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◎おとなのけんか 2011年度152本目◎

「大人なあなたには会話劇オンリーではいかが?」

$『A Little his REDEMPTION.』映画オタクの映画批評~season Ⅵ~-おとなのけんか

フランス2011年フランス、ドイツ、ポーランド、スペイン共同制作ドイツ
監督
ロマン・ポランスキー
(ゴーストライター、戦場のピアニスト、チャイナタウン、ローズマリーの赤ちゃん)
出演
ジョディー・フォスター
(フライトプラン、羊たちの沈黙、タクシー・ドライバー、インサイドマン)
ジョン・C・ライリー
(ブギーナイツ、僕の大切な人と、そのクソガキ、俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-)
ケイト・ウィンスレット
(タイタニック、コンテイジョン、エターナルサンシャイン、レボリューショナリーロード)
クリストフ・ヴァルツ
(イングロリアス・バスターズ、三銃士、グリーン・ホーネット)
予告編

チューリップあらすじチューリップ
現代のNYのブルックリン。
ある日、二人の小学生が喧嘩をした。喧嘩は行き過ぎて棒で顔面を殴り、殴られた側は口元に大けがをするのだった。
そしてその件について話し合いをすることにした両子供達の親は、殴られた側の家に集まるのだった。
被害者の母親のペネロピ・ロングストリート(ジュディ・フォスター)が話し合いの中心として進行をするのだが、加害者側の父親のアラン・カウワン(クリストフ・ヴァルツ)は、話し合いの途中で、電話をしたり、少し一方的なペネロピに突っかかり始めてしまう。
すぐにでも終わりそうな話し合いだったのだが、妙に色々な話に首をツッコミ始め、4人のおとなたちは徐々に本性を出し始めてしまい…。
2012年3月6日鑑賞
ブログパーツ
チューリップ感想チューリップ
元々は舞台劇の本作の映画化。
メガホンを取ったのはロマン・ポランスキー監督。
ロマン・ポランスキー監督と言えば、少女への淫行容疑でアメリカに入国できないなかなかの変態映画
監督として有名。
だけどアカデミー賞などで『戦場のピアニスト』が取り上げられて、アメリカに戻ってくるか?と噂されたりしたのが印象的だけど、その他には最初の妻がカルト教団に殺されたりと波乱万丈な方ですね。
ちなみ相当少女が大好きのようです。
そんなわけで本作ですが、上映時間79分というなかなか異様な作品。
1時間20分ですよ。エンディングやオープニングなどを考えると賞味75分ぐらい。
これはなかなか興味深い数字ですよね。
じゃあーその80分をどう料理したかと言うと、会話劇のみというなかなかの挑戦ぶり。
まぁー元々この映画が舞台劇だってこともあるわけで、それ以上の内容が原作に無かったと考えれば合点が生きますが、そういうソリッドな構成は映画ファンとしても嬉しいし、見やすいと思うわけです。
舞台も高級マンションの住宅のみというのもなかなか面白い。
舞台はNYとなっているけど、制作国にアメリカが入っていないわけです。(笑)
そもそもポランスキー監督がアメリカで撮影できない。(笑)
しかし舞台設定はアメリカで俳優陣もアメリカで活躍の俳優なのは、違う意味で面白いですよね。
ポランスキーはアメリカが好きなんですよ。『チャイナタウン』でも見てとれますが。(笑)
原題の『Carnage』で訳を見てみると『大虐殺』という謎の意味。ただ慣用句で色々まじると『修羅場』となるので、そっちの意味合いが近いかな?
そういうわけで、内容が大人達が徐々に本性を出して行き、4人の人間性がどんどん浮き彫りになって行き、人間の滑稽さを描くわけです。
またゴールデン・グローブ賞でも出演した女優2名さんがノミネートしていたので、俳優陣の熱演は証明済みですね。
以上の解説で、だいたいの内容は想定できるだろうし、4人それぞれがあるタイミングで暴走しだすのは目に見えるだろうし、最終的には被害者加害者の親を超えて、男と女で別れるのも見えてくるだろう。
人間のわかりえなさを滑稽に浮き彫りにしていて非常に面白かったのだが、ラストのまとめ方が、ちょっと雑。
むしろオチをつけないまま、いやオチ自体はほとんど想像出来る為、そういう展開よりも監督の描写力、俳優の暴走ぶりを見て大笑いするのが良いだろう。
そういう意味では非常にオススメ。
クリストフ・ヴァルツは『イングロリアス・バスターズ』以来の好意的なお目見えだが、彼の顔にピッタリの嫌らしい笑顔や仕草をいっぱい見れて非常に良かったし、演技派として有能なケイト・ウィンスレットも良い味出しているし、ジョン・C・ライリーの起用もなかなか上手い起用だったと思う。
個人的には家が異様に広く感じたのとラストのまとめがちょっといまいちに感じたのと、かなりリアルに人間の根本的な性格的問題性のアルアル要素を浮き彫りにするため、デートとして鑑賞したが、観賞後彼女に何を言えば良いかいまいちわからなかった。
男と女の違いに及んでしまうとちょっと辛い。
しかしまぁー短時間でかなり濃縮された会話劇がつまっているので、アクション無しの映画でも良い!!こういうシンプルな会話劇が好き!!
という方は是非見てもらいたい。
メモ得点メモ
8
見終わって、やっぱり舞台がニューヨークなのを思ってポランスキーがアメリカの外でこの映画を撮ったのを考えるとなんか楽しくなるね。
まぁー舞台がNYということもあって、変な人種が山ほどいるというのは映画好きとしても有名な話。(笑)
そういうNYの狂いっぷりが知りたいならウッディ・アレンの『アニー・ホール』や『マンハッタン』などはいかがでしょうか?
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