『最大の期待と最大の失望。』
1999年アメリカ制作
監督
ジョージ・ルーカス
(スター・ウォーズ エピソード4新たなる希望)
出演
リーアム・ニーソン
(特攻野郎Aチーム THE MOVIE、96時間、ダークマン、シンドラーのリスト)
ユアン・マクレガー
(トレインスポッティング、ヤギと男と男と壁と、ゴーストライター、ムーラン・ルージュ、ビッグフィッシュ)
ナタリー・ポートマン
(ブラック・スワン、メタルヘッド、マイティー・ソー、レオン、Vフォー・ヴェンデッタ)
サミュエル・L・ジャクソン
(スネークフライト)
あらすじ
遠い昔、遥か彼方の銀河系。
銀河共和国との課税の交渉が決裂した通商連合は、惑星ナブーを自らの戦艦数千隻を使い星間を封鎖したのだ。
重く見た共和国の議会の最高議長は、平和と正義を行使するジェダイを秘密裏に調停を結ぶべく送り込むのだが、通商連合は彼を抹殺することを選択。ジェダイであるクワイ=ガン・ジン(リーアム・ニーソン)と弟子のオビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)はこの危機を脱出。
ナブーにやってきた二人は、道中でグンガンの若者ジャー・ジャー・ビンクスと出会い、通商連合のドロイド軍の侵攻から脱出。
ジャー・ジャーと協力し、ナブーの首都に侵入し、囚われの女王を救い、辛くも惑星ナブーから脱出。
しかし脱出用の船が敵艦隊の攻撃により負傷した為、エネルギーが足りなくなり、付近の辺境の惑星
タトゥーインに不時着する。
船のパーツを探す一行はそこで、部品を見つけるのだが、店主のワトーは金のない彼らにパーツを売る事はしなかった。
困った一行だが、ワトーの奴隷の少年アナキン・スカイウォーカーと出会い、何か特別な物を感じ、彼が後日行われるポッド・レース大会に出場することを知り、一行は、彼の何かしらの運命に全てを賭け、宇宙船を担保にパーツを賭けアナキンがレースで優勝するのに全てを託すのだった…。
2012年3月19日鑑賞
感想
2012年に3Dに変換された本作が世界で公開された記念に2011年に発売された本作のBlu-rayBOXの封を開け鑑賞することにしたわけです。
ちなみに3Dで再公開された本作は綺麗に興行は失敗しました。
やったね!!
1999年に公開された本作は4億ドルという興行成績を稼ぎアメリカで史上4番目のヒット作となっており、世界興行を見ても3D効果も相まって9番目に売り上げた作品になっている。
しかしアメリカの批評家たちからは、悪い評価を受けており、ラジー賞に全体的にノミネートしており、勿論ジャー・ジャー・ビンクスは受賞している。
いや、一番凄かったのは、本作への期待だ。
『スターウォーズ』シリーズの最新シリーズの第一作として、多くの企業、いや世界全土から最大の期待を背負った本作。その根源であるジョージ・ルーカスはその期待に見合った額の金額を全世界に要求し、また映画館側にも要求をした。
しかし本作の公開、また中身を見た多くの人々が本作を見て失望した。
多くの人々が本作を酷評し、大ヒットはしたもの期待を下回る結果だったのだ。
その結果は結局は多くの企業の期待を下回る結果を残し、ルーカスが巨万の富を得たことは変わらないが、それに追随した企業はかなりのダメージを追った。
そういうわけで感想です。
えぇ。勿論つまらなかったです。
てか長いし、好きじゃないので結局3回に分けて鑑賞しました。
自分は新3部作は好きじゃないんですよね。
『スター・ウォーズ』って日本映画の『隠し砦の三悪人』のリメイクじゃないですか。
だけど大ヒットを見越して続編を作る段階でルーカスが「ダース・ベイダーをルークの父親にしよう。」とか色々考えていった結果、前日譚を考えるようになったようじゃないですか…。
まぁーWikipediaの情報ですから正確かは怪しいですが。
そうなると基本物事は劣化するのが世の常です。(しかし筆者は旧三部作は好き。)
そして20年以上の歳月を経て生み出されたスターウォーズの1作目が本作。
しかもスターウォーズの世界の始まりというわけでもなく、既存している銀河共和国やらジェダイやらの枠組みから唐突に始まるという驚愕の展開。
いやそもそもスターウォーズ新3部作はダース・ベイダーの誕生秘話となるにしても、流石に期待していた展開は確実に裏切られていることは間違いないだろうね。
しかも旧シリーズよりも映像技術は格段に上がっており、過去を扱った映画であるにも関わらずハイテク機器が多数登場している点にかなりのチグハグさを感じる。
まぁー旧シリーズは帝国軍が支配している為に、高度の技術等は全て奪われていて、この時代が実際軍事技術の絶頂期であるとも考えられるからそこまで悪くもないか。
また絶頂期は技術だけでなく、ジェダイもまた絶頂期である為、旧シリーズで薄かったチャンバラ要素が格段に上がっている点も注目。
映画の冒頭から彼らジェダイは大活躍する。
ここでジェダイが侍系統の修行僧であることが確立され、また衰退前の彼らの戦闘が遺憾無く披露されるわけだ。
エンターテイメント的にはそれなりに見応えはあるものの、それがセンスがあるか?と聞かれたらノーだ!!
