地上波を録画して鑑賞。かなりカットされているようだった。
監督:三池崇史
脚本:宮藤官九郎
鬼才の二人が織り成す、ギャングに潜入する警官を描く、コメディアドベンチャー。
ちょっとアメリカンにしてみたが、ヤクザもの。
しかしこの二人、もっとタッグを組んでいるかなと思ったら、『ゼブラーマン』以来のタッグ。
でも思えば、水田さんの次に組んでいるかもしれない。
異質なのが、これのプロデュースもとが、フジテレビ。どう見ても日テレっぽい作風なのに。笑
主演は、生田斗真。
ジャニーズだが、歌を歌っている印象はなく、演技好きの人。
クドカンとは、長瀬が主演の『うぬぼれ刑事』で出演し、顔が濃いといじられていたのが印象的。
そんな彼だから違和感なく本作の主役を張れたと思う。
全体的にヤクザの任侠の世界に『インファナルアフェア』のごとく潜入することになる警察官の物語だが、
監督と脚本が、キワモノの二人だけあって、冒頭からはちゃめちゃ。
車のフロントに全裸で括り付けられた生田というハイテンションぶり。
そこから絶妙なキャストとテンションで描かれるゆるいんだが狂ってんだかの潜入捜査官への試験。
吹越、エンケン、皆川猿時の謎の3馬鹿ぶりが素晴らしく、ここぞとばかりに出てくる。
謎の歌も笑える。
警察もヤバければ、ヤクザもやばい、クレイジー・パピヨンこと日浦を演じるは、堤慎一。
むしろこれが本当の堤なのでは?と思うぐらいの狂いっぷり。いつもイケメンとか硬い役や真面目な役を演じているけど、クレイジー・パピヨンにふさわしい鬼っぷり。これの中の面白いの基準がかなりデンジャラスで、それを体現する無茶っぷり。
悪役としては、岡村隆史がこれまたキワモノとして猫キャラで登場、歯をダイヤモンドにしておかしな名古屋訛りで大暴れ、さらに上地雄輔はヒョウ柄の入れず墨を全身に掘っているのに性格は普通という何じゃそりゃなキャラの連発。
ちなみに終盤の日浦もやばい。
終始やばい登場人物がどんちゃんさわぎの任侠コメディ。
クドカンと三池らしいめちゃくちゃな作品で、終始笑えて楽しかった。
クドカンのアイデアなのか三池のアイデアなのか?シーンが変わるごとにびっくりさせてくれる。
もともと三池の映画は好きなんだけど、最近お腹いっぱいって思って、遠ざかっていたが、またみたいなぁと改めて思った。
刺激的で笑えて良かった。
物語の面白さと上映時間 6/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 7.3/10
キャラクターの魅力 7/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 7/10
音楽 7/10
俺の趣味 7/10
68点
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