リドリー・スコット初ハリウッド映画で最高品質のアートソリッドスリラー!
はじめに
製作
![アメリカ](http://emoji.ameba.jp/img/user/wi/withmylove/11138.gif)
![イギリス](http://emoji.ameba.jp/img/user/de/detective-m-9-2-1/471015.gif)
猫ちゃん大活躍!
監督
リドリー・スコット
・オデッセイ
・ブレードランナー
・テルマ&ルイーズ
・グラディエーター
キャスト
ネタバレ あらすじ
2012年10月20日Blu-ray完全版鑑賞
2012年90度本目
2023年5月25日自宅UHD完全版鑑賞
2024年26本目
概要:長編2作目でこの品質の凄さ
○2012年10月記載
久しぶりに鑑賞したぁー。
多分総計2回目の鑑賞。
初めて見たのは2011年だったと思う。
それまで怖くて見れなかった一本ですが、
勉強の為に見た時、
あまりにも完璧な映画過ぎて驚いたのが
記憶に新しい。
『エイリアン』の監督は
皆知っているリドリー・スコット。
しかし調査するとこれ、
長編作品監督二作目。
しかも一作目はイギリス映画なのに対して
今作はアメリカ映画ということを考慮すると
これがハリウッド初監督作品。
![](https://his0809-blog-movie-videogame-amecomi.com/wp-content/uploads/2019/05/1ed7efa3bf498bdb9d781b71afb2978a.jpeg)
考察:1と2じゃテイストが異なる『エイリアン』シリーズ
皆が良く知る『エイリアン』ですが
『エイリアン』と『エイリアン2』は
完全にジャンルの違う映画であることは
ご存知でしょうか?
やはり元々は宇宙系の怪物が
人間を殺しまくるというB級映画を
作るつもりだったようですが
監督のリドリー・スコットが
真剣に作ってしまった結果、
『2001年宇宙の旅』のような知的な
映画に感化されたかの如く
かなり真面目に人間が未知との生物と
遭遇することによって起きる
壮絶なホラー映画になっている。
また『エイリアン2』においては、
エイリアンが完全にフランチャイズ商品化
されているのではないかというぐらい
大量に出現しそれを倒しまくるという
ジェームズ・キャメロン監督らしい
マッシブな
物量的大量破壊エンターテイメントに仕上がっており
1でいう一匹の未知の生物に遭遇して
対処が出来ないまま襲われて行くような
恐怖感は唾棄されている。
そこからエイリアンは完全なキャラ映画として
当初の企画意図を組んだかのようにB級感を出した
『プレデターVSエイリアン』の様な形に昇華された。
![](https://his0809-blog-movie-videogame-amecomi.com/wp-content/uploads/2019/05/1ed7efa3bf498bdb9d781b71afb2978a.jpeg)
感想:美術デザインが凄すぎる
全体のデザインがやばい。
宇宙船のデザイン、
外部内部共に見ているだけで
テンションが上がる。
当時の最高の精度を得れるスタッフを
雇ったに違いない。
現代からしてもそのハンドメイド的な
未来感のどこか懐かしい感じが
やはり映画好きとしては嬉しい。
![](https://his0809-blog-movie-videogame-amecomi.com/wp-content/uploads/2019/05/1ed7efa3bf498bdb9d781b71afb2978a.jpeg)
そこを縦横無尽に駆け抜ける
登場人物たちも皆良い感じ。
エイリアンの怪物としてのデザインも逸脱。
素晴らし過ぎて
エイリアンを男性器に
例える評論家もいるし
やっぱり良い映画は違うなぁーと驚嘆。
まぁーでも冒頭はやや退屈。
![](https://his0809-blog-movie-videogame-amecomi.com/wp-content/uploads/2019/05/1ed7efa3bf498bdb9d781b71afb2978a.jpeg)
そして未知の生物である
外宇宙生命体ことエイリアン。
それを復活させてしまったことにより
襲われるわけだが
そこまでのテンポは悪い。
また終盤にエイリアンに襲われるだけでなく
ロボットとも戦うという展開もあるのは
上手いなぁーと思う。
映像も普通に面白いしね。
終盤の展開も良い。
考察:『プロメテウス』と『エイリアン』について
2012年の夏に公開された
『プロメテウス』を鑑賞してから見ると
初めて見た時と情報の捉え方が
変わってくるなぁーとまじまじ。
とりあえず『プロメテウス』は『エイリアン』のリメイクと言っても問題は無さそう。
基本構造も結構似通って居るし
結局は『エイリアン』を
2012年の技術で事細かに細部まで
リデザインし直して
20年程の月日で
変わったスリラー映画としての
演出を盛り込んだとも言えるなぁーと。
プロメテウス』を鑑賞した直後。
もしくは『プロメテウス』を見る前に本作を見ると
どちらかの評価は下がるかもしれない。
だって、流用されているもの多いもん。
特に冒頭の展開。
『プロメテウス』は『エイリアン』を
スケールアップしたようにも思える。
あとは、巨大宇宙人やら
その宇宙船はそのまま
『プロメテウス』に登場してくる。