また本作をルーカス自身「初のアニメ映画の監督」という様に、旧シリーズでミニチュアを使った撮影や着ぐるみでのコスプレパーティーのような世界観は何処かに捨ててしまい、CGでキャラクターを作ることを第一に起き、ほとんど全てにCGが導入されている。
そんな映画見たくなかったよ。
旧シリーズのファンとしては、あの独特なちゃっちさの頑張りや、コスプレ感が非常にオタク心をくすぐったものだ。
ゴテゴテのC3POだとか動くゴミ箱のR2D2。だとか。
そういう愛らしさと壮大さと斬新さが融合して魔法を引き起こしたのではないだろうか?
しかしルーカスは次世代テクノロジーに魂を売り渡し、新たな挑戦を本作で行った。
結果、映画内に魂は存在することが無くなった。
つかセンス無い。
一番最悪なのはグンガン人全て。
ジャー・ジャー・ビンクスの最低さは目に余る。
C3とR2が登場出来ないからと言ってお笑い担当要員として登場させたものの、不愉快さのみを与え最終的には映画を最悪な方向に導く悪魔に成り果てるわけだ…。
また注目すると劣悪なキャラクターが出揃っている点に気づいた。
マスターとして有名なクワイ=ガンだが、彼は終始フォースを悪用し、会う人物会う人物をフォースで意のままに操っている。しかも他人の意見もろくに聞くことなどなく、中盤まではかなり悪い奴だ。
中盤でようやくオビ=ワンと交流してようやく人間性が垣間見られる。
他にも嫌な奴が多数!!こりゃアナキンはダークサイドに落ちますね!!
(最高に嫌な奴はサミュエルLジャクソンのマスターウインドーで決まり)
また話のご都合主義にも嫌気がさす。
ポッド・レースで完走もしたことがない少年がポッド・レースで優勝するという件は、正直嬉しい展開ではない、可能性が無かったにも関わらず急に優勝されても、「そういう話だから」ってことになってしまう。
ポッド・レース自体は思った以上に悪くない!!音の作り方とか迫力が最高で爆音で見たい一本!!
しかい『ベン・ハー』の決闘を意識したとは言え、レースという枠組みなのに、結局バトルロイヤルにしちゃったのは、賛否両論。
パドメとアナキンの恋愛がクソ!!
二人は唐突に恋に落ちます。
以上。
急にアナキンがパドメに告白します。
これが酷い!!「そういう話だから」そういうものなのです。
決まっていた事なのだ。
あとアナキンに父親がいないとは?そういうのは他のコンテンツを見て的な?
歴史に残る殺陣!!
しかし『ファントムメナス』と言えば、ダースモール!!
そうラストのクワイ=ガンとオビ=ワンとダース・モールの死闘だ!!
しかしよく見ると、これが振り付けついてるのがよくわかるね。
もっとエグく切り掛かれば良いのに、クワイ=ガンとか周りながらいちいちダース・モールの足切りに行ったり。
もっと練れば良いのに…。しかしダンスとしての出来は複雑で良いよね!!
そういう意味では、オビ=ワンVSダース・モールはちゃんと殺しに行っているから結構面白い戦いだね。
2VS1だとちょっとダンスっぽい。
今一度見直すとそんなに興奮しなかったわけです。
以上の点を考慮すると、評判通りクソ映画だと思うのです。
また本作で複雑な用語も一気に増えたりしますし。
そういえばファントム・メナスはパルパティーン議員を指した言葉だったようです。
知らなかった。
技術力の高さは十分に伝わったけど、中身が微妙。
多くの人々を落胆させた伝説の一作。
それでも『スター・ウォーズ』は伝説なのです。
得点
5点
エピソード2の3Dは見るかもしれない…。製作中止になればいいけど。
てか自分はルーカスの監督作品はあんまり好きじゃないんだよね。
映画の権利で伝説になったルーカス。彼は忌むべき存在であり、神のように讃えるべき存在だね。
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