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△バーレスク 2011年度89本目△

「アメリカのアイドル事情だって大変なんだから!!」

$A Little his REDEMPTION.~season Ⅵ~-バーレスク

アメリカ2010年アメリカ制作アメリカ
出演
クリスティーナ・アギレラ
スタンリー・トゥッチ
(キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー、プラダを着た悪魔、ラブリー・ボーン)
予告編

itunesでバーレスク購入2000円です。
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フラメンコあらすじフラメンコ
現代のアメリカ中央部のどちらかと言えば田舎の州のアイオワのレストランで働いていたアリ(クリスティーナ・アギレラ)にはロサンゼルスに行き歌手として成功するという夢があった。
そして彼女には才能があった。
給料をくれない店長からお金を盗んだアリは、ロスへと出発!!
ロサンゼルスに来たアリはオーディションを受けまくるが、全く手応えが無い。仕事探しをしているアリに音楽が聞こえてくる。それに惹かれてついに彼女は「バーレスク」を発見する。
いかがわしい店だと思いながらも入店するとそこには、妖艶な女性たちの素晴らしいダンスがあった。
華やかさに魅了されたアリは、そこで働くことを決意!!
店長のテス(シェール)にお願いしに行くがあっさりシカト。
しかしウェイターならお手のもの、彼女は無断で働き始めるのだった。
その熱意に降参したテスはとりあえず彼女を採用する。
そしてアリが滞在先のホテルに帰ると、なんと部屋に強盗が入った形跡が…。
無一文になってしまったアリは「バーレスク」で仲良くなったゲイっぽいジャックを訪ねる。
ジャックは仕方なくアリを泊めるのだった。
そしてダンサーの欠員を探すことになったテスはアリの強引さに負け、彼女をオーディションするが、彼女は凄腕のアイドルだった…。
2011年10月26日鑑賞



