「ドリュー・バリモアが養ってきたガールズパワーをガールズ青春スポ根映画にぶつけてきた!!」
2009年アメリカ制作
監督
ドリュー・バリモア
出演
エレン・ペイジ
(インセプション)
ドリュー・バリモア
(遠距離恋愛 彼女の決断)
予告
STORY
現代のアメリカのテキサス州の田舎町でのお話。
17歳の高校生のブリスは、内面は破天荒であるが、外見は根暗でイケてない女子高生。
母親は元来、町内の美人コンテストに執着していて、ブリスと妹を強制的に参加させていた。
そんな日常に辟易したブリスは、親友のマギーと一緒に、コンテストで珍事を起こした。
コンテストの結果は散々に終わる。
退屈な日常を送るブリスは、マギーと共に、ローラースケート・ゲームの試合を見に行く。
それに魅了されたブリスは、家族に内緒で年齢対象外であるにも関わらず、入団試験に参加すると、常人よりも数段早く滑れる能力があることが発覚し、ブリスは弱小チームに入団することになる。
それからブリスは、ローラースケートに夢中になり始め…。
2011年3月4日鑑賞
感想
ドリュー・バリモアの初監督作品!!
ドリュー・バリモアって誰?って思う人もいるかと思うけど、あの「E.T.」の一番下の妹だよ!!(笑)
もともと俳優一家の出身の彼女は当然、俳優になったのだけど、10代序盤から、コカインなどを使ったり、プレイボーイでヌードを飾ったりしているけど、2000年代の中盤以降は、順調なキャリアを気づき、ラブコメ映画に出て体当たりな役柄を演じたり、また映画製作にも携わり、かの有名なカルト映画「ドニー・ダーコ」は彼女が製作総指揮を務めたわけで、映画業界においては、才能のある映画人だと自分は言及したいと思います。
また「そんな彼なら捨てちゃえば」は自分的には、かなりのツボで、お気に入りです。
そんな彼女の初監督作品が、この「ローラーガールズ・ダイアリー」というわけです。
正直、かなり面白かった。
映画の内容は、正直ありがちな映画ではあったものの。
全体的に、監督のセンスが光っている映画だと思う。
主人公であるエレン・ペイジは、実は根暗で、友達も親友一人で、彼氏無しのイケてない存在なのだが、そんな彼女がマイナー・スポーツであるローラーゲームと出会ったことにより、青春を謳歌しながら、人間的にも成長するという、どっかで聞いたことがある映画。
というかまんまJUNO。
役柄が違うといえど、主役に、エレン・ペイジを選んでいる時点で、色々と被っているのだが、監督デビュー作とあって、流石にチャレンジはしなかったのかもしれないな。
センスが良いというよりは、手堅く色々と固めた良作でした。
ローラーゲームという題材のセンスもお見事。
夜な夜な行われるローラーゲーム程、ちっぽけで夢中になれる、そんな青春の1ページな題材は無いと思うし、その内容のしょぼさもまたチャーリーズ・エンジェルの逆行とでも言ってみようか、あっちがメジャーでパワフルなら、こっちはガレージロックでグランジだ!!とでも言っているような。(苦笑)
だが、その競技もなかなかウケールわけで、その面白さは終盤に描かれてて、最高でした。
またキャラクターも個性的で良く、コメディセンスが光っている映画でもある。
とりわけウケール存在はドリュー・バリモア。(笑)
自分の監督している映画に、ちゃっかり自分も出てきて、挙げ句に彼女の映画と毎度同じようなキャラで、何故か、豪快に鼻血を出すという汚れキャラを熱演!!(笑)
そして、彼女のこれまでのキャリアを彷彿させるような恋の展開や、音楽のチョイスなど、正直女心を知り尽くした、映画制作者の作った映画の極地とでも言えるだろうか?かなり面白いし、自称イケてないくすぶっている女子高生は見ても良いと思う。
展開などはありがちで、中盤から終盤に映画でありきたりな問題が発生し、(この面はメジャーリーグに似ていると思う。)そして主人公自身の人間関係や現状に問題を抱える。
ラスボス的存在である、自身の今までを左右した母親との対峙など、とことんありきたりだ。
だがまぁーそんなことどうだって良いじゃないか。映画にはまとまりもあって、面白くしょぼいスポーツなのにエキサイティングに見えるんだから!!
あとプールでのキスシーンはうらやましいぐらい素敵。
得点
9点
往年のコメディスポ根映画「メジャーリーグ」が楽しめた方はオススメの一本。ドリュー・バリモア良かったぜ。
あとエレン・ペイジはいつまで高校生を演じれるんだ!!(彼女は23歳)
この手の映画が、DVDしか売られないのが悲しい。海外なら当然Blue-Rayあるのに!!
一応日本でも公開したみたいだけど、公開規模が小さかったみたいだな。
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