笑えるし、泣けるし、すごい映画だ!!
ウォレスとグルミットの中編の一つ『危機一髪』に登場した羊、ショーンのスピンオフ作品。
主に短編テレビシリーズとして1話7分という作品。テレビシリーズは4シリーズまで作られた。
日本でもNHKでも放送していたが、この度劇場映画化。
日本でも上映というわけだ。
作風は『ウォレスとグルミット』同様にストップモーションのクレイアニメ。
と言っても、羊の綿などは綿を使用。
監督はニック・パークではなく、プロデューサーを担当。
ちなみにこのシリーズとしては、7年ぶりの作品、長編としては10年ぶり。
内容は、『ウォレスとグルミット』とは独立して、田舎の牧場を舞台に、田舎の毎日の同じ日常の繰り返しに飽きたショーンと仲間達が、牧場主を騙して、いつもと違う日にしようとした矢先、牧場主を乗せたキャンピングカー(牧場主は中で爆睡)が、街に向かって転がってしまう。
結果、街に行ってしまった牧場主は、そこで頭をうってしまい、記憶を失ってしまう。
助けに来たショーンと仲間達と牧場犬だったが、記憶を失ってしまったことを知り、途方に暮れるのだった。
まさかのサイレント映画?!
本作は、羊視点で描かれる作品ということで、言語は存在しない。
人間達が喋ることはあるものの、それは言葉にならない鳴き声のようなものだ。
それが一貫している本作は、言い換えればサイレント映画のようなものではないか?
根本的な話をすれば、そのサイレント映画をストップモーションで作ってとても笑える!!わけなのだが、さらにすごいのが、さらに泣けるんだな。
コメディ一辺倒に行かず、映画としてシナリオがきちんとある。しかも言語なしで。
もう本当にすごいんだよな。一個一個の映像の作りは、クレイアニメだし、綿毛がすごいし、それなのに笑えるし、ウィットに富んでるとかユーモアがあるとかもうなんと形容していいかわからんが、すごいんです。センスがあるんですよ。しかも手作り感もあるわけで、本当にすごい。
むしろすごすぎて笑えるシーンを圧倒されて笑い損ねた。笑
ちゃんと悪役もいるし、感動もできるし。
なんか軽い気持ちですごい映画をみてしまったわ。
エンドロールまで遊び心満載でした!
得点
物語の面白さと上映時間 8/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 9/10
キャラクターの魅力 8/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 9/10
音楽 8/10
俺の趣味 9/10
86点
さすがに、久しぶりのサイレント映画に中盤ちょっと飽きてしまったり。
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ひつじたちの口が横にあるのにはびっくりした。
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