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◎ヤッターマン 2009年度7本目◎

「実はテーマ自体が混沌という気がした。」
2009年日
監督
三池崇史
出演
生瀬勝久
story
ヤッターマンとドロンジョ一味が日夜激戦を繰り広げる世界での物語。
ドロンジョ一味との攻防の中ヤッターマンはドロンジョ一味の目的が謎のクリスタル、ドクロストーンであることを知る。そしてドロンジョ一味はついにドクロストーンの最後のパーツを見つけた。
世界が異常状態が起きる中、ヤッターマンとドロンジョ一味の最終決戦が始まろうとしていた。
2009年4月7日鑑賞
感想
とりあえず、脚本がペラペラで驚いた。(笑)
なんかヤッターマンって映画なのに、ヤッターマンに感情移入させる気がこれっぽちも無い脚本。バカと変態と上手い役者と変態がなんかする映画。と言い切れないあたりが流石なんだよね。
脚本が驚く程ペラペラに対して映像についての(主に美術やCG)出来や制作費のかけ具合がやばい。あの狙ったような変なアングルとかさ見事だった。ただヤッターマン自体が迷走気味の善悪な話なので、とりあえず混沌。まぁそれこそ原作の持ち味と言ってしまえば解決できるのだけど、更なる問題は、年齢対象の不明さ。一見子供向けだと思っていたのだけど、終盤のあの家族のやり取りは、子供には退屈で酷だと思うし、疲れる。いや。まじ混沌。
個人的にツボだったのが、生瀬勝久。あの人役者として真剣にボヤッキーを演じている。
アニメのようなキャラの中に、実はおっさんと言う独自性を根本的に与えている。いや。見事。
案外阿部サダオもこの映画に一種のカオスを与えたと言う意味ではかなりの好演だった。ただこの人の映画って、前に見たジャンゴでも、佐藤浩一と香川照之のアンバランスさが個人的にぐっときたんだよなぁ。ある種の狙いなのかもしれない。そもそも配役の櫻井と深田なんて、演技なんてしてなかったし。(笑)むしろそうやって彼らを使いこの映画を別次元のカオスにしたのだろうか…。流石だ。あとCGのロボが素敵。自分メカ好きなんで、日本の実写映画なのにガンガン燃えた。でも狙いかもしれないけど、これだけのお金を使った映画なのに見た後何も残らないのは、あまりにも切なく、こんなものか感がぬぐい去れない。所詮日本なんて…。やっぱりハリウッドって…すごいかも…なんてね。
得点
7点
自分は小さい頃よくドラゴンボールを映画館で見てた世代なのだけど、ヤッターマンのような映画を見て育つ子はどんな風になるのか気になる。

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