「素晴らしき哉、フェチ映画。」
2000年日本制作
予告
STORY
昭和37年の日本が舞台だが、第二次世界大戦でドイツが勝利したパラレルワールド。
反政府運動が活発な日本、東京が舞台で、その抵抗を排除すべく警察は特殊部隊を組織した。
それに所属する伏は、ある日、女の子が自爆をする行動に疑問をもった。「何故なのか?」それ以降彼は、まともに鎮圧が出来なくなってしまい、伏は特殊部隊の学校に生徒として戻るのであった。
その女の子の身元を調べ、その墓に行くと、そこには彼女の姉を名乗る雨宮圭がいた。
彼女と交流する内に彼女に惹かれていく伏だが…。
彼と彼女は、政府の計画に巻き込まれていた。
(かなり大雑把なあらすじです。)
2011年5月20日鑑賞
今回の感想はネタ的に行きます。この映画のファンは注意を。
パーフェクトブルーと同時に、優れたアニメ作品を見たくなって、確か本作もそのような特集の中に以前入っていたのを覚えていたのでついでにレンタルした。
監督は違うものの本作の製作脚本は、攻殻機動隊などでおなじみの押井守さんだ。
ただ本作は、ケロベロス三部作なる最後の回になっている。ちなみに前2作は実写映画というわけだ。
うん。謎。(もともとは声優の千葉さん、よく北斗の拳に出てくる人?のプロモとして作ったらしい。)
とりあえず内容についてだが、とてもどうでも良い舞台設定だよな。
一応おまけ程度に冒頭に舞台設定のナレーションがあって、本編が始まるのだけど、これが全く頭に入らない!!文字ならそれなりに頭に入りますが、ぐだぐだと難しい言葉並べられて、時代設定を急に語られた所で、この作品の素人は没入できるわけはないのです。その点での本作は酷く玄人向けでいて、煩雑な敷居の高い映画になっていますが、そんなこと別に気にしないでも本作は楽しめるのです。
正直言って、本作を筆者は全く知らないし、事前に実写映画があったことなんて、全く持って知りません。
唯一知っていることは、フェティッシュクソ映画の「エンジェル・ウォーズ」のあるシーンでの怪物の元ネタ的存在が今作の人狼から影響を受けていることぐらいです。
それぐらいです。
ですが、本作の蓋を開けて、よくわからないまま反政府運動を鎮圧する特殊部隊が出てきたとき、自分の心は躍動したのです。そうです。あの特殊部隊さんのデザイン素敵過ぎる!!
なんですか、あのジオン軍の新兵器の様な重々しさは、それでいて武器のいかつさ。
それのぶっ放しの所作や動作の映像の作り方が、もろにフェチですよ。
そうです。本作はそんなワンカットに無駄なこだわりを感じるフェチ映画だったのです。
それは舞台設定の昭和らしさもそのフェチだと思います。確かに三丁目の夕日やクレヨンしんちゃんのモーレツオトナ帝国の逆襲も良い昭和感が出てます。でもこっちには近未来的なで排他的それでいて閉鎖的な昭和感が漂ったクールジャパンなフェチリズムなのです。
話なんておまけです。
後は、突如行われる訓練のゴーグル越しの映像に萌えたり、潜入任務に萌えれば良いのです。
大人のよくわからない計画なんて、よくわからない言葉ばっか使って難解で、映像作品なんだから映像でどうにかしてくれれば良いものをあんなに自己欺瞞に満ちて傲慢で、カッコいいと思ってるだけの内容なんてゴミです。
話なんておまけです。(ファンの方ごめんなさい。)
それでも終盤には驚いたわけです。主人公が無個性でいて無名のボイスキャストで、とことんフェチを突き通しているのですが、そんな彼が実は!!な点には驚きました。
それ以降の彼はアクセル全快にフェチの投影です。
ラストシーンの顔なんてアニメフェチの暴走です。
もうなんでも良いです。また見たいです。賞味90分なのも好感です。
突っ込んだ話をすると全編手書きで、日本アニメの最高点まで達した技術力を味わえたりする偉大なアニメだそうです。(崖の上のポニョもかな?)そういう意味で食指を向けても良いと思う。
まぁーでも設定の難解さとその説明の難解さは、いただけないと思う。近年の傑作「インセプション」なんかは尺が長くても非常に分かりやすいし。
得点
8点
赤ずきん?それなんの話?この映画にはきっと無関係です。
あの路面電車の線路を追いかけたりするシーンの絵とか胸躍ったわ。まぁー一番は終盤の弾倉をつめてぶっ放してあいつが蜂の巣になるシーンのカット割りでしょ!!(笑)
★通販情報★
多分皆持っているでしょう。EMOTION the Best 人狼 JIN-ROH [DVD]1582円
ブルーレイになっただけでここまで値が上がるのはバンダイ商法!!オタク向け。人狼 JIN-ROH [Blu-ray]6493円
コメントを残す