そういえば、シネクィントが渋谷のパルコの建て替えの影響で閉館。
本作『DOPE ドープ!!』はいかにもシネクィントで上映しそうな映画だったのに、近所の渋谷HUMAXシネマズで上映してた。
でも配給はやっぱりPARCOだった。関係あるのかな。
とりあえず多分だけど初めて渋谷HUMAXに行った。入り口からデススターみたいなのあって興奮したけど、あれのせいで、人の入るスペース減ってるけどまぁいいか。
映画館は革張りの椅子で前後が狭くて入りづらかったなぁ。
感想をまとめるとこんなだった。
・ヤング『ストレイト・アウタ・コンプトン』
・この街で見つける本当の自分
・BGMがすごい!さすがファレル・ウィリアムス
・最高に素敵なカリフォルニアを見た。
って感じでした。
・ヤング『ストレイト・アウタ・コンプトン』
映画の舞台はカリフォルニア州のロサンゼルスの南にあるコンプトンからさらに向こうにあるイングルウッド。
イングルウッドは黒人とヒスパニックの街で、まんまテレビゲームの『グランド・セフト・オート サンアンドレアス』が描く犯罪地獄そのまま。
主人公のマルコムは高校三年生の童貞で、90年代のヒップホップを愛するオタク趣味のギーグ。
彼は勉強が得意で、ハーバード大学に行くことが目標だ。
入試では小論文の試験があるのだが、学校の先生には、その内容がふさわしくないと言われ、困っている。
そんなある日、仲間のオタクとレズビアンでありバンドメンバーの二人といつものような帰り道、ドラッグの売人に気に入られてしまったマルコムは、その夜彼のパーティーに参加するのだが、そこで事件が起きてしまい、彼のカバンにドラッグが紛れ込む事態になる。
それを機に、彼の生活は命をかけた恐怖の生活へと早変わり。
マルコムはハーバード大学に行くことができるのか?
というのが本作の内容。
『ストレイト・アウタ・コンプトン』とは根本的に違うが、にているとこともあると思う。
本作は白人がほとんど出てこないし、差別もないが、マルコムは肌の色こそは黒いが、中身は白人と変わらない。自身のバンド名はそれを皮肉った「オレオ」としており、周りの人がラップをする中、ポップロックバンドをして、ファッションは90年代のヒップホップスターを再現する。
しかし彼の前にこれまでの人生とは無縁だった、銃とドラッグと金という犯罪行為がなだれ込んでくる。
自分探し
夢の街ハリウッドの近くでありながら、まるで高い壁があるように遠いイングルウッド。
この街で生き大人になるには、この道を通らないといけない。
そして少年は紛れもない自分を見つけるのだった。
映画はカリフォルニアの黒人を陽気に描く、ギーグな前半と、この街のルールを初めて体験しイングルウッド育ちとしての自分を見つける後半でだいぶトーンが変わる。
マルコムを演じた俳優の絶妙な演技の振り分けが見事だった。
・BGMがすごい
音楽はダフト・パンクの『ゲットラッキー』で表舞台で活躍し始めたファレル・ウィリアムスが監修ということで、終始著名でパワフルな楽曲がガンガン流れる。ストレイト・アウタ・コンプトンばりに激しく。
てかすげぇ量が流れて、途中から気にもならなくなる。笑
でも主人公がポップロックバンドなのに、流す曲のほとんどがヒップホップなので、なんか矛盾している。笑
・最高のカリフォルニアを見た。
映画は絶対根底にテレビゲームの『グランド・セフト・オート サンアンドレアス』あると思う。
主人公たちが自転車で走るのもゲームの冒頭のオマージュでしょ?
その中盤のシーンが凄まじく気持ちよくて、ちょっと泣きそうになりました。
すごい綺麗な場所だなと。
てかゲームで何度も回ったような街だよー。
その他、全体的に無名な俳優が多いが、キャラクターが素敵。
ヒロインはレニー・クレビッツの娘で綺麗。
得点
物語の面白さと上映時間 7/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 7/10
キャラクターの魅力 7.5/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 7,5/10
音楽 7.5/10
俺の趣味 7.5/10
73点
こういう映画を通して自分を見つけて小論文を書く映画をどっかで見たのだけど、思い出せない。
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