ベネディクト・カンバーバッジの代表先になった!!
僕の中では、『裏切りのサーカス』というMi6の上級役職の人達の裏切り者を探す作品で、主演のゲイリー・オールドマンの部下として出てきたの印象的で、すげぇトカゲみたいな顔しているけど、声が独創的!しかもゲイ役!!ってのが強く残った。
そんな彼がいつの間にか、現代版シャーロックホームズというイギリスの海外ドラマの『シャーロック』で主人公を演じて、演技云々よりも作品自体が素晴らしく面白くてびっくりで、その後は『スター・トレック イントゥ・ザ・ダークネス』で強烈な悪役を演じてた。
演じる濃くて問題のある役柄に反して、アカデミー賞などでは、チャーミングな一面を披露しまくってるけども、映画としての主演の代表先は無い印象にあったが、此の度の『イミテーション・ゲーム』でついに代表先が生まれたなと思う次第。
監督は、なんと『ヘッドハンター』という映画の監督で、2012年の初見映画DVD部門で、個人的ベストになった作品。
☆ヘッドハンター 2012年度106本目☆「これは映画ファン必見な映画!!」
本作のあらすじは、イギリスの天才数学者が第二次世界大戦で、ドイツの暗号機を解読する為に、新たな機械を生み出すわけなんだけども、主人公であるアランの人格には凄まじく問題があって、さらには彼には学生時代のトラウマもあったり、その彼が戦後とある事件で捕まってしまい、ついに彼の隠された半生が明らかにされてしまうという、実際の天才数学者のアラン・チューリングの半生に迫る作品。
エンドロール直前に、この映画の内容が、イギリス政府によりトップシークレットだったことが明かされる。
ってまたベネディクト・カンバーバッジは偏屈な人間を演じるのかよ!!
だが、今作の彼が抱える悩みが凄まじく、そして彼が成し遂げた偉業も凄まじく、なのに最後まで報われないあたりが、やばいです。
1つの嘘がどんどん大きくなって大きな嘘に!!
正直超面白かった!!
映画は、一人の人間の暴走から始まるが、そんな彼が目的の為に、本心を偽り、さらに戦争に勝つ為に偽り、そして仲間を守る為に、偽り、さらには、学生時代の恋を自分の保身の為に、偽り。
たった1つの偽りがいつの間に映画全体にかかるぐらいに偽り。
それをたった一人で抱えて、戦争を勝利に導くものの、結局彼が得たものの無さと永遠に終わらない贖罪の日々。
ものすごい深くて重いのに軽快で面白かった。
その偽りに対する、アランの葛藤も素晴らしいが、出て来る俳優の演技、カンバーバッジもいいけど、キーラ・ナイトレイだってマシュー・グッドだって、ちょい役が光るマーク・ストロングも最高です。最高にイギリスチックだったな。
やっぱ作品として、エニグマの解読に成功しても、それを偽って、戦争に勝つ為に、兵たちを見殺しにして、一手一手効果的に進めるという手法も衝撃的だし、それを思いつくこともやばい。
戦争の裏側にある手段とその犠牲。アランの選択で、多くの人が死に、平和がやってきた。
そんなもの到底常人では抱えられるない。
映画の宣伝では、エニグマ解読機開発がメインのように描かれていたが、エニグマ解読機を生み出した男の物語だったので、そのずれが生じた観客はあまり楽しめなかったかもしれないが、
日本でも海外でも非常に高い評価を得た作品。
葛藤部分の重みとエニグマ解読機開発シークエンスの面白さ。
ヒトラー政権の暗号文の弱点を見抜いた時の素晴らしさ。
俳優陣の演技。
そして偽りの繰り返しが映画全体を覆う面白さ。
非常に面白い映画だった!!
得点
物語の面白さと上映時間 10/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 9/10
キャラクターの魅力 9/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 9/10
音楽 8/10
俺の趣味 9.5/10
94点
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