ジョン・ファヴローとは
アメリカンコミック、マーベルの人気キャラクターであったアイアンマンの実写映画化に際して、
監督を務めたのがジョン・ファヴロー。
『アイアンマン』の空前のヒットにより、世界興行No.1の『アベンジャーズ』の生みの親といっても過言ではない。
また『アイアンマン』と『アベンジャーズ』の製作総指揮も務めており、
本当に今のマーベル映画の理想的な商流が生まれたのは、ジョン・ファヴローのおかげとしか思えない。
それまでは、コメディ俳優として活躍し、一部ファミリー向け映画も監督もしており、映画業界において、演技、脚本、製作、監督もできる、卓越した映画人である。ちなみにアイアンマンシリーズにも出演している。
ただ『アイアンマン』のヒットにより、メインストリームに出てきた印象もある。
そんなジョン・ファヴローが、主演、脚本、製作、監督を務めたのが、本作『シェフ』である。
日本での評判良し!!
ジョン・ファヴローが『カウボーイ&エイリアン』後の監督作品。しかも主演も脚本も兼務とすごいやる気だ。
またアクション作品から離れ、ロードトリップ要素に料理、そしてヒューマン要素を混ぜてきた低予算映画。
ただ脇を固める、キャストには、『アイアンマン2』でゆかりのあるロバート・ダウニーJr.とスカーレット・ヨハンソンがちょい役で登場。
日本での公開規模は小さいが、見た人の評判は良く、Yahoo!映画でも高い。
公開規模が少なく、都心というか日比谷ぐらいでしかやってなかったので、自分はスルーしようと思ったが、評判の良さに、時間を割いて鑑賞してきた。
日本人が好きそうな映画
映画は才能のあるおっさんシェフが、レストランのオーナーと対立し、批評家にもこき下ろされ、さらには、SNSをよくわからずに使ってしまい、急転直下するのだが、息子の協力と元妻の助けで、フードトラックを使い、息子のSNSの巧みなテクによって、話題になり、また批評家とも仲直りするという、一石を5鳥ぐらいのハッピーな映画。
特に映画内で映し出される、料理の映像は、とても彩り豊かで、見るものに幸福を与える。
映画好きとしては、あの高解像な感じがとてもツボ。
ちょい役で出てくるロバート・ダウニーJr.がクソ変態でやばい。
元奥さんが綺麗。
スカーレット・ヨハンソンと両手に華というか、ニコラス・ケイジ状態。
ロードムービーものとして、普段映画では出てこない、ニューオリンズ、ディズニー映画の『プリンセスと魔法のキス』の舞台になった場所が映されるのは、ちょっとワクワクした。
そういったアメリカのロケ要素も華やかで各地の活気がきちんと切り取られていて、幸福感を感じる。
ただそれに連なる物語としては、少し大味か。
重要なとこで、映画のトリガーになる、批評家との対立のシーンで、
批評家は何も知らないで、作品をこけおろす、作っている人間が首になったらどうなる?
とぶちギレるシーンがあるが、あれは『カウボーイ&エイリアン』の悪評に対する、本人の怒りをそのままコピペしたように思える。
そういう厚いシーンが印象的だが、映画的には、あまりにもゆるい幸福感のある映画で、中盤ちょっと間延びしてしまった。
まぁ飽きてしまったのだ。
コメディ映画というより、ファミリー映画。
もっと皮肉を込めて言えば、金持ち才能持ちのアメリカ西海岸ロードムービーなのだ。
ちょっと見ていてご機嫌になりきれない部分もあるが、そういうこと度外視してみれば、とことんご機嫌な映画。
つまり金持ちで、そこそこ幸せな人がみれば、もっとゴキゲンになれるってことだよ!!
あとアメリカってあんなに複数のSNSが人生に密接になっているんだね。
おれはツィッターで趣味を独り言でつぶやいているのがマックス。
それではまた。
コメントを残す