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◯【映画】ルーム 【部屋という箱】 【72点】◯

ルーム
カナダ2015年カナダアイルランド映画アイルランド国旗

監督
レニー・エイブラハムソン
(『FRANK フランク』)
出演
ブリー・ラーソン
(『ショート・ターム』『21ジャンプストリート』)
ジョアン・アレン
(『ボーン・アルティメイタム』『ボーン・スプレマシー』『デス・レース』)
ウィリアム・H・メイシー
(『ファーゴ』『ジュラシック・パーク3』『ブギー・ナイツ』)
子供の演技が凄すぎて何もかも霞む!!
本日は、『ルーム』と『ボーダーライン』の二本立て。
新宿のTOHOシネマズで見たけど、隣のIMAXが爆音だからか、座席が震度3ぐらいで頻繁に揺れて「関東大震災きた?このまま映画見ててもいいのかな?」って思ってあんまり集中できなかった。(トイレにも行きたくなってしまった。)
つうわけで感想の総まとめとしては子役のジェイコブ・トレンブレイの演技が凄すぎてやばい。
子供ってマジですげぇ。脳がそこまで発達してないからか、個性とか自分とかが完成してないせいか、簡単に違うものになれるんだなぁと。
もう映画のキャラクターを演じたというか、ジャック自身が、ルームで生まれて、初めて外に出て、世界に困惑したのではないか?メソッド俳優の演技のように自然体で、映画の演出もそのオール初体験を見事に切り取って、新たな発見の感動と新たなことへの恐怖を体現していて、見事だった。
またアカデミー賞とゴールデングローブ賞を受賞したブリー・ラーソンはジェイコブくんの圧倒的な存在感に霞んでしまった。
ただ役柄的には、非常に辛い境遇で、箱の中で7年間過ごし、性奴隷として生き続け、ジャックを身ごもっても母親として生き、箱から脱出した後も残った現実を湾曲しながらもジャックを自分の一部として生きる。
ちょうど日本では朝霞市で2年間監禁されていた少女が脱出に成功して、タイムリーだなと思ったけども、人生を7年奪われることがどれほど辛いことであるかが、今作を見ればわかるし、映画はタイトルや子役堂のよりも非常に非常に重たい映画なんだなと思った。
むしろその重さをジャックが大幅に緩和したんだなと、そのせいで自分は映画の大筋を見失ってしまったのかもしれないなぁ。
いや本来ならもっともっとドロドロでブリー・ラーソン演じるマーの視点からしたら、とてつもなく辛い映画になっていたんだろうなぁと思う。病院パートの次は法廷パートもあるべきだし、合間にジャックとの交流で心を癒すんだろうけども、そもそもジャックの正体が…。
それを映画はあえて描かず、ジャックというか子供の輝きで乗り切ったというか。
実際賛否両論の映画なんだろうか。
世界が部屋だけでテレビの中の住人ってあたり、もうね深いです。闇が深い!!
ちなみに本作は原作小説の映画化。人気出たのかな?
俳優陣としては、パメラ・ランディが母親。
ウィリアム・H・メイシーを久しぶりに見たけど、役柄が結構きついな。まぁ当然のキャラクターか。
7年ぶりにあった娘が子供いるんだから。
でも家庭環境の変化もやっぱアメリカらしいなぁと。7年も行方不明だったら本当に何もかも変わるよな。
映画としては、箱ことルームは本当に狭い。
映画も狭い空間を狭く描いて、息苦しさのギリギリまで再現していた。
撮影の時って、壁ぶち抜いて撮影したりしていたんだろうなぁー。
というわけで、下馬評よりは楽しめなかった本作。
色んな要因こそあったけども。
あと映画はカナダ映画だったんだなぁ。
メモ得点メモ
物語の面白さと上映時間 7.2/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 7.4/10
キャラクターの魅力 8,5/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 7/10
音楽 6.7/10
俺の趣味 7/10

72
メタ的な要素は本作低いと思いたい。
本作で悪夢を思うか希望を見るかは、あなた次第な一本。

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