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☆【94点】パーフェクトブルー 【解説 考察:パーフェクトなサイコロジカルサスペンス】☆

描写力高過ぎて何度見ても圧倒される

はじめに

“まえがき”
閲覧いただきありがとうございます。
本ブログは筆者の鑑賞記録保管を
目的としたブログです。
副収入目的で色々SEO対策をして
おります。
閲覧いただきありがとうございます。

本ブログ記事を読むことで
私が味わった娯楽作品の
カタルシスを追体験できるかも
しれません。

ですがこの記事を読むことで
追体験するのではなく
映画を鑑賞して
自分自身でカタルシスを味わって
ください。
私以上の発見と出会うことが
できるのではないかと思います。
本日はご訪問いただき
ありがとうございます。

製作

1998年日本映画

2023年4Kリマスター版を鑑賞

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監督

今敏
千年女優
・東京ゴッドファーザーズ
・パプリカ

ネタバレ あらすじ

ネタバレあらすじ

90年代後期の日本が舞台の物語。三人組のあまり売れていないアイドルグループに在籍する未麻は、アイドルを脱退することを決めていた。その後は女優として活躍することを望んでいた。
脱退した未麻は、ファンから自分のホームページがある事を知り、マネージャーのルミの手伝いでインターネットに接続し、そこにある自身のホームページを目撃する。それはファンの一人が作成したサイトだが、あたかも自分が運営しているような異様なサイトだったのだ。
そして未麻は女優として仕事を始めるが、オファーが来たのはドラマの端役。
未麻は頑張るのだが、未麻のファンと思わしきものから小型炸裂弾が送られてきてしまう。
事務所の社長の直訴により、未麻の役は増えるのだが、それはレイプされる役で、頑張る未麻は精神にストレスを抱え始め、アイドルの姿をした自身の幻影が見えるようになり、インターネットの自身のサイトには自分の憂鬱が克明に書かれており、
自分の心が乖離しているような感覚に陥る。
次第に未麻は現実と幻覚の区別が付かなくなってしまう…。

2011年5月16日自宅DVD鑑賞
2011年度22本目

2023年10月27日4K版劇場鑑賞
2023年44本目

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2011年の感想

ブラック・スワン考察の為に借りたけど
上を行く偶像サイコスリラーサスペンスだった。

『ブラック・スワン』の
情報収集しているときに
本作に酷似している部分があるという
話題を耳にしたので
早速借りてみることにした。

本作は今敏監督のデビュー作。

今敏監督は病に倒れ既に他界しているが
日本アニメに興味があるなら
知らない人はいない作品を
数多く生み出し
押井守と同じくらいの
ファン層が厚い監督だと思う。

本作の感想としては
ブラック・スワンは本作に酷似していることは確か。
監督であるダーロン・アロノフスキーは
今敏監督の大ファンであり
本作のリメイク権を所持。
そして『ブラック・スワン』より
以前に作った
「レクイエム・フォー・ドリーム」は
完全に本作のオマージュらしい。

だがブラック・スワンについては
何も影響を受けてはいないと
言及しているらしいが
おおまかな設定自体は
かなり酷似しているし
何より本作の方が
登場人物の数も多く、事件性も高く面白いのだ!!

さてせっかくなので
どこが似ているかを記載すると。
まずは、物語のプロットの根源。
清純な女の子が試練の為に、
頭がおかしくなってしまう。

ブラック・スワンでは
主観性を強調したので
本作とは違う方向性になってはいるが
同じ様な事態に直面した主人公は
人格崩壊に進んでいく。
実際パーフェクトブルーの方が
もっと酷い事態に陥るのだが…。

あとはいつの間にか
現実と幻覚かわからなくなってしまうことや
冒頭の地下鉄の列車内の鏡の演出だとか
オフロだとか動く絵だとか
オマージュしまくっている
シーンは数多くある。

