★この記事をまとめるとこんな感じ★
製作
2021年アメリカ海外ドラマ
キャスト
エリザベス・オルセン
・マーサ、あるいはマーシー・メイ
・アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
・シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
・アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
ポール・ベタニー
・マスター・アンド・コマンダー
・ROCK YOU!
・マージン・コール
・ウィンブルドン
キャスリン・ハーン
・午後3時の女たち
・トランスペアレント
・バッド・ママ
カット・デニングス
・キミに逢えたら!
・マイティ・ソー
・マイティ・ソー/ダーク・ワールド
・チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室
あらすじ
『アベンジャーズ/エンドゲーム』での
サノスとの決戦からしばらくして、
愛する恋人である
人造人間のヴィジョン(ポール・ベタニー)
を失った念動力の使い手の
ワンダ(エリザベス・オルセン)は、
知覚兵器観察対応局
Sentient Weapon Observation
Response Divisionことソードなる
キャプテン・マーベルの友人である
マリア・ランボーたちにより
結成された組織にて回収された
ヴィジョンの亡骸を取り返しにいくが、
バラバラになった彼の姿を見て、
彼は無機物に戻ってしまったと認識し、
その場を後にする。
その後悲しみに暮れたワンダは、
アメリカ北東部のニュージャージー州の
田舎町にて念動力を暴走させてしまう。
無意識に一定空間を思い通りにできるように
なったワンダは、彼女の幼少時に家族と見た
TV番組の世界を現実に再現してしまい、
その中には愛するヴィジョンもいるのだった。
この世界にてなし得なかった楽しい日々を
送るワンダだったが、
現実ではこの田舎町の住民そのものを
ワンダは洗脳し、思うがままに動かしていた。
ソードの職員でマリアの娘モニカは、
潜入を試みるが、
その世界に入ると意識は操られてしまうが、
どうにかワンダに働きかけをするが、
ワンダに気づかれ世界から
追い出されてしまう。
だがこの空間にてワンダの予想外のことが
起き始める。。。
2021年3月5日Disney+にて鑑賞完了
MCUメーンストリーム初テレビドラマシリーズ
『アベンジャーズ/エンドゲーム』後
そしてエピローグである
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
を越えて、
次なるマーベル映画こと
マーベル・シネマティック・ユニバースこと
MCUの物語の転換点がまさかの
テレビドラマシリーズにて
配信がスタート。
一応
マーベル・シネマティック・ユニバース・テレビジョン・シリーズ
が正式名称のようです。
フェーズ4の幕開け?
時期的には、
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
と同時期。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』の
3週間程度経ち、
『アベンジャーズ/エンドゲーム』にて
シリーズは完結し、
完全な平和を手に入れたと思えたが、
歪み自体は随所にあった。
その一つが、
戦いの中で奪われてしまったヴィジョン。
そして彼を愛するワンダの痛みだった。
今作ではMCU11作目にて初登場した
ワンダ・マキシモフを主役に添え、
これまで明確に描かれてこなかった
彼女の半生や彼女の願望に寄り添い
そして彼女の力を探る存在が登場。
フェーズ4=地球外生物との戦い?
今作からの新要素として
知覚兵器観察対応局
Sentient Weapon Observation
Response Divisionことソードなる
新組織の登場が挙げられる。
前作までは
シールドもしくは陸軍などしか
いなかった印象ですが、
『アベンジャーズ/エンドゲーム』の
前編とも言える
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
の指パッチンにより
全宇宙の生命の半分が消し去られてしまい
そして5年後に
復活させたわけですが、
その空白とも言える5年間で
世界の組織の形も大幅に変わったようで、
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
で描かれなかった世界の現状が
徐々に明かされていく。
またこのソードなる組織の長官が、
まさかの『キャプテン・マーベル』の
登場人物で、
また『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
のラストにてニック・フューリーが
すでに宇宙にいてスクラル人と協力し
謎の巨大戦艦を
作成していることが明かされた。
そもそもアベンジャーズの最大の敵が
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の
関係者であるサノスという宇宙人であり、
今後も宇宙からの強大な敵との戦いを
想定したとも言えるのだろう。
詰まるところの
今後の新生『アベンジャーズ』の敵は、
おそらく宇宙からの脅威になると考えられる
サノス級の著名で強大な敵だと
ギャラクタスなども考えられるか?
