◯テッド 2013年6本目「実は楽しみ尽くすのは難しい1本」74点◯

「クレバーな映画。」

$『A Little his REDEMPTION.』自称映画オタクの映画感想部~season 7~-テッド
アメリカ2012年アメリカ映画アメリカ

出演
マーク・ウォールバーグ
(『ザ・ファイター』『ブギーナイツ』『ディパーテッド』)
ミラ・クニス
(『ステイ・フレンズ』『ブラック・スワン』)
予告編

あらすじ
1985年の12月のアメリカ、サウスボストン。
8歳の少年ジョン・ベネットは異常に友達がいなかった。友達が欲しい彼は、神様に祈るのだった。「友達が欲しい。」
クリスマスの日、プレゼントに彼はテディベアを貰う。それを親友のように大事にするジョン。
翌朝、奇跡は怒った。テディベアは自ら喋りだし、ジョンの親友だと宣言。
それを親に教えたジョン。テディベアは命を授かり、自由に行動していた。
それは瞬く間に世界に浸透し、テディベアは人気者になる。
しかし人気はすぐにかげりが見え始め、テディベアはテッドと呼ばれ、27年後。
彼は落ちぶれた元子役スターのように、麻薬に手を出し、捕まったこともあり、日中でももっぱら大麻を使用する最低なおっさんテディベアに成れ果てた。
ジョンもおっさんになり(マーク・ウォールバーグ)、とても綺麗な彼女ローリー(ミラ・クニス)が出来、中古車販売員として就職もした。
付き合って4年になるローリーとジョン。ローリーはそろそろ二人の関係を更に進展させようと考えるが、その障害となるのがテッドだ。彼の堕落した生活に影響を受けてジョンは仕事をさぼったり、デートを台無しにしたりとするのだ。
テッドは独立を言い渡されるのだが、それでもテッドと遊ぶジョンにローリーはさらに飽きれ始め、二人の中は徐々に悪くなってしまう。
自立したテッドだが、彼を狙う気持ち悪い奴が現れ…。
2013年1月26日劇場鑑賞
感想
簡単な『テッド』の紹介。
2012年のR15指定のアメリカ産コメディ映画であり、2012年の年間興行成績TOP10の9位に入った唯一コメディ映画。しかもTOP10いずれの映画にくらべ劇場館数も少ない。
その『テッド』がなんと日本公開!!
それは、それでコメディ映画好きとして非常に嬉しいのだが、その『テッド』なんと日本で爆発的に大ヒットだからこれが怖い。
日本でのコメディ映画で2回も週間チャートで1位になるなんてすごい快挙。
その要因はやはりくまのぬいぐるみに魂が備わり、それが中年になって遊びたい放題という単純でわかりやすいプロットと宣伝しやすいキャッチーな可愛さが、見事に日本に浸透したということだろうか。
2週目から映画が拡大公開されたのも例をなかなか見ない状況。
自分が鑑賞したときも、自分より若い世代の層が多く来ていた。Facebookやツィッターなどでもすごく情報が舞っていた感もあったし、見事に集客に繋がったのではないだろうか?
それともついに日本のコメディ映画好きの客層が『ハングオーバー』以降増えに増えているということなのだろうか?
吹き替え版には人気お笑い芸人の有吉さんがテッドの声を担当しており、その人気効果もあったかもしれない。
これを機会に映画の宣伝方式がまた変わるのかもしれない。
しかし日本でここまで大ヒットするなんて、配給の人たちは考えていたのだろうか?
とりあえず2013年映画界においての一番最初の衝撃はこれに決まりだろうか?
主役を演じるのは、演技派俳優のマッチョ、マーク・ウォールバーグ。
ヒロインは『ブラックスワン』からナタリー以上に世界に飛び立ったミラ・クニス。
それ以外のキャストはかなり無名。
そしてテッドの声を担当するのは、監督。
しかしこの監督、全米で若くしてブラックユーモアが詰まったTVアニメで支持を受けており、今作が初監督作品であるが、コメディに関しての才能は人並み以上のものがあるようだ。
物語の体裁は、テッドはいるものの、根本的にはラブコメだ。
ダメ男の主人公のマーク・ウォールバーグがテッドに毒されているのに見兼ねた彼女ミラ・クニスが「テッドと私どっちが大事なのよ?」という感じで、最後にハッピーエンドというすごーく、良くある話し。
テッドと主人公の関係は、男同士の友情、つまりブラザーロマンスという感じもあるが、どっちかと言えばミラ・クニスとのラブコメがメイン。
ブラザーロマンスにしては、少し面白みに欠ける。
ここら辺から毒を吐いて行こう。
この映画の個人的に関心したのが、テッドの台詞。
可愛いテディベアが大人になってしまい薬物依存症という時点でなかなかブラックユーモアたっぷりだが、そのテッドの台詞のほとんどがなかなか知能指数の高いボキャブラリーの披露。
正直言えば、コメディ映画が好きな人でも単純に笑える箇所はむしろ少ない。
笑えるというよりは、テッドの台詞一つ一つのクレバーさにむしろ関心してしまう。
スーツを着たら「七五三かよ。」などなど、的確でクレバーなツッコミをさくっと入れてくれる。
