「時空破壊=チョコレートミルクという発想が好き。」
監督
バリー・ソネンフェルド
(『アダムス・ファミリー』シリーズ、『メン・イン・ブラック』シリーズ)
出演
ウィル・スミス
(『メン・イン・ブラック』シリーズ『しあわせのチカラ』『インデペンデンス・デイ』『アイ、ロボット』)
トミー・リー・ジョーンズ
(『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』『ノーカントリー』『逃亡者』)
ジョシュ・ブローリン
(『ブッシュ』『ミルク』『ノーカントリー』)
ビル・ヘイダー
(『スーパーバッド 童貞ウォーズ』『寝取られ男のラブバカンス♂』『アドベンチャーランドへようこそ』)
予告編
あらすじ
月にある宇宙人用の刑務所からボリスという凶悪な宇宙人が脱獄した。
彼は地球にやってきて、ボリスの片腕を奪った地球にいる宇宙人を取り締まる機関のエージェントK(トミー・リー・ジョーンズ)を倒すべく、自身の腕が失われた過去に戻ることを画策する。
だがKとJ(ウィル・スミス)は、そのことを知り、追跡するが失敗、その後Kは謎の言葉を残し、行方不明になってしまい、またKの存在自体が、世界から消えてしまい、Jのみがそのことを覚えていたのだった。
上司に自身の状況から時空破壊が起きたことを理解してもらったJだったが、事態は最悪の状況へ急転、ボリスの本星から侵略者が舞い降りた。
この状況を救うには、Jも過去に戻るしかない。JはKが死んだという1969年7月16日に飛び立つのだった。
2012年11月9日Blu-ray鑑賞
レポート
2012年5月25日に日本公開した本作。
劇場では、つまんなそうだったし、『メン・イン・ブラック』シリーズにそんなに肩入れしていないので、スルー。それでレンタル開始していたので、人気もあるみたいだし、レンタルして鑑賞した。そういえばIMAXでも公開していたなぁー。
興行成績でいうと、3D効果で1億8000万ドルという成績で一億ドルは超えているもののシリーズ的には一番酷い成績。3Dでありながらシリーズ一番になれなかったのはまずい状況だ。
また批評家からの評価も全体的に低い方で、ぼちぼちという感じだった。
制作費が初代の3倍近くなったのにも関わらずこれでは、ちょっとまずいか…。
ただ。全体的に2012年の全米での映画の成績が非常に悪く、この成績でも2012年11月10日現在の北米での年間チャートに10位以内に入っている。(10位以下が非常に酷いことになっている。)
また世界興行を見ると、中国がすごい稼いでいる。7700万ドルぐらい稼いでいる。流石中国バブル。
日本も2よりも1000万ドルぐらい多く稼いで3800万ドル程。これはシネコンの増加のおかげか…。
それでも全体的に低めな印象を自分は受けた。
感想
正直言えば、結構面白かった。
なんか、クソ映画の如き「こんな映画作るなんてハリウッド終わったな」的前置きをしておきながら、なんだそりゃというのもあるかもしれない。
確かに、映画が始まった瞬間のオープニングシークエンスがあまりにも面白く無さ過ぎて、しかも低能すぎて、この映画大丈夫か?本当につまらないんじゃねぇか?と思ったのだが、そこから中盤の異様にウィル・スミスがチョコレート・ミルクを欲しがる姿を見て、丁度おれもコーヒー牛乳を飲んでいてだな。
その兆候が結果的に時空破壊=チョコレートミルクという「え?」な展開へと繋がるわけだ。
その方程式に度肝抜かれた私は、それでこの映画がどういう映画かようやく解釈した。
アホ系のアクション超大作映画だ。
正直自分、宇宙人があんなきもかったりサカナ系だったり爬虫類系だったら全然テンション上がらないんですよね。
でもその時空破壊=チョコレートミルクが飲みたくなるという怒濤の方程式に心奪われてしまったわけです。
そこからは、思った以上に見ている側に高いSF偏差値を求められる展開になったりして、更に69年という時代に移動したり、若いKがジョシュ・ブローリンで普通に似ていたして、違和感なかったり、あとは普通に手堅いアクションハリウッド大作として、映画が機能していたわけですよ。
最後あたりで、JとKの意外な人間関係が描かれ、予測出来るような内容と分かっていてもじんわりと感動してしまったのです。(苦笑)
あとアポロ11号に乗っていた乗組員が、ロケット付近にいるKを見て
「ここで報告したらオレら宇宙行けないぞ。」
と言って見なかったことにする件とかツボでした。
文句といえば、悪役に魅力が無さ過ぎる。
なぞの5次元に生きている宇宙人←これがSF的にツボ!!
が非常に魅力的で、そのせいで悪役がちょっと劣化したかな。手にまんこがあって気持ち悪いんだよね。
あとニューラライザーがデカいのは爆笑した。あれ不便過ぎるだろ。でもその後普通に小さいのあったし。(笑)
映像に結構違和感があった。3D映画として製作したからか、妙に立体感があった。Blu-rayだから3Dじゃないんだけども別にメガネかけてなくても、3D感があるわけですよ。おれぐらいの変態なら脳内変換も可能。(苦笑)
でも色合いがちょっと妙だった。
撮影風景はほとんどCG合成かしら?
まぁー絶対そうだと思うけどね。
序盤の中国料理店での銃撃戦とか技術を考えると非常に難しそう。
あとは冒頭の月面に刑務所がある件は、「何故アメリカが月にもういかなくなったか」の理由みたいでSF好きとしてはツボ。
やはり宇宙人の造形は嫌い。
音楽のダニー・エルフマンが非常に良い仕事していたと思います。すごく良い音楽だったと思うよ。
他に要望として『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のように未来改変がネタとして流用してくれても良かった。いや未来は実際変わったか。
でもそこがそんなに昇華されていなくて、悪役がしょぼかったり、やや物足りないことはあるが、映画的な方向性としては、そこをあえて外したとも思えるので良い。
そもそもシリーズ自体を好きではない自分としては、かなり楽しめた。
評論家の評価が低いのは仕方がないとおもうが(てめぇらこんなに金使って、くだらない映画つくるんじゃねえ)。
実際少しSF通の方が楽しめそう。
前作のようなクソビッチな悪役が出てこなかったり、ヒロインがいなくバディームービーだったりもするが、3にしては満足のいく映画だった。まぁー前作との繋がりがほとんどないけどもね。(苦笑)登場キャラリストラしまくりだし、あっさり新キャラの登場も違和感無い程、10年ぶりの謎の続編だし。
上映時間も108分と丁度いい!!
あと監督がずっと一緒というのはありがたい。彼しか撮れないみたいな。しかもこの監督が『アダムス・ファミリー』の監督というのは、今日まで知らなかったかも。
得点
8点
真面目な映画としては、非常に悪い。
コメディ映画としては、緩くてそれなりにも面白い。
SF映画としては、あなたに任せますわ。
あとメン・イン・ブラックの意味が、宇宙系のゴシップを扱おうとすると脅迫しに来る男達の都市伝説だって初めて知った。それが念頭にあれば1ももっと面白いのかも知れない。
やはり意外とSF偏差値の高いネタ映画なんだね。1程昇華していないと思いますが!!
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