そうなるとファンタスティック4の
参戦も期待される。
『マンダロリアン』級を期待したが。。。
傑作テレビドラマ『マンダロリアン』以後の
大作のドラマシリーズでDisney+の最新作。
『マンダロリアン』級の最先端の技術で
世界観の作成など
大いに期待してしまったが、
期待外れだった
初のテレビドラマシリーズという野心が寇となったか?
話題作りという意味では大成功だった
気がする本シリーズだが、
作品としてはあんまり面白くなった
製作総指揮のケヴィン・ファイギの
野心だったのかはわからないが、
マーベルは
MCUの正統な続編をテレビシリーズに
落とし込むことに
意味を持たせたかったのかもしれない。
物語として違和感はなく、
そしてこのドラマは今後どうなるのか?
という謎も織り込み、
クリフハンガーも儲けながらも
企画としても驚きのあるものに
したく、そしてテレビ番組の歴史に
オマージュをしたいという
ただただ野心が全面に出た印象が残る
結果的に物語の文脈は回収されているが、
ワンダが家族での英語文化を学ぶために
見ていたという30分のファミリーコメディこと
シットコムを無意識に再現していたという
設定を用い、
1950年代
『アイ・ラブ・ルーシー』
『The Dick Van Dyke Show』
1960年代
『奥さまは魔女』
1970年代
『ゆかいなブレディー家』『Good Times』
1980年代〜1990年代
『ファミリータイズ』『愉快なシーバー家』
『ロザンヌ』『フルハウス』
2000年代
『マルコム in the Middle』
2010年代
『モダン・ファミリー』
にてヒットし5年以上続いた
作品の再現を6話ほど行った。
そして合間にはこの事象がどうして
起きてしまったのかということを
ソードのスタッフのモニカとその上官、
そして『マイティ・ソー』からダーシー、
『アントマン&ワスプ』からジミー・ウーが
登場し物語の背景が描かれる。
終盤ではこの物語を暗躍している
キャラクターがそれまでの話の
裏側でどう動いていたかが描かれ、
物語の全貌がわかる構成となっており、
テレビドラマの構造を逆手に取ってテレビドラマとはこういうものだろうと誇示してくる
60年代のテレビドラマのオマージュされてもわかんねぇよ
テレビドラマ製作者にとっては、
やはり過去作の成功という
偉大な指標は
尊敬し讃えるべきものであると
考えて当然なのかもしれない。
業界は歴史の積み重ねにより成り立っている。
先日『ゴッドタン』というテレビ番組を
見ていたら、
若いスタッフの愚痴で、
15年前のバラエティーの話をされても
わからないと言っていた。
たしかに自分もめちゃイケならわかるが、
ひょうきん族のことわかってねぇのか?
勉強が足りねぇ!とか言われても困る。
現代でも無数に新作のテレビドラマが
溢れている中、
過去作の歴史とか言われても
映画という2時間のパッケージならまだしも
5年にも及ぶ作品になったりしたら、
睡眠学習でもしない限り、
頭にインプットすることも無理だろうし、
製作背景なんてわかるはずもない。
それらのオマージュをして
どやられても
これはすごい!!
だなんて思えるわけもなく
ふむ。これはオマージュだな
ぐらいにしか思えないのだ
そのオマージュが毎回毎回行われたところで、
作品を楽しめるのかと問われたら、
こっちは毎回毎回『マンダロリアン』級の
驚きや質に期待していると
全くもって肩透かしだった。
そもそも1960年代のドラマを見ていた人
アメリカなら再放送などでも
あるかもしれないが、
1970年代に10代だった人考えても
現在50代ぐらいの人じゃないと
わからんし、
このドラマ見るの上は40代、
下は15歳ぐらいが
限界なのではないか????
古過ぎるオマージュは逆効果だったのではないか?
歴史を意識することは大事だが、
期待の第一作ですべきことでは
なかったのではないだろうか????
