2014年51本目4月20日IMAX3D劇場鑑賞
冒険活劇として、最高に面白かったです!!
というわけで、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』を見てきました。
今作は日本では、『アメイジング・スパイダーマン2』の公開までの期間限定の6日間のみIMAX3Dで上映されることが急遽決定したので、アメコミ映画のファンなので、足を運んできました。
気がつけば、IMAXも増税の影響で値段が上がってしまいましたね…。
さてさて本作、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(以下、『キャップ2』)は、北米圏の批評でもかなり高い評価を得ている作品で、Metascoreこれまでの『アベンジャーズ』作品を比べても、初期の『アイアンマン』には及ばないものの前作の『キャプテン・アメリカ/ファースト・アベンジャー』や『マイティー・ソー ダーク・ワールド』に比べてもかなり高い評価の70点を頂いている。
(ちなみに『アメイジング・スパイダーマン2』よりも今のところ評価高いのを確認した。)
監督は、これまでこの手の映画に携わってこなかったアンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソさん。
正直無名に近い。だが脚本家は直前作の『マイティー・ソー ダーク・ワールド』と一緒で、見比べて同じ脚本家とは思えない程の、大冒険活劇になっていた。
キャストは、『アベンジャーズ』でのシールド面々が続投というわけで『アベンジャーズ2』のプロローグと言われても違和感ないかも。
これまでの『アイアンマン3』や『マイティー・ソー』になぜシールドが絡んでこなかったのか?その答えも描かれていると言っても過言ではない。
本作のストーリーラインはまさしく、シールドという組織の根幹を揺るがす怒濤の展開が待っており、また『キャプテン・アメリカ/ファースト・アベンジャー』から続編として綿密に繋がりもあり、見る人を驚かせる、『アベンジャーズ』プロジェクトを一変させる話になっており、その巨大な陰謀をキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースが、自身のアメリカの正義を信じ成し、その最中に自分と同等の力を持つ残酷冷徹な兵士と相対し、心を揺さぶられるという、最早ストーリーラインだけで、本作がクソ面白かったことがわかるだろう。
いや、本当に面白かったです。正直これまで今年は『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』が一番だったけど、これが今のところベストです。
もうね。本当に面白かったです。
まずね、やっぱりキャプテン・アメリカが魅力的。
ね。こいつ、本当に地味なのよね。
そもそもこいつってクソヒョロイけど信念がある人間が、ある日、最高の肉体を手に入れただけの男で、極限までの高い身体能力はあるものの、根本的に人間って生物でね。
ソーみたいに神様というか宇宙人でも、アイアンマンのようなロボットやろうでも、ハルクのような怪物でもなく、キャップの最大の力は、心と信念という最早、等身大の人間なのよね。
もうそういう風味は冒頭から描かれていて、軽快なジョークを自然に出して、それでいて、70年間の冬眠から目覚めて、現代に困惑しながらも自分の信念と生きる道に戸惑いを感じる悩めるヒーローだけども、そのフラストレーションの如く、非常に高い身体能力を駆使して、あくまでも人間として、任務に挑むその姿勢にとても地味だけども等身大のヒーローとしての醍醐味がぎっしり詰まっている。
もう、本当に最高でした。
空も飛べないし、銃も撃てないけど、体と心で全てにぶつかっていく、その姿勢とこの映画における巨大な陰謀を解く、探偵としての役割がまさにはまっており、まるで『ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル』のようなスパイ映画のような大冒険活劇を超人的な力を駆使して、超人肉弾アクションを披露して、信念をアメリカの自由を守るという、最早キャプテン・アメリカとして最高の映画だったと思う。
その面を考慮して、スティーブ・ロジャースを演じたクリス・エヴァンスのはまりぶりは素晴らしい。
また今作では、素顔とマスクのバランスが本当に絶妙でね、もう本当に良く出来てた。
あとキャップの戦い方ね。ステルスで襲撃することもあるし、大胆にいろいろな体術を披露したりとね。
特に凄いのが、シールド投げ、これって、計算しつくされた角度で投げてなきゃあり得ない連鎖攻撃するんだよね。
そういう肉体押しかと思いきや計算しつくされた攻撃もあって、本当に魅力たっぷり。
また今作では、ウィンター・ソルジャーことキャップ同等の力を持つ冬眠から目覚めた兵士が登場し、キャップとの素晴らしいハイレベルな超人肉弾アクションがある。
これの決着も含めて、本当に面白かった。
最近では、なんかクライマックスで手を抜くようないけてないアクションをよく見たけど、これは違った、全力で最高だった。
またウィンター・ソルジャーの戦闘スタイルが面白く、容赦なくグレネードランチャーを使いまくるド悪党ぶりが、わかっているなぁと思った。グレランは正に最終兵器ですからRPGなんて生易しい。
また新キャラのファルコも2丁拳銃と空中戦でうまくキャラ立ちされており、本当に隙の無い作品だった。
スカーレット・ヨハンソンも良かった。
あとあれこいつロバート・レッドフォードだよな?でもロバート・レッドフォードがこんなドル箱映画に出るのかな?って思ったらやっぱりそれでさ、こういう映画にこういう俳優を起用して、格段に映画としての格が上がっていて、本当に良い!!
個人的には中盤で急にカルトな展開になったのに正直怖く思えたけども、純粋にこの手の娯楽エンタメにああいうカルト的思考ぶっ込んで来たことに畏怖した。素晴らしい。(この部分はミサイル攻撃手前ぐらいのことです。)
また映像も全体的に面白かった。『アベンジャーズ』のような超巨大軍事規模をキャプテンだけで攻略するような大スペクタクルを面白く納め、またエレベーターのシーンなども面白い構図で映像をみせており、本当に凄かった。
エンタメ娯楽のヒーロー映画最高値!!
まぁー確かに心に残るようなものは無いかもしれないが、キャップの冒険譚と終盤のウィンター・ソルジャーとのやり取りで俺は涙してしまった。キャップもウィンターも悲しい運命を背負ったキャラだよ。
得点
物語 10/10
キャラクターの魅力 10/10
監督の映画に対するビジョン 9/10
音楽 8/10
俺の趣味 10/10
95点
2時間半あっという間。てか点数高過ぎかな?ちょっと後日考え直そう。
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