フラメンコ感想フラメンコ
なんてったってアイドル!!
公開当時は敬遠して見なかった謎の映画『バーレスク』を人気がある見たいだから見てやったぜ!!
hyafu!!
見た人はだいたいの好評の本作。だが逆に雑誌の映画欄には酷評の嵐!?だった気がするだが。
とりあえず、人気に便乗して鑑賞したわけだが。
90年代なら良いけど00年代にこの王道ぶりはどうなのよ?
王道というよりは、アギレラの為の映画。ということなのでしょうかね?最初から才能のある主人公が、自分を売り込んで行って、どんどん成功していって、最後には大円団という、なんでしょうね。もうそういう人間ドラマに期待することダメ的な。
アメリカのアイドル事情だって大変なんだから。
アギレラってそもそも何なんだろう?と思ったらよく考えれば、マドンナとレディ・ガガの間にいるわけでして、上はずっとどしんと引退もなく、上にも行かず詰まっている状態で逆にガガは、奇抜さや破天荒さを自らプロデュースしながらきっちりと成功して上に登ろうとしているわけ。
んでその間にいるTOPアーティスト兼アイドルのクリスティーナ・アギレラさんはどのように生きて行こうか?ということですよね。
だったら映画に出てしまえば良いじゃない!!
共演には、マドンナよりも上のアイドルのシェールと。
『プラダを着た悪魔』でも好評だったし『ジュリー&ジュリア』にも出てたスタンリー・トゥッチさんを出しておけば、問題ないんじゃね?というようにゲイ役で彼を採用(苦笑)
そして華やかさやセクシーでありながら下品じゃない。挙げ句にアギレラのパワフルの歌声詰め込んでおけば、完璧にアギレラのファン層は増えるでしょ!!
そんな映画作るなよSONY!!
んで結果的にアカデミー賞に楽曲部門でノミネートして受賞したので、完全にプロモーションは成功したわけです。
素晴らしい。
ただ映画が好きな人が見たら色々と酷い映画であることは確か、一つの面で劈いていることは確かだ、それにしても人間ドラマ面が非常に劣悪だ。
特に主人公のアリがとても嫌な奴。
驚いた事に、当然のように冒頭で働き先の金を横領して、そのままロスへ高飛び。
そこからは勘違いしたように仕事を見つけ自ら働き出すという、パロディにしたらそれなりに笑える冒頭の展開。
確かにバーレスクで披露される下着の数々は非常に魅力的だ。
しかしミュージカル映画が好きだと鼻で笑える映画でもある。
それはミュージカルという部分がバーレスクで披露されるショーのみに限定される点。
ライトな映画ファンはそれが非常に良いとかほざいていますが、それはその人がミュージカル映画の素晴らしさにちゃんと向き合っていないだけだと筆者は思う。
近年でTV放送された海外ドラマは非常に優れたミュージカルドラマだ。
何が凄いって劇中の歌を映画のように書き下ろすのではなく、既存のヒットした楽曲を利用している所だ。それはマジでやばい。
それを劇中の内容と上手くシンクロさせて、キャスト陣の歌唱力で歌い上げる。
なんとも素晴らしいことだ。
そのキャラクターの内包した思いのはけ口こそが、歌であり音楽だと筆者は思うしそれが醍醐味である。
ダンス面で優れたミュージカル映画と言えば、やっぱり『雨に唄えば』だと思う。ついつい楽しくなっちゃうのだ。
だが本作はそれをあくまでも切り取り、ショウとして見せることにより、そのような面白さが欠如したどちらかといえば音楽ドラマとなっている。
さてさて展開を気にしてみれば、ジャックとの共同生活が開始。どこまで本気で映画の脚本作ったんだと疑いたくならないかい?
絶対結ばれる関係というのは恋愛映画を見た事があるなら分かる展開だけれども、なんとジャックには婚約者がいたのだ!!っておいジャック流石に共同生活まずいだろう?だがジャックは誠実だったし、アリは我を行く嫌な奴だった。『プラダを着た悪魔』を見習え。
しかしそんなアリにもちゃんとライバルがいたわけだ。
それが「バーレスク」のエース、ニッキだ。ニッキを演じるのは、クリスティ・ベルで『ベロニカ・マーズ』で主人公を演じた女優だ。その後は『HEROES』のシーズン2に登場するが、ドラマの迷走と共に自身のキャラクターも迷走。悪役のサイコ野郎のサイラーと一発やったり、挙げ句に殺されたりと。
その他にもコメディ映画に多数登場するが、何とも言えない不発が多く一番のあたりどころは、『寝取られ男♂のラブバカンス』か?その映画の現代は『フォゲッティング・サラ・マーシャル』になっておりその「サラ・マーシャル」役が彼女なわけで、全ての失恋男を救うシーンを体現してくれる。
そんな彼女のメジャー作品で、しかもミュージカル映画のエースというか悪役を演じるわけなのだが、なんと彼女の役が「雨に唄えば」の悪役と同じような役回り。
おお!!と思ったが、そもそも彼女が歌が下手だとかそういうのは一切無く、そもそもそれ以降あっさり主役がアギレラに変更するためエースという悪役さえアイドルの前には無意味。なんてったってコンセプトは「アギレラ」なのですから。
しかしニッキの着ていた下着が極エロだったわけで、今後の登場をエロ押しでアリと対抗すると大期待したのだが、まさか退場だとは、流石に思わなかったよ。面白さよりアギレラさ。分かります。今ならわかります。
アリがスターになったら露出が極薄に!!おい。おれはこれから何を楽しめば良い!?確かにアギレラの歌声は良いが、そもそもオレはなんの映画を見ていたんだ?ミュージカル映画?違うこれはアギレラPR映画だ。(この映画後のシェールの姿を見た人は誰もいない。)
リアルスターが映画内でスターになるという何も燃え上がらない予定調和の二重構造
オレは『プレシャス』が苦手だが、今なら『プレシャス』の輝きは本物だったと思う。
じゃあアギレラファン以外はどう楽しむ?
ん?歌。のみ。シナリオは一直線のひねり無し。
驚愕のラストの展開!!
経営危機のクラブを救った方法は、なんとスパイ行為!!
スターになって調子こいたアリは、ジャックを食べて、そのまま金持ちもパクリ。
んで、クラブ買収の情報を仕入れ、そのままシェールのもとへ。
その情報を利用して、昔バーレスクをほしがった不動産屋に「バーレスクつぶれたらお宅のビルの価値下がるんじゃね?なんか内の店つぶして高層ビルが出来るらしいよ?買わない?」(もう何を信じて生きれば良いかわからないよな。)
そして大円団!!
最後にはジャックが作った歌を唄ってHYAFUFUFUFUFFU!!!!
っておい!!
ジャック才能あり過ぎの前にお前ピアノであの曲作っていなかったか?気のせいか?ごめん。
これが才能か。
所詮ショーガールを描いた映画ですしね。せこくても良いんです。汚くても良いんです。所詮ショーガールです。色気で金を稼いでいるわけですしね。
と考えさせられる映画なんて作るな。
正直ラストらへんは、アリの歌声で救うとか思ったけど、そういう要素もアリが調子に乗り過ぎて遊びほうける件でなくなっちゃうんだよね。うーーーん。
まとめちゃうけど、結構つまんなかったです。普通に見てはいられたけど。
そもそも才能のある主人公が一切努力しないで、成功していくというなんとも感情移入のし難い映画ですし、その後苦悩も一切無いわけで、ほんとに微妙な映画だった。もっとダンスに励んでいるアリだとかが会ったら良かったんでねぇーのかい?複雑だ。
メモ得点メモ
5
才能はあるけどそれを披露する舞台がない。はたまた実力があるのにそれを見せる機会がない。または単純にクリスティーナ・アギレラが出ている映画なら見たい。華やかな映画が好きなフェミニストな方々は是非とも楽しめる映画です。
最後の細すぎるアギレラがちょっとあれ。それに映画だから口パクなんだよなー。ライブ映像とかだったらめっちゃ燃えるけどさ。アギレラの好感度こんなんで上がるのか?

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