2014年27本目 2月2日劇場鑑賞
「F1マシーンの轟音は劇場向け!!」
1970年から76年を描いた実際のF1のレースを基にした伝記スポーツ映画。
海外で好評の本作。
監督はロン・ハワードで出演は、クリス・ヘムズワースと知らない人。
ニキ・ラウダとハントさんという正反対のレーサーの映画。
クリヘムは、最近凄く活躍していて、本作でも自由奔放ながらカーレースに魂を燃やす男を好演。
またニキ・ラウダを演じた俳優も、出っ歯を強調したり、多くの言語を操ったり、特殊メイクを頑張ったりと、かなりの好演。
F1マシーンの轟音は劇場で味わうべき!!
本作の見所はやはりF1マシーンのエンジン音の轟音ぶりだろうか…。
コースを走る姿もとても魅力的なのだが、少々マニアックだろうか。
そもそもF1ってかなりマニアックなスポーツ。
自分はF1に興味がないが、本作を見ると、その命知らずぶりには、唖然とする。
その音速で、しかも同じコースを何周もするというスタイルはテレビ越しで見ると何とも退屈だが、レース場や、実際の運転席から見た風景は、まさに命をすり減らしているデンジャラスゾーンだろう。
プライドと友情?
そのデンジャラスゾーンを丁寧に描いた映画であるわけだが、根本的な二人のライバル関係や友情などは、そんな極端に描かれているわけもなく、それが映画らしいドラマチックな駆け引きがあるにはあるが、そんなに劇的でもない。
ぶつかり合う程、お互い激情型の人間でも無いし、抱き合うこともないわけで、静かなライバル意識を燃やす姿が、描かれ、その力をダイレクトにレースに向けるわけでもなく、ただ対比として描かれていたり、普通に交互に伝記として織り交ぜられている程度で、そこまで感動的ではない。
一度クリヘムがニキをバカにしたやつを影でボコスシーンもあるが、結局 イケメンがイケメンなだけ。
もっと面白いかなぁーと思ったけども、かなり見慣れた映画に収まった印象。
確かに静かな闘志を感じさせるぶつかるようでぶつからない二人の姿が描かれているその姿勢は映画ファンや批評家としては好印象なものになるだろうが…なんだろうそんな面白くはなかったわ。
あと個人的にロン・ハワードの映画って、平凡。個性がなんか感じられない。元々俳優だしね。笑
ただクリス・ヘムズワースやニキさんの好演や、実際の人物に登場人物がそっくりなので、色んな方面でこの映画すごいんだろうな。
一番衝撃だったのは、ハントが映画後に速攻引退して、数十年後死んでしまうのが、壮絶だった。
そこまで描いたらもっと俺好み。(そしたらスコセッシの映画になってしまうか。笑)
あと最後のジャパングランプリーは中止にすべきだろと思った。
70年代に10代20代30代の人はきっと震えるぐらいテンション上がるんじゃないかな?でもみんなおっさんだぜ?ちょっと惜しい一本に思えた。
そんでこの映画主役どっち?笑
得点
物語 6/10
キャラクターの魅力 9/10
監督の映画に対するビジョン 7/10
音楽 8/10
俺の趣味 7/10
69点
まぁーよくできた映画だと思うけど、自分はツボにはまらなかった。
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