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◎アイアンスカイ 2012年度85本目◎「ナチスの科学は世界一チイイイイ」

「フィンランドより(ハリウッドへ)愛を込めて」

$『A Little his REDEMPTION.』映画オタクの映画批評~season Ⅶ~-アイアンスカイ
フィンランドフィンランド、ドイツ、オーストラリア共同制作映画ドイツ

出演
ウド・キア
予告編

あらすじネタバレ
時代は近未来の2018年。アメリカは月に再び着陸を成功させる。
その乗組員である黒人パイロットのジェームズ・ワシントンは女性大統領の指示の下、旗を立てるべく移動するが、先に探索していたパイロットは月の驚愕の状況を目撃する。
それは月に何者達かの巨大な施設があったのだ。そしてそこの警備隊に射殺されてしまう彼、驚くジェームズだったが、既に周りは彼らによって取り囲まれていた。
ジェームズはそのまま連行されてしまう、そこでジェームズが目撃したのは、かつて存在したドイツの政党、国家社会主義ドイツ労働者党。いわゆるナチスの軍勢だった。
月にナチスがいることに驚嘆するジェームズ。また世界は平和であり同じ人間同士仲良くしようとするジェームズだがそれらははね除けられる。
彼らナチスたちは第二次世界大戦直後に月に避難してきており、虎視眈々と地球征服を未だに画策していたのだった。彼らはジェームズを洗脳し、地球征服の足がかりにしようとするのだった。
逃げるジェームズを捉え、スマートフォンを押収した彼らはその力があれば、彼らの最終兵器が起動出来ることを知り、それを大量に確保すべく地球のアメリカに傲慢な男クラウスとその恋人の美人地球学者のレナータ、そして本人は気づいていないが白人に変えられてしまったジェームズと共に向かう。
だがレナータたちは、ジェームズの上司を捕まえ尋問した結果、アメリカの選挙戦の援助をしてしまうのだった。そしてレナータは徐々にナチスの実態や現代社会の自由さなどを学んで行き、考え方が変わって行った。
ジェームズは途中で捨てられ、アイデンティティを失いホームレスになっていた。
痺れを切らした総統ウォルフガング(ウド・キア)が地球に来訪した。クラウスは彼を殺し新総統になった。そして今地球侵略作戦が始まった。
地球を救うべくジェームズとレナータは最強の兵器を破壊すべく月に向かう。
2012年10月11日鑑賞
感想
月面からナチスが攻めて来た!!だってナチスの科学は世界一チイイイイだから、月面に隠れているなんて当然!!トランスフォーマーだってナチスには勝てないのだぁぁぁぁ!!
というわけで、今巷の映画好きの中でさりげなく話題になっている映画『アイアンスカイ』を見ました。
しかしナチスとか言っときながら、監督はフィンランド人なのよね。あれまドイツじゃないのね。
でもこの監督の2014年公開予定の映画が『オレがヒトラーをぶっ殺したZUE!!』原題『I Killed Adolf Hitler』というわけで、なかなかのネオナチ。いや反ナチか。
でもこの監督のフィルモグラフィーを見ると『Star Wreck IV: The Kilpailu』『Star Wreck V: Lost Contact』『Star Wreck: In the Pirkinning』というのが過去作にある。
これ日本だと『スター・レック 皇帝の侵略』というタイトルだね。
いや。これどう考えても『スター・トレック』のパロディ映画だよね。しかもSF映画だぜ、それを3本もフィンランドで作っているというかなりやばいSF大好き野郎の映画作品。
というわけで、その月面の裏側に潜んでいたナチスがスマートフォンを手に入れたことをきっかけにアメリカを侵略にやってくるというバカ宇宙大決戦映画!!
しかもフィンランドとドイツ、オーストラリア映画であるにも関わらず、映画の主要舞台がアメリカというなんとも映画馬鹿。
勿論、アメリカをパロディっているわけで、大統領が女性で、しかも「イエス・シー・キャン」がキャッチフレーズというわけよ。(笑)
しかし一見、バカ映画かな?と思いきや思いの外しっかりしているのも事実
アホな大統領のせいで政治的PRの為に月に久しぶりに行って、しかも黒人をパイロットにしたという意外と真面目な設定。んでそこにナチスがいるわけだが、これもまたしっかりとした独自の宇宙服を着たナチス兵が山ほど。(『エンジェル・ウォーズ』に似ているけども)
そしてナチス兵の基地も結構しっかり作られている。
またナチスの文明が意外と発展していないというのも面白かったり、黒人がマイケル・ジャクソン化しちゃったり、チャップリンの『独裁者』が意外な隠し味として効いていたり、終盤には、これまでの経歴をいかしたSF映画の艦隊戦が披露されてめちゃめちゃ楽しい映画なのだ!!
またオチもなかなか上手い。まさか第三次世界大戦が怒ってしまうとは(ナチス無関係で)、誰しも予測できないんだろう。
しかもヒロインのレナータが非常にキュートなのも捨てがたい。ナチスのコスプレからお色気披露したり、ちょっとセクシーになってみたり、黒人とキスしたり(不謹慎な!!)
可愛いかったぜ。
その他のドイツ側の俳優も皆味があるね。総統を演じた俳優は色んな映画に出る人みたいだし。
あと注目すべきは、この映画資金難に陥った結果、出資の寄付を求めた映画のよう。
もしかしたら前作も自主制作映画だったのかもしれない。(笑)
それでその寄付に日本の著名人も結構加わったようです。
その甲斐があったと思うな。
メモ得点メモ
8
総評としては、非常に楽しいけど、そんなに面白い映画ではなかった。
そもそも見る予定じゃなかったんだけれども、見た彼女が事細かに面白い要素を教えてくれて、『ガンダム』好きとして見なくては!!と思ってみたのです。宇宙決戦テンション上がった。笑えるしね。宇宙船のデザイン本とかあるんだろうな。(笑)
といわけで、自分のようにC級映画だからって、アホ一辺倒の映画だと見下していた人は、是非見てほしい楽しい映画です。結構予算もかかっててる気がするしA級のジャンルかもね。
フィンランドからのお金のないアメリカへの声援のように思えた。
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