![](https://his0809-blog-movie-videogame-amecomi.com/wp-content/uploads/2019/05/1ed7efa3bf498bdb9d781b71afb2978a.jpeg)
『エイリアン』の序盤の宇宙船の
巨大な死体がプロメテウスにて登場。
彼らの生物兵器として『エイリアン』が
いる模様でして
この宇宙船は軍用の侵略宇宙船とも
言えると映像特典で
リドリー・スコットが示唆しておりました。
とりあえずお互いの鑑賞は間近に無い方が
良いと思う。
あと本作の鑑賞は2回目より
1回目の方が良い感想がもてたね。
でも面白過ぎてBlu-ray買っちゃっての
再鑑賞なんだよね。
あ。今回はディレクターズカット版。
劇場版だと繭が無いらしい。
2024年UHD鑑賞・評価:アートの保管作品として一品
個人的に実施しているIMdbTOP250を
見るという企画。
今回は10年以上が経過したので
『エイリアン』を再鑑賞。
後半めちゃめちゃ面白い
2024年5月25日時点で
数多ある映画の中で
53位という超高評価の作品。
IMDb『エイリアン』のページ
![](https://his0809-blog-movie-videogame-amecomi.com/wp-content/uploads/2019/05/1ed7efa3bf498bdb9d781b71afb2978a.jpeg)
今回は数年前に購入した
海外版UHDのスチールブックを開封しての
鑑賞になりました。
映像については4K化に伴い
解像度UP=。
Blu-rayでは潰れていた細部が
明確になり背景美術の造形の
素晴らしさが際立っています。
若干フィルムらしいザラっとし感じは
好みになるかもしれないですが
素晴らしい美術面に複数回の鑑賞で
目を奪われてしまいます。
![](https://his0809-blog-movie-videogame-amecomi.com/wp-content/uploads/2019/05/1ed7efa3bf498bdb9d781b71afb2978a.jpeg)
古い映画らしさが薄く
現代と変わらない肌艶の人が
出てくるのでレトロさが
一気に薄れるのがUHDの
面白いところ。
U-NEXTのSD画質の映像が
逆に味わいあって面白い。
![](https://his0809-blog-movie-videogame-amecomi.com/wp-content/uploads/2019/05/1ed7efa3bf498bdb9d781b71afb2978a.jpeg)
終盤の脱出艇の映像など緊迫感があるが
セットの美術も濃密のため、
全く違う感覚で見れる。
しかし演出や展開もピカイチの作品。
当時のスタッフがどれだけ
美術面に力を入れてたか
わかるのがすばらしい。
生まれたてのエイリアンの生物感など
当時の技術力の高さに
とことん感動する。CGでは
表せない実在感が素晴らしすぎる。
![](https://his0809-blog-movie-videogame-amecomi.com/wp-content/uploads/2019/05/1ed7efa3bf498bdb9d781b71afb2978a.jpeg)
その他、宇宙船の外観も複数回
登場するわけで
その模型撮影の素晴らしさが見事。
SF映画として屈指の作品であったことがUHDで再認識できた
ここが凄い:現代にも需要の高い物語展開が見事
白人男性、女性、黒人と
数多の人種が集う宇宙船。
普通なら白人男性が
大活躍して終わるかなと
いうところですが
1970年代のアメリカンニューシネマの
系譜もあったのかもしれないが
白人男性が次々犠牲になり
そもそも宇宙の果てに
鉱山最終という
もはやホワイトトラッシュのような
扱い方。
そんな中
最後まで戦うのは
女性2人に黒人という
なかなか絶妙な需要。
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どちらかといえばアメリカで虐られる側の人が
最後まで戦い続けるという展開は見事。
最後にリプリーが勝つ展開を
キャメロンは気に入ったのか2では
より武闘派として描かれ
後のシリーズの(間違った)方向性へと
昇華していったと思われるが
シリーズとしては女性が活躍する傾向は
リドリー・スコット監督自身も
起用していくことになるので面白い。
また唯一生き残った白人が
実はアンドロイドで企業の差金で
敵になる展開も見事。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8.8/10
・映像のアプローチ 9/10
・映画の美術面 10/10
・キャラクターの魅力 9/10
・音楽 8.5/10
・上映時間と個人的趣味 9/10
90点
シーンとしても
成長したエイリアンが鎖の上で
ぶらぶらしているシーンとか神がかかってる。
あと脱出艇で寝てるとか最高。
後のシリーズで明かされる
実は不老不死を求める
大企業の社長が導いた
悲劇の展開という後乗せ裏設定が
意外と効いているのすっご。
外宇宙での新たな生命体に直面するまでに、
それまでに起きるハプニング一挙一動の
リアクションを忠実にそして細かく如実に描く。
未知の惑星に降り立ち
生命を捜索する過程の細かさも良い。
猫をあんなに
印象的に使う映画なのも良い。(笑)
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