワット・ライズ・ビニース
・危険な関係
ダーク・シャドウ

ローレンス・フィッシュバーン
・マトリックス
・ミスティック・リバー
コンテイジョン

あらすじ

20年以上前。
平和維持組織S.H.I.E.L.D.でアントマンとして特殊スーツを纏い戦っていたピム博士(マイケル・ダグラス)は、シールド内で意見が合わず、脱退。そのままアントマンスーツを封印。
ピム博士の妻のジャネットもまたワスプとして特殊スーツを纏いピムの相棒としてS.H.I.E.L.D.で任務に従事していたが、
核ミサイルを止めるために、粒子より小さくなりミサイルの装甲を潜る必要があったが、再度大きくなることは不可能と考えられた。
しかしジャネットは強行。
ミサイルを止めることに成功するが、無限の縮小の果てに行方不明になってしまうのだった。
それから現代、年老いたピムはアントマンの後継者としてハッカーのスコット(ポール・ラッド)を選ぶ。
スコットはやりたくなかったが、前科もあり、職にも付けない現状より娘にも胸を張れるヒーロー活動をすることを選び、
2代目アントマンとして、アントマンスーツの悪用化を防いだ。
またスコットの縮小からの帰還を境に、スコットの技術を応用すれば、ジャネットの元にたどり着けることを確信したピムと娘のホープ(エヴァンジェリン・リリー)
しかしスコットは、アベンジャーズの内乱でキャプテン・アメリカに助太刀し、そのまま捕まってしまったことが原因で、
自宅軟禁で脱走不可の状態に陥っていた。またそれをピム博士たちに内緒にしていた為、それ以来交流を持つ事も無かったが、ある日スコットは自分がジャネットになる夢をみる。
それを知ったピムとワスプのスーツを身に纏うホープはスコットを連れ出し、ジャネット救出計画のために行動を起こす。
しかしその計画を察知した謎の襲撃者:ゴーストが現れ、ジャネットの救出用の機械のパーツを奪われてしまうのだった。

2018年9月1日劇場鑑賞92本目

感想

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の裏側で起きていたお話。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でマーベル・シネマティック・ユニバースを揺るがす大事件が起きたわけで、
その最中で多くのヒーローたちが無慈悲なことになってました。

今作ではその悲しみをバネにするように陽気な映画になっていた。

ポール・ラッドのコメディ映画

ヒーロー映画の体裁こそ保っているが、『イエスマン』の監督にコメディ映画常連のポール・ラッドが主役。
さらにはシリーズ前作の悲劇を帳消しするために痛快なコメディ色が前に出て、
見事にポール・ラッドの新作コメディ映画に仕上がっている。
特に最序盤での段ボール迷路やジャネットが乗り移ったシーンなどは彼だから出来る面白さ。

まぁ一番笑ったのペーニャの自白シーンでの勝手な解釈の会話劇だけど。
大好きな映画だ!!

やっぱり凄いぜMCU!!

むしろマーベル・シネマティック・ユニバース以下MCUはそういう映画製作のバランスが凄まじく。
魔法使いの映画、銀河系を舞台にしたスペースオペラ、アフリカを舞台にしたアフリカのパワーみなぎる映画とそれぞれに個性とメインストーリーを与え、前作での悲劇をうまく対比することに成功し、またも観客の心繋ぎ止めた。

家族を救うことで悪と戦うという観念を捨て、父と娘を複数描いたヒーロー譚ではなくヒューマン映画にしているとこも見事。
その主役をひょうきんでちょっとノロマ、でも優男で憎めないそういう男を主役にし、
仲間を抜けた元犯罪者、現犯罪者の過激派のファミリーというとこに所属させ、
小さくなったり大きくなったりというSF的なガゼットを上手く盛り込んで、
市井の家族の物語とSFを共有したコメディ映画としてMCUの独立した1本としていて本当にすごい。

むしろこれまで『アベンジャーズ2』と『マイティー・ソー2』ぐらいしか凡作がなかく、それぞれがアイデンティーを持っていて、このMCUシリーズを追いかけるだけで映画鑑賞ライフを満喫できるのがすごい!!

またMCUとして今後の伏線とマーベル独自のネタも盛り込んでいるのも良い。
原作コミックでは『シビルウォー』で死ぬゴライアスの登場や、前作ではキャスト設定が決まっていなかったワスプを『バットマン リターンズ』のキャット・ウーマンことミシェル・ファイファーが演じ。
しかも美しく気高い。
ちゃんと『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で何故不参加だったのか?
これまでどんなことしてたかなどもしっかり描かれているのも良い。
またエピローグでは次回作『アベンジャーズ4』での伏線とも思える展開が描かれシリーズの今後が益々気になるが、最終盤の鬱展開すぎるのも良くないかも。
あとアントマンのコスチュームがやる気ないのはボケ過ぎかなと。

ペーニャが面白過ぎて1より持ち時間もっと増えてた印象。笑

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7/10
・映像のアプローチ 8.5/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 7/10

76点

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