「第3話:革命に翻弄される乙女」
2014年全米年間チャート第2位のシリーズ最終作:前編!!
『アメリカン・スナイパー』の怒涛の追い上げで、結果的に第2位になってしまったわけだが、
年間チャート第2位という凄まじいヒットぶりは健在。
ちなみにティーン小説の映画化として『トワイライト』と比べられるが、『トワイライト』以上のヒットをしている。
その要因として、主要キャスト、脇ともに実力派キャストを起用しており、大人でも見ていられる作品にしている点だと思う。
ちなみに監督は前作同様『アイアム・レジェンド』の人。
あと追加キャストとして、幻の第13地区こと反乱軍の首領にジュリアン・ムーア。
またフィリップ・シーモア・ホフマンの遺作!!
もうこれが彼の出る映画として最後。
彼も見納めだと思うと、すごく胸が苦しかったし、エンドロールでは泣きそうになった。
過去作の感想はこちら。
◎ハンガー・ゲーム 2012年度82本目◎「1人の少女が戦士になるまでの物語」
◎【感想】ハンガー・ゲーム 2 「世界観がアリなら見るべき」 79点◎
感想
『ハリーポッター』同様、金を稼ぐために、最終作を二部作にして延命したわけ。
さすがに前作よりも30分短くなっている。
また前作まではハンガー・ゲームという殺し合いがあったが、今作ではそれもない。
そりゃあ革命の話ですからね。ゲームなんてやっている場合じゃないよ。
でも敵のボスは若干ゲーム感覚。
そういうわけで、アクション要素を大幅にそぎ落とし、最終決戦に向けての気持ち作りのような作品に収まっているようにも見えるが、だからと言って、作品として前作と違うってわけでもない。
本作でも前作同様に、主人公のカットニスは戦場の女神のように祭り上げられる。
それは反乱軍の士気を高めるための1つの宣伝材料として。
カットニスの意思とは裏腹に広告塔にされている展開は、前作と全く同じ流れのよう。
シリーズを通して、マスメディアというもの惨たらしさを皮肉るスタンスは健在なわけ。
むしろ本作ではそこを中心にして、作られた戦場の女神とあまりにも無力で、そして利用されればされるほど、大事な人が傷つく。悲劇の主人公として完成されていく。そんな彼女をあざ笑うパナムの大統領。
本作は彼女の内面に迫る作品に収まった。
前作までいるだけな存在だったカットニスの彼氏は、反乱軍の特殊部隊として目立ち、カットニスの内情に寄り添う役柄に進化。
ただ肝心の革命の展開があまりにも唐突で、ものすごい命を犠牲にしている。
そのステレオタイプな革命描写や物語進行が、興醒めするぐらい浅く。変だ。
映画の都合上革命の物語だから、犠牲は必要と言っても、あんな大胆で命を無駄にする行動が、急に起きるのは、理解に苦しむ。
作品としては、かなり落ち目になってきているが、後編での感動ポイントとアクションをどう結びつけられるかが気になる。
あとピーターがものすごく頑張っていた!!
でも急に出てきた13地区に呆れた。
得点
物語の面白さと上映時間 7/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 6/10
キャラクターの魅力 8/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 5/10
音楽 7/10
俺の趣味 6/10
63点
ハンガー・ゲームは結構好きなシリーズです。
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