毎回MCUといえば違ったコンセプトの作品
であることを考えれば至極当然なのだけども
オマージュの技術力すっご
そのオマージュを見て楽しめるかは別として
技術力に関してはやはりすごいし、
挑戦もすごい。
舞台裏のドキュメンタリーも見たが、
シットコムの展開は、
わざわざ客席を設けて、
舞台にして撮影。
CG合成とは違う、
紐に小道具を吊るしたりなど
当時のローテクな技術を再現。
服が変わる演出は
その場で一旦撮影を止めて、
わざわざ客に
ここで服が変わります!
などの説明をしている。
また各回の時代再現も映像の画質を調整し
白黒だけにとどまらず、
カラー化した後もアナログ放送を
意識した解像度や色調を再現。
さらにワンダが作った空間外だと
4Kを基準にした大画面になっており、
映画に劣らない高画質を楽しめるのだが、
日本のDisney+では4K、Dolby Atmosの配信を行なっていないため作品の本質を楽しむことができない
日本は映画後進国に陥った
今でもDVDで最新作が円盤化されている
国なので、
配信作品の解像度の低さなど
もう仕方ないかなぁと思う。
話が面白くない
前半のテレビの歴史のリスペクトが
技術押しなので、
相対的に話が面白くない。
合間合間に物語の裏側
ソード側の話が明かされて、
全貌がわかり始める。
しかしその裏には更に暗躍する
ヴィランがいるわけで
そこからフェイズ4の方向性などが
見えてくるのだが、
しがらみだらけの作風がドラマ単体の話の面白さを下げている
テレビドラマだから深掘りできる
サブキャラの掘り下げという考え方が
あると思うし、
映画単体だと弱い
ワンダとヴィジョンの物語というのも
あるかもしれないが、
それは置いておいても
話のオチが、
自分が考えた妄想の方が
面白かったというのは
どうかと思う。
結局気を衒ったかと思いきや
無難なとこに落とし込んで、
別にこのドラマを見ないでも
MCUだけ見てれば大丈夫程度の作風に
陥っていた気がする。
さらに結局は無駄に長いだけの
作品で終盤の7話以降から本筋。
9話に関しては逆に
戦闘とエピローグだけ。
だったら8話と合体させて
2時間でも良かった。
その戦闘シーンも
CG押しで空飛んでビーム
撃ち合うだけという大味。
話もひねりがなく、
悪い奴がワンダを狙っただけ、
そしてワンダにはもともとすごい力が
あったという
たったそれだけのプロットのために、
7時間もかけるんだから本当に残念だ。
思わせぶりなネタを全部潰す
ゲスト出演で
FOXでプロデュースした
後期X-MENシリーズから
クイック・シルバーを演じた
エヴァン・ピーターズが登場。
まさかの劇中でもクイックシルバーとして
ワンダの兄として登場。
でも顔が違うというネタもあり、
これは別次元のクイックシルバーが出てきた?MCU版X-MENの可能性?
ととてもわくわくしたが、
まさかのヴィランのアガサによる仕込み。
FOXとの連携の可能性も断ち切り、
魔法要素できてDr.ストレンジ参戦?もしやアガサはストレンジの部下?
と最終話付近でのDr.ストレンジの参戦や
敵かと思いきやアガサがワンダを
魔法使いとして鍛えるという
今作は大いなる序章なのかな?
と思いきやアガサは普通にヴィランで
ワンダの力を奪いにきたという。
今作は魔術やスカーレット・ウィッチの秘密などなどこの世界の新たなる謎を丸投げして終了
そして次回作への布石…
上手いとは言い難いが新キャラのモニカは
今作のヘックスことワンダの現実改変能力
の力により人体の構造が変化。
スーパーパワーを手に入れた。
エピローグではスクラル人が登場し、
『キャプテン・マーベル2』への
布石が描かれる。
また新登場し復活した白いヴィジョンの
存在をワンダは知らないままだが?
今後どうなる???
次回作の
『ファルコン&ウィンター・ソルジャーズ』が
不安だが、新作だし
楽しみにしています。