そういう意味ではコメディ映画の馬鹿さ加減は薄い。
更には、30代の中年のドストライクのような映画『フラッシュゴードン』をネタにして見たり、その他の知識を色々と披露したりと、映画自体のネタ元を理解するのにもなかなか一苦労。
カメオ出演でノラ・ジョーンズが出たり、『グリーン・ランタン』が惨めに現れたりと、正直言って、鑑賞難易度が非常に高い
その分、パンフレットに全てのギャグのほとんどが解説されているので、とても読みがいがあるが、正直劇場では、『ハングオーバー』のような大きな笑いは聞こえてこず、合間合間に笑いが起きる程度だった。
むしろ正直言ってちゃんと本作を楽しめたにわか映画好きの方がいたかに疑問を感じたりもする。
だて、これ本当に映画好きな人じゃなきゃ愛せないネタ多過ぎでしょ。
やはり監督のセス・マクレーンはただ者ではない。
話し自体は単調でつまらん。
それでだ、テッドのキャラクター的には、凄いわけだが、映画のプロットはテッドの存在以上に面白いことはない。
映画は短絡的とも言える良くあるキャラクター映画程度で終わる。
主人公と彼女は別れてしまい、決まりきった悪役が終盤、テッドを誘拐して、テッドが壊れてしまうが、運良く復活する。その最中の結果彼女と主人公はよりを戻す。
まぁーインディージョーンズのテーマソングとか挿入したりと嬉しいこともあるが、物語に捻りが無さ過ぎると思えたな。
個人的には、悪役と思えた奴が、実はもの凄い良い奴で、(つまるところの『トイ・ストーリー3』のような展開。)そこでテッド葛藤して、主人公と共に生きようと決めるとかの方が物語としての厚みがあったり、そこらへんを深くすればブラザーロマンスとしてももっと上質になるように思えた。
そういう意味ではあんま面白くなかった。何故あんな往年のような展開にしてしまったんだろうか?
マーク・ウォールバーグに説得力がない。
確かに彼の演技はすごく上手い。さすがちんこのデカさで映画を面白くしただけある。『ディパーテッド』とかを経験してきた男らしい演技力なのだが、あまりにもマッチョ過ぎていまいち説得力がない。
むしろネタで出てきたジェームズ・フランコとかの方がぴったりだったんじゃねぇかと思うんだよなぁー。イマイチ主人公を愛せない。まぁーコメディ映画についてはうるさいですからね。
ミラ・クニスが神過ぎる。
ミラ・クニスがあまりにも可愛く、あまりにも性格が良くて困った。
何故あんな主人公が良いのだろうか?正直言えば、主人公に境遇が似ている同じくらいダメな自分としては、むしろ怖いくらいだ。
最終的には、ダメ男にとって神のような存在だ。もっとこう彼じゃなければダメって言う要因を描いてくれると映画的に説得力があって良いと思うのだが…。
例えば、ミラ・クニスは昔男に酷いふられかたをした。とかお父さんとの確執があってだとか。
そういうバックグラウンドが垣間見られると良かったんだが。
一応『ブリジット・ジョーンズの日記』で楽しいシーンではなく、落ちぶれたシーンで感情移入するという新しい手法で実はミラ・クニスの内心がブスと一緒という描きもあったが、自分にはよくわからない。女子ならミラ・クニスの気持ちがわかるらしい。彼女曰く「ミラ・クニス自身、ああいう男が良いんだよ。」とのこと。ダメ男が好きな美人もいるようだ。
総合的に見て。
やっぱこう『ハングオーバー』の1作目のようなコメディ映画だけど秘密があって、それに伴って物語が展開してどんどん笑える事件が起きるような根本的な面白さや、『40男のバージンロード』のようなブラザーロマンスとしての深い結びつきで感動させられることもなく。
まぁー一応フラッシュゴードンのパーティーシーンはかなり高揚感こそあるものの、『俺たちニュースキャスター』のようなハイパーな混沌もなく、ラブコメとしての『恋人たちの予感』や『ラブアゲイン』のような恋愛的なしっとりしたような感じもなく、テッドの存在がすごいみたいな感じのコメディ。
テッドと演技するのって凄い大変そうだし、テッドと『ザ・ファイター』の殴り合いなんかは結構頑張っていると思う。
あとは、映画知識などの必要性が高く、鑑賞難易度は高めだと思う。
74
結構ジョークのレベルも高くて深いと思った。
ちなみに『トワイライト』のジェイコブの誕生秘話があるのでそういう意味で必見です。
(そういうネタもあるのが鑑賞難易度高いんだよな。)

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『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い2010年度51本目』
『俺たちニュースキャスター2009年度2本目 (映画オタクが選んだ映画を見る編16)135位

『☆ラブ・アゲイン 2011年度143本目☆』
『40男のバージンロード 2011年16本目』

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