「全体的につまんないけど、ラスト10分は最高。全体的に冗長でした。」
2007年アメリカ制作
監督
デヴィッド・スレイド
(エクリプス/トワイライト・サーガ)
出演
ジョシュ・ハートネット
(ブラックダリア)
予告
STORY
アメリカの最北部の州アラスカでは、白夜とは反対の、一ヶ月間夜しか来ないことがある。
間近に迫ったそれの為に対策をする町の住民たち。ほとんどの住民がこの月は、町を出るのだが、一部の住民はそのまま過ごすのだ。
だが今回のそれは、いつもと違う様相となっていた。やたら町中では事件が多発し、酒場では、この町の住民ではない謎の男がおかしな行動を取っていた。
それを取り押さえたエバン(ジョシュ・ハートネット)は、そこで町を出そびれた別居予定の妻に出くわす。
一同は警察署内に戻るが、謎の男は「いずれ皆死ぬ」と予言。そして突如町は停電に襲われ、電話までもが不通となる。
エバンは発電所まで行くが、そこには管理者の無惨な死体が…。
犯人たちは、吸血鬼たちだった。朝の来ないこの町を最高の狩り場とした彼らは、町を襲い始める。
最悪の自体に陥った町。エバンと一部の仲間達は町の混乱を収めるために行動を開始するが、強大な吸血鬼達になす術もなく、無惨に皆死んで行くのだった…。
2011年1月30日鑑賞
STORY
全体的にお話が面白くなかった。
映像的にはこの手の映画にしては荘厳なイメージを強く持っていたりしていて良くて、その荘厳さが終盤の展開を良い感じに演出し、ラストシーンを素晴らしく感動的にしている。
が、この映画かなりつまんなかった。
一応2時間あるけど、この映画はもっと短くするべきだ。
荘厳性を顕著にするせいか、シーンのテンポが悪く、全体的に長ったらしい、挙げ句驚きもなく、グロ要素やショッキング要素ばかりを際立たせて、面白くなかった。
鑑賞中はだいたい1.2倍速で見た。それでもだるかった。
見てて驚いたのが、敵がヴァンパイアだということを開始早々にばらすところ。
てっきり、物語が進むにつれて、じょじょに敵の正体がわかり始めてそれと戦い生き残るという、ありがちなホラーアクションかと思いきや、序盤であっさり登場し、挙げ句にそいつらが集団であるということ。
なんというかね。それで、そのビジュアルが普通に気色悪い。
でー挙げ句にやたらめったら強いという、どうあがいても常人がどうこう出来る話ではなくなっている。勿論ここから繰り広げられるのはひたすら惨殺シーンという絶望。
まぁーそこまでならまだ良いと思う。その惨殺シーンの荘厳さもなかなかの頑張りようで、ザック・シュナイダーのドーン・オブ・ザ・デッドの冒頭に似ている。
とここら辺から人間たち。おもに主要キャストが頑張るのかな?と思ったら、ひたすら逃げたり隠れたりの連続挙げ句にいきなり月日が進む。
6日目→12日目
ってえ?
しかも月日経ってもだいたい皆同じ場所でうずくまっているだけっていう。なんだろねこれ。
しかもそれが何度も使われるというなんか、映画化に失敗しているとも思えるのだが。
そしてたまーに戦闘シーンがあるんですが、斧で首を切るというのが決め技ですが、それをうっかり吸血鬼になってしまった子供にしちゃうとことか、マジでひく。
でーそのうっかり吸血鬼になっちゃうという展開が、結局ゾンビ映画と一緒なんですよね。結局サバイバル映画で、敵にゾンビか吸血鬼かだけなんです。挙げ句に、吸血鬼が最強という絶望感が足されていて、主人公たちは戦うこともできないわけです。
その吸血鬼のビジュアルがまたひくこと受け合い。ゾンビならやや、コミカルで通せるものの吸血鬼がデフォルメが完全に人間で気持ち悪くあごが発達していて、挙げ句顔の周りは、さっきまで人間を喰ってたので、血まみれという。そのまま次のシーンで人を惨殺するので、なんだろう?
楽しむ人を選び過ぎる映画
になっている。
終盤は、28週後の中盤の様な展開で。(笑)親しい人が吸血鬼化したりと今更ですが、終盤は勿論主人公が自ら…するわけですが、それが中盤で完全に読めるし「早くそうしないかな。」と苛立ったり、「変身して、戦うんだろうなぁー。」という後半の期待もありますが、そこをあえて終盤に持ってくる映画で、終盤までひたすら絶望でラストに光明を見出す驚きの展開になります。
本当に何度見るの止めようと思ったか。
それを我慢出来たのはタランティーノ先生のおかげです。
「どんなにつまらない映画でも1シーンだけ必ず面白いシーンがあるから。我慢して待つんだよ。そしたらもしかしたら会えるかもしれないよ!!」
というわけでそれがラストにあったわけです。もろに予想通りの展開ながら、音楽やずっと映像に対してこだわっていたせいか、そこで一気に輝き、へたれの主人公が戦うという普通の映画っぽい展開が!!(笑)
でもその短いことに驚き。でーきっと皆殺しにするんだろうな。って思った矢先のラストシーン。
ほげぇーーーー。
これはジョシュ・ハートネット頑張ったんじゃないかな?色んな意味で。(笑)
さて映画の全体的な概要はこの辺りにしてここからは豆情報かな?
この監督!!なんとこの映画の後に
エクリプス/トワイライト・サーガ
を撮っているのです!!(笑)
あの、無駄にヒットしているトワイライトの3作目を大抜擢ということです。(苦笑)
しかもその映画の内容もヴァンパイア同士の抗争というなんという因果な展開でしょうか?制作の人が監督に
「君、吸血鬼が活躍しまくるグロい映画撮った人だよね?じゃあこのラジー賞よく獲るこの映画撮ってよ。お金はいっぱい出すからさ。」
とでも言ったのでしょうか?ちなみにその他の映画としては、JUNOのエレン・ペイジを有名にした「ハード・キャンディ」を作ったのです。
しかも本作は日本公開時は2010年だけど制作自体は、07年なわけで、ちょっとお蔵入り感の強い映画だったのかもね。
正直オススメはしません。ラストは良かったけど。吸血鬼のビジュアルとか夢も希望も無さ過ぎ。
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