そして「ブラック・スワン」との
明確な違いと言えば、
主人公よりも他の登場人物たちが
主人公に何かしらの影響を大きく及ぼす点。
どちらかと言えば群像的な本作は、
他の登場人物たちの行動にも注目したい、
特にマネージャーのルミの声優が
松本梨香なのは、
裏があるようにしか思えなかった。

後は、やはり扱っている設定の
ギミックの目の
つけどころにも注目したい。

本作においては月並みな紹介となるが
本作は90年代後半という
インターネット全盛期とは
到底思えない時期のお話にも関わらず
映画内の重要なパーツとして
インターネットを出している。

またアイドルのファンの暴走。

本作に描かれている要素は
当時からしてはいびつで
萌えの要素も含まれており
10年代に見るとより一層痛烈に
感じるものが数多く存在しており
当時にここまでまるで
時代を先取ったような
着眼点の数々は賞賛したい。

しかもその裏側で今敏監督は
「とりあえず面白そうなものは全部詰め込んだ。」
というそういった奔放感の中で
生まれたのは凄いことだ。

あと本作の特徴として
筆者が感じたのは
90年代の日本のエンターテイメント独特の
怖さが本作には存在しているようだった。

特にアニメに関しての怖さは逸脱で
当時の日本の描写力のダークさが
全快の本作は
ホラー面でもエッジが効きすぎている。

だがそれも相まって素晴らしい
面白さが詰まっている。

一見本作はサイコスリラーとも思えるが
実際はサスペンスだと思う。

その先の読めない展開と
二転三転する物語展開。
主題は、自分を失ったしまった
元アイドルではあるが
そこに事件が絡んでいき
どんどん深みにはまっていく
真相につながるわけだが。

もうここら辺はアニメ描写の面白さも
とても高く。
鏡に写った本物と幻影の未麻の姿とか
見ていて胸躍る。

挙げ句に最後にさわやかな
アイドルソングが流れるんだから怖い怖い。

登場人物のほとんが
良い感じに物語に絡むし
持ち味が出まくっているのが
映画の完成度の高さに
繋がっていると思えました。
これが90年代の日本に存在したことが
信じられない。
まぁー当時の日本って
かなり熱かったような気もするが。

本作は、女優に転身した
元アイドル未麻の苦悩と
その熱烈なアイドルファン。
通称オタクの暴走と
未麻のインターネットのサイトからなる
アイドルの未麻の幻覚を見る未麻が
連続猟奇殺人事件へと連なるという
物語で精神を病みだした
未麻は現実とドラマの世界が
判断できなくなってしまい
自身が殺人を起こしていると
思ってしまうのだが、
それもまたドラマの
世界のようになってしまう。

その描写こそが女優業の現実感の
無さに繋がっていき
ある意味出世作に出た
元アイドルの奮闘を如実に
描いていることになるのである。

そして前述に紹介した要素が
加速しだし、暴走列車のごとく
物語をもの凄い終着地点に
連れて行き、驚愕の真実になる
というわけだ。

2023年の感想

制作会社のマッドハウス50周年と
本作の25周年を記念した
4Kリマスター版で
4K版が公開という情報を受け
確かすっごく面白かった
気がするという感覚から
見たくてしょうがなかったが
やっている劇場が少な過ぎるし
そもそもその劇場が
4K上映なのかも疑わしい。
※2K上映の可能性もあり。

しかも上映回数も少なく
連日ほぼ満席という
鑑賞難易度高過ぎだったが
比較的行きやすい映画館にて
4K上映が決まったので
鑑賞してきた。

めちゃめちゃ面白かった

4K要素は感じられず

リマスターしたようだが
発色がすごいとか
そういうのは感じられず。

照明などは確かにビカビカな
眩しさはあった。

劇場としては
新文芸坐で干渉したが
この劇場
スピーカーの音響が
独自の音響システム
「BUNGEI-PHONIC SOUND SYSTEM」
を採用している特殊な劇場。

