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感想
ディズニーの2004年の『ホーム・オン・ザ・レンジ にぎやか農場を救え!』←こんな映画知らねぇぞ!!
以来の手書き系アニメーション、2Dアニメになる。
それまでは完全に時代が3Dキャラクターのアニメーションが主流になっており、むしろ09年には斬新とも思えた。
更には、『アラジン』『リトル・マーメイド』を担当した監督がメガホンを取り、音楽もディズニー音楽を彩ってきた人を選抜、そして1998年の『ムーラン』(?)以来のディズニープリンセス物語(ヒロインが主人公で姫になる系)が再誕した。(その前にも『魔法にかけられて』などの自虐的で邪道な実写映画はあったけどもここまで王道ではなかった。)
また面白いのが、これがピクサーの社長でクリエイターだったラセターがディズニーの社長になってから生み出された2Dアニメであり、プリンセス物語であるところ。
やはりラセターはディズニーを王政復古してくれた。
と言いたいのだが、ラセターはアニメ作家気質を止めることができず、舞台をこれまでディズニーアニメが踏み込まなかった領域、現実社会のアメリカの南東部で1920年代のニューオリンズの港街にし、更には、そのプリンセスを黒人にしてしまったのだ。
すごいぞ!ラセター。ディズニーの中では、亜種ではあるがポカホンタスもいるが、生粋の姫としては初の黒人ではないか?
それを王政復古の技術力で生み出したのだ。まずは、それを2009年に蘇らしてくれるのが嬉しい。今では20代中盤の筆者だが、98年とかは、まだ10代でディズニーはビデオ一筋だったものを劇場で体験出来るなんて幸せ過ぎる。
しかしタイトルから露骨にプリンセスというターゲット層が女性の小学生ぐらいだったためか、いまいち興行成績が伸びなかったという逸話があるが、世界的にも評価は高く、ラセターの復活させた古典とも言えるブランドのある商品は見事に愛されることになった。
しかし深く追求すれば、古いことをしながらも新境地を開く姿勢こそ素晴らしいものの、1920年代のアメリカ南部を舞台にしてはいるが、人種差別問題が全く扱われていない。そこを無視するのはちょっと不味いと思うし、考えるとかなり冷めてしまう。
しかし序盤が終われば、主人公はカエルになってしまうので、あとは魔法の世界へいらっしゃい。
ジャズが好きなワニと友達になったり、蛍と一緒に魔法使いのばばあに会いに行ったり。
更には、恋におちたりと。(まぁー恋の発展は納得いかないよね。)
更には、この手のアニメにぴったりの悪い奴も魔法使いとして登場。
ディズニー映画を見て育った自分としては、そのディズニー愛とも言える演出の数々がマニア心をくすぐってくれる。
それでも他の映画に比べるといささかダークな、まるでピクサー節を輸入してきたようなストーリーもあり、老若男女楽しめる映画に仕上がっている。
得点
74点
ディズニーマジックは死んでいない!!
ラセターが社長になってから絶好調のディズニー。この次には『塔の上のラプンツェル』が制作され、初のミュージカル3Dプリンセスストーリーに映画マニア絶賛。
ふふふ、そして『くまのプーさん』で再度手書きアニメ系に懐古するんだからたまらなかったよな。
ラセターが社長になってからのディズニーアニメは良いですね。
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