★この記事をまとめるとこんな感じ★
製作
2021年7月-10月アメリカ海外ドラマ
キャスト
ネタバレ あらすじ
2021年10月3日Apple TV+にて鑑賞完了
ついにシーズン2が開幕
シーズン1は3日ほどで全話鑑賞。
1話30分ほどでとても見やすく
それでいて善人しかいない状況が
近年稀に見る光景過ぎて
めっちゃ和んだ。
シーズン2がコロナ禍の中でも
無事完成。
ついに配信開始!!
今回は毎週追加されて
ほぼ追加週に鑑賞しました。
好評を受けてか尺等増大
Apple TVオリジナル作品の中で
大成功を収めてる本作。
シーズン2は序盤こそは1話30分
しかし後半になるにつれて
45分等に拡大していき、
普通の尺の海外ドラマへと進化。
またシーズン1は10話だったのが、
12話に増加。
人気コンテンツとして
大幅にパワーアップ。
多くのキャラクターにスポットを与え
シーズン1では
テッドの周囲の物語として
彼によるポジティブな変化を
描いていた印象。
聖人君主たるテッドが
人のポジティブな面を引き出し
大きな力として
チームを一丸にし成功へ向かっていた!
今シーズンでは
そのポジティブパワーは
多くのキャラクターに伝染。
キーリー、ロイ・ケント、
レベッカ、サム
番外編とも言える
ビアードが主役の回もあり
そこではあの熱烈なサポーターの
飲み屋の常連も登場。
ポリコレ要素を自然に盛り込み、
とても高いレベルで描いていて凄い!!
そういう側面もあってか
先駆けてシーズン1は
エミー賞を多数受賞。
今シーズンでも多くの賞を
受賞するのではないだろうか??
次世代のイケメンを体現するロイ・ケント
シーズン1では荒々しく
野生的な闘将だったロイ・ケント。
あっちにもこっちにも現れる
ロイ・ケント。
前作で選手生命を終えて引退。
キーリーの彼氏として
サポート役に徹しているが
彼の引退会見という
描かれないエピソードがあり
そこで意外にもチームのために
選手生命を終えることに大泣き。
彼の底知れぬサッカーへの愛情に
多くのファンが心を打たれた。
そんな彼の隠れていた一面が、
本シーズンでは表に出まくる。
キーリーを支える男として
常に彼女を敬愛し
そして身内の女性たちにも貢献。
さらにはサッカー愛を
捨てきれずに行動に移すことに。
それなのにくそオシャレに
スーツを着こなし、
次世代に求められる
男性像というものを
体現しているのではないかと。
毎回感心するのであった。
逆に主役たるテッド・ラッソの描きが少ない印象も。
その他にもサムの出番も
大幅に増えているが
見事にユーモアでカバーし
むしろスポットライトが
あたらない影の立役者たちが
たっぷりのユーモアで
めっちゃ輝いていてやばい。
テレビドラマというキャラに無限に割ける利点をうまく活用
善人になったレベッカも
すっごくチャーミング。
マジで見てて心温まる
しかし物語はダークサイドへ
と脇役のキャラクタたちは
着実に進歩が描かれるが、
主役たるテッドは
大きな苦しみと向き合うことになる。
前作でも
アナ雪カラオケで突如見せた
パニック発作。
その悪夢が再び、
大きなでチャンス現れる。
テッド・ラッソの抱える闇
何事も投げ出さない彼の信念。
それを生み出したのは、
父との別れからだった。
しかしそんな彼は
またも身内に別れを告げられ、
彼のトラウマは
またも彼を追い詰める。
そんなダークサイドと
向き合うためのガジェットが
妻との別れを生み出した
セラピスト職の
チームドクターだった。
これまでにない
怒りを露呈させるテッドの姿は
彼が抱えるダークサイドが
深刻なものであることがわかる。
そして彼がチームの監督として
大きな進歩を遂げるための壁
だということも感じさせる。
そして闇落ちするネイサン
雑用スタッフだったネイサン。
チームを身近にずっと見てきた彼を
テッドはコーチに就任する。
その着眼を利用し、
テッドはチームに新たな戦略を
見出すネイサンを重宝するわけだが、
シーズン2では、
ネイサン自身にも
欲が出てくるのだが、
それを制御することができず、
以前のように意見を求めない
テッドに対して、
間違った怒りを持ち始めるが、
それは彼自身がずっと抱えていた
父との確執が原因だったのだが、
ネイサンはその克服方法を
見出すことができず、
またも誰にも認められなくなった
ネイサンは、
チームをそしてテッドを
裏切ることを選ぶのだが、
それでもテッドは、
彼自身が自分で
テッドに意見を言うことを
期待するという、
報われない構造が生まれてしまい。
最終話エピローグでは、
シーズン3にて
チーム、そしてテッドの
最大の障壁として立ちはだかる。。。
キャラクターそれぞれの表裏を巧みに描いた傑作
結果的に
近年稀に見る心温まる
エピソードの連続だが、
その裏では
人との関係を豊かにしようという
シーズン1でテッドが生み出した
ポジティブな環境への
個人の目に見えない努力の結晶が
身を結んだように思える。
だが各キャラは同じくらい
人生に悩み、
そして各キャラは愛する隣人たちの
悩みと向き合い
寄り添うことをやめない。
素晴らしい人間賛歌
テッドは結局弱い自分を認められず
延々とポジティブな聖人を
演じ続けて破綻し始めていて
弱い自分を認められなかった。
クズキャラだったジェイミーが
実は毒親により
どうあるべきか
わからなかった。
テッドたちに
再び助言を求め、
その痛みを超えて
一丸になり愛すべきキャラへと
変貌するのも顕著だった。
後半やや他のポリコレ要素に
陰ってした気もするが。
自分自身の個性、
悪い部分も含め
それを利用の仕方で
大きな力に変えられる。
暗い一面を抱えながらも
幸福であり続けようとする。
過去と向き合い
暗闇から脱出することを
やめない。
シーズン1では
ポジティブだけだったけども
暗い面辛い面も
人生にはあり、
素晴らしき哉、人生ですかね。
シーズン2の第一話を見直して
序盤でアールが死ぬわけで
その時にテッドがよくわからない
自分を噛んで泣かされた犬と
数年後には幸せな時間を過ごしたという
訳のわからない感動的な
スピーチを送るわけですが、
それがとても今思うと感動的で、
この物語の本質なのかな?って
思ってしまう。
過去に傷つけられた人が
違う日には喜びをもたらす。
ネイサンもテッドと
和解し喜びを得れる日を
楽しみにしている。