前も『ドラゴン×マッハ!』を
鑑賞した時にその音響の良さに
感動をした。鑑賞したい映画が
なかったから来なかったが
店員さんの接客にもとても力を
入れいている劇場なので
おりを見てまた行きたい。

何度見ても面白い

見ていてうる覚え状態で
確かこの人がミスリードで
真犯人はこいつなんだよなぁ
という感じで見ていたが

ミスリード加減が絶妙

むしろわざとらしく何度も
登場させて印象付けて
最後にひっくり返すの最高。

また真犯人の変遷も確かに
しっかり描写されており

あ。ここで琴切れちゃったんだな

と確かに感じさせてくれる
ところもあった。

最序盤のダンスのシーンも
ロトスコープとは違う
しっかり絵が動いている感じが
めちゃめちゃ凄いし。

中盤の幻覚。
終盤の追いかけっこの
動きの描写も凄まじく

制作者たちが命を削ってる感じが伝わってくる

また現実なのか
テレビ番組の撮影なのか?
その狂わせ方も本当に
本当に見事で
何度見ても面白い。

凄まじい描写力とセンス

ストーカーにさせられた
オタクさんの
なんだかんだの緻密な
描写もすごかったし。

その彼が終盤で喋る時
図体は大きいのに
声が妙に高いという
絶妙なリアルさ。

オタクはやっぱり
普段喋らないから
ここぞという時
変な声出るか
根本的に声高いんだよな。

his
そう私です

そして最終盤の
ルミとの追いかけっこ。
主描写は幻想の未麻だけど
僅かな時間現実の
ブヨブヨのルミが
鬼の形相で映る。
その僅かな時間という所
センスがとことん絶妙。

また猟奇殺人って
映画においては
無茶苦茶力強くて。

デビッド・フィンチャーの
映画の数々を彷彿させる
面白さがある作品。

2020年代でもまだ面白い

10年代が再び
アイドルの時代で
2023年でもアイドルは
まだまだあるし
地下アイドルも文化として
普通にあるわけで
SNSでは地下アイドルとかの
闇みたいなのも垣間見られる。

今作はある種シーンの中では
狭い場所から大きな場所へと
変遷していくわけですが
現代の方が生々しい恐怖を
感じるんじゃないかなぁと
思ったところもある。
昔より今の方が
アイドルオタクも多いだろうし
狂った犯罪者になる人も
分母が多い分あり得る
ストーカーとかも
あるだろうし

まぁルミの方は薄いか。

そして11年にも書いたが
インターネットでの
自分の成りすましブログは
マジクソ怖い。

SNSが普及して
より手軽に他人に
成り代われるようになった
時代から見ても
今作の描いたギミックは
より身近でより切迫した恐怖。

容易に狂えるし
容易に身近な人を疑える。

とことん絶妙過ぎるし

色褪せなさ過ぎてやばい

今敏監督の趣向を感じて

今敏監督の作品として
先日『千年女優』を鑑賞したが
面白過ぎて
びっくりしたが
同様に女優を描いていた。

アイドルから女優に脱皮する女性を
サイコロジカルサスペンスを
通して当時流行していた
テレビドラマ調に収めた本作。

そして監督が愛してきた
日本映画の数々をオマージュした
銀幕の素晴らしさを謳った『千年女優』。

どちらも今敏監督の日本の映像業界への愛

を感じさせる素晴らしい作風だなと
感じるのでした。
そしてどちらも精神世界と現実が
狂っていくという
類似点もあって作家性としても
非常に面白いなぁと思った。

his
今敏監督のファンなんですという人いたらカッコ良過ぎるわぁって思うようになった。

現在も存命だったらどんな素晴らしい愛に溢れた映画を生み出してくれたのかなぁ?って改めて思うのでした。

アカデミー賞絶対受賞してたと思う。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 9.4/10
・映像のアプローチ 9/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 9/10
・音楽 9/10
・上映時間と個人的趣味 10/10

94点

また10年後に鑑賞したいなぁ。

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