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【感想】サイド・エフェクト 「副作用は思いもよらないことが起きる。」79点【ネタバレ注意】

2013年105本目 9月11日鑑賞
「副作用は思いもよらない展開を映画にもたらす。」

$『A Little his REDEMPTION.』映画オタクの映画感想倉庫~season 7~-サイドエフェクト
アメリカ2013年アメリカ映画アメリカ

あらすじはこちらから
ソダーバーグ引退?いいえ長期有給休暇です。
ソダーバーグがなんと映画監督を引退。
「おれ絵うまいし、絵でくえそうだから、ちょっと画家になってくるわ。」
しかし数週間後
やっぱ、長期有給休暇ってやつ!!(画家と言えば、デヴィッド・リンチも最近画家で個展を日本で何回かやってたよね。行ったけど。でも彼の場合はネタが浮かばないらしい。音楽も出しているしね。)
ってわけで、引退とか誇大広告で、びっくりしたけど、数年したらまた映画撮ってくれそうで安心。
一応劇場映画は、本作で休暇前では最後なわけだが、日本では11月にもう一本ソダーバーグの劇場上映するんだな。
それは全米のテレビ映画なわけでして、一応最後の仕事は11月に拝めるらしい。テレビ映画なのにマイケル・ダグラスとマット・デイモンが出ているという豪華仕様。

おれ…ソダーバーグ好きだわ。
うーん。前から思ってたけど、おれソダーバーグ好きだわ。
なんていうか、映像がシャレオツなのよ。編集で映像をちょっと加工したりするけども、極力CG使わないっつうか、それよりも物語とカメラの構図でどうにかしようみたいな感じだけど、音楽も構図もおしゃれで、俳優もいい感じにシャレオツにそろえるしさ。
まぁーおれ個人の趣味としては、『オーシャンズ13』が好きだけども。
最近の脚本の出来とかどうでもよくて、遊べるだけ遊ぶような姿勢が好き。
今作では、アメリカのニューヨークを舞台にニューヨークの人は精神科が大好き!!とウッディ・アレンの映画『マンハッタン』で言ってたけども、現代も相変わらずのようで、そこでの簡易的に薬物療法をしちゃうとこと、鬱病というのをテーマにし、人間の精神分析にもメスを入れてみた相変わらずの意欲的な作品。
しかし相変わらず映画はそういった文学的な倫理的主張を結局はサスペンスミステリーに仕立て上げ、娯楽映画にしている。
そういうとこがソダーバーグの面白いところ。
前回も『マジック・マイク』のところでストリッパーという体でお金を稼ぎ夢を掴むたに、ドロドロした世界を生きる辛い物語になるや?と思ったら普通のラブコメにシフトさせたりして面白かった。
その絶妙な指揮のぶれは今作でも炸裂している!!!!

ルーニー・マーラってこの前エイリアンと戦ってたよね。色々やるなー。ってそれノオミ・ラパスや!!
というわけで、主演が多分ルーニー・マーラ(後半は絶妙にぶれてジュード・ロウが主役です。)
なので見てて確かこの人『プロメテウス』出てたなー。この前はおばさんなのに、この映画では若いなー。この人すげーなーって思ったら、そっちはノオミ・ラパスでした。
つかなんでノオミ・ラパスの声が剛力殺めだったんだろ…。きっと『プロメテウス』の吹き替え声優の制作の人ノオミ・ラパスとルーニー・マーラを間違えたんだな。ダッセー。
まぁーでも二人とも『ドラゴン・タトゥーの女』でドラゴン・タトゥーの女を演じたわけで、ノオミ・ラパスの方がおばさんです。この二人似ているよね。紛らわしい。
この二人を使って、ドッペルゲンガー的な双子のサスペンス作ったら面白そう。お互い不愉快だと思うけども。
こっちがノオミ・ラパス
チャイルドコール/呼声 【DVD】
んでこっちがルーニー・マーラ
ブロマイド写真★ルーニー・マーラ/笑顔アップ/ドラゴン・タトゥーの女
うむ。
そんなことはさておき。
こっからネタバレ注意!!
ルーニー・マーラのファム・ファタールぶりがやばい!!
はい。衝撃的なネタバレです。もうこれでえ?ってなった人はごめんなさい。
この映画、結構衝撃的でしたわ。
一応映画の作りを考えるとわざと観客に序盤から事件の真相がわかるようにできている。
わけだが、ソダーバーグの映像の遊びっぷりを快くまで堪能していた筆者は、この映画の怒濤のレディオヘッドのパラノイド・アンドロイド級の凄まじい転換がありまして(マジック・マイクもあったよね)もうそれにはぶひぶひしました。
そうです。この映画巧妙に作られた映画で、宣伝やら映画の冒頭だけを見たら薬の副作用で起きてしまった事件っという感じ。
ですが、それは実は完全犯罪への切符だったわけです。
その中心人物で鬱病のフリをしていたのがこのルーニー・マーラだったわけ。
正直冒頭からおかしいなーって思ってたけど、綺麗に全部あれでしたね。しかも伏線随所に置いてたから序盤でわかった人も多いと思う。
このルーニー・マーラが気もち良いくらいファム・ファタールで、終盤にはキャサリン・ゼタ=ジョーンズとちょっとしたレズな濡れ場も見せたあげく、彼女も裏切るという絶頂のファム・ファタール。
だが、そんなこんなも、全てうまくいくと思ったのだが…。
サイド・エフェクト=ジュード・ロウ
これ思ったんだけど、この映画の主題がさすサイド・エフェクトって実はジュード・ロウだったんじゃない?
完全犯罪と思われたがジュード・ロウを巻き込んだことにより正義への執着という副作用が現れる。
原題はサイド・エフェクツという複数形。
これがもしかしたら事件の発端の夢遊病という副作用と、完全犯罪の意外な盲点だったジュード・ロウの女々し過ぎる行動能力のおかげで、正義が勝つという彼を巻き込んだことにより、副作用で、敗北してしまうという気もち良い映画。
そういうとこも見事だし、映像もキレキレ。
音楽は今回遊ばなかったみたい。
色々と彼らしい映画ですが、普通に面白かったわ。
あとジュード・ロウ姿勢よくてめっちゃかっこいいわ。
彼の姿勢めっちゃいいね。見習いたいわ。おれチビだけど、はげてはいないし。(苦笑)あ。おれ不細工だったわ。
でもまさか主役がジュード・ロウにシフトするとは思わなかった。
チャニング・テイタムはこの映画でもどうしようもない男でしたわ。(笑)
でもジュード・ロウも『ゴースト・ライター』みたいに奮闘しててよかったわ。
終盤の奥の手ぶりの完全勝利とか気持ちよかったし
正義は貫かれた!!
スリリングだけどスカっとする映画みたいならおすすめ!!
メモ得点メモ
物語 7/10
キャラクターの魅力 8/10
監督の映像や俳優への演出やビジョン 9/10
音楽 5/10
俺の趣味 9/10
79
若干物語に深みがなかったかな?ここは好みですね。

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