★この記事をまとめるとこんな感じ★
製作
2012年日本映画最早EVAではなかった。
でも結局EVAに回帰するんだろうな?
監督
庵野秀明
・シン・ゴジラ
・新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に
・ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
あらすじ
セカンドインパクトという謎の事象により
人類の半数が死滅した世界。
日本にて14歳の碇シンジは久しく会ってなかった父に
突如呼び出しを受け、神奈川県箱根あたりにある
第3新東京市を訪れる謎の人型兵器
エヴァンゲリオン初号機に乗ることになり、
葛城ミサトの家に居候することになるのだった。
ユーロ軍で同級生のアスカの登場する
EVA3号機が使徒に寄生され、
シンジは父親に攻撃することを止めるように
懇願するがそれも拒否され、
初号機をオートパイロット化し、
3号機をアスカもろとも破壊、
操縦権を取り戻したシンジは、
ネルフ本部を襲撃、
強制的に起動を止められ、
降ろされたシンジは、
この件を機にネルフを止めることを決意。
しかし新たな使徒の襲来により、
何者かの乗る2号機も破壊され、
0号機に乗る綾波が食べられてしまう。
その光景を見たシンジは、
再度初号機に乗り、
綾波を取り戻すために、
使徒と同化しサードインパクトを
起こしてしまうのだった。
月にいたカヲルの援護により
サードインパクトは止められたが、
シンジと初号機は違う物体になり凍結。
ネルフ関係者は拘束されてしまう。
それから14年後。
ネルフの総司令、
碇ゲンドウとその部下にいた
葛城は敵対関係になっていた。
ネルフのメンバーのほとんどは葛城の下で
ネルフのEVAを破壊すべくヴィレとして
行動を起こしていた。
そんな中、地球衛星上にいたEVA初号機を
回収した葛城たちは、
救出したパイロット碇シンジと思われる人物に
EVAに乗る必要が無いことを告げる。
状況を全く詳しく説明もらえないシンジは、
混乱し精神的に追い詰められる。
すると過去に救出しようとした
綾波の声が聞こえ、
彼女の乗るEVAマーク9により救出され、
ネルフ本部に幽閉されるのだが、
そこは以前の面影が何一つ無く人も
謎の青年のカヲルと綾波と冬月と
父のゲンドウしか存在しないのだった。
「来るべき時にEVAに乗れ」と告げられシンジは
そのまま幽閉されつづける。
綾波との再会を喜ぼうとするが、それも拒まれる。
孤独の絶頂と時代錯誤に追い詰められるシンジは、
カヲルに導かれ
ピアノの連弾を楽しむようになるのだが、
シンジはカヲルに世界の真実を告げられ、
更に精神を追いつめられてしまう。
そしてついにEVA第13号機が完成し
使命を託される。
カヲルは使命を成せば世界が変えられると
シンジに告げるのだが、
現場につくと異変に気づくカヲルだったが、
シンジは聞く耳を持たず…だが
そこへ葛城たちの部下のEVA改弐号機と
8号機を操るアスカとマリが現れるのだった。
2012年11月23日劇場鑑賞
2012年度105本目
2021年1月11日劇場IMAX版鑑賞
2021年4本目
2012年初見時の感想
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
から3年半の月日が経ち、
ついに4部作の3作目が公開。
本作も前作同様に記録的に大ヒットをし、
連日連夜スクリーンを信者、
リピーター、アニメ好きたちで賑わしている。
3年の月日により、
より肥大化したEVAの支持のおかげで
今作を大きく期待していた人も多いと思われる。
前作の意外とも思える従来のロボットアニメのような
娯楽的なダイナミックさや映像技術のおかげで、
至高の内容とも言えるわけで、
どの世代でも楽しめるような内容になっていると
想定できたのだが、
本作は驚愕の展開になっていたのだった。
ある意味では、娯楽大衆向けロボットアニメ
になっていたエヴァを本来あった
内向的で閉鎖的な病んだ少年の精神を体現した
状態に戻ったとも言えるのだが、
その手法は、まさしく禁じ手を使った大胆過ぎる。
または従来の熱心なファンの気持ちを
裏切るものになってしまっている。
正直言えば、前作を見てから見る必要はない。
またネタバレは率先して見た方が、
1回の鑑賞のみで済ませたいならそうした方が良い。
もしそのショッキングさ込みで鑑賞したいなら、
前情報は禁止だ。
無駄に巨神兵やら無関係なアニメ映画の予告を見て
無駄な時間をまた過ごすといい。
自分は本作に関しては完全にネタバレ推奨だ。
自分はそのおかげでSFロボットアニメとして普通に楽しめたし、面白かった。
EVA苦手だが好きになってきた
そもそも『ガンダム』が好きな自分としては、
エヴァはまさに邪道ロボットアニメ。
精神世界に重きを置いた終盤の展開は、
ロボットアニメエンターテインメントとしては
面白みが薄く、また作品の世界感が
他のロボットアニメと関連性も薄く、
独立しその領土を確固たるものにし、
またにわかなファンや
視野が狭いファンをどんどん獲得し、
ロボットアニメのファン層が増えることの
無いものになってしまっていると思う。
むしろ自分の好きな
『スーパーロボット大戦』などに出演しても、
エヴァのMAPなどはどうしても特殊になって、
また戦うにもまた色々と問題が出てきてしまい、
完全に調和が取れない問題児なのだ。
だが経済効果はエヴァの方が上なんだから
オールドロボットファンとしては
目の上のたんこぶなわけだ…。
しかし今回のエヴァはどちらかと言えば、
その従来のとっつきにくい要素が少なくなっており、
単純でありながら、
前作とも全く違う世界を舞台にしたことにより
異世界要素が強くなっており、
また新要素としての宇宙戦や空母の数々、
人造人間で個体数が限定されていたと
思われてたEVAが13機という数まで
拡張し2号機に至っては改造が施され
腕がマシンガンになっていたり、
8号機などの深い意味の無さそうなものが
所狭しと出てくる。
それに伴って、従来では使徒というある意味では
怪獣のような立ち位置だったものが、
まさかの廃止され、
それに近い人工使徒の兵器なども登場し、
アクション面でも自由に構想することが出来ており、
ロボットアニメ単体としては非常に面白く、
むしろロボットの演出や序盤の戦艦などの登場により、
これまでのロボットアニメに
調和することもできたりするのだ。
正直言って戦艦の登場は、
以前見た時似ているなーと思った
『起動戦艦ナデシコ』に似ているし、
ロボットの力強い演出は
『天元突破グレンラガン』のような面白さがあった。
グレンラガンのスタッフ多めに参加してるし、
トリガー作品の趣めちゃめちゃあるからなお好き
ただ意表をついたことにより、
14年の歳月の中身が正確に描かれておらず、
どれが真実かもあやふや、
とおもったら『破』の次回予告がしっかりとした本編だったことに
前回『破』を見直して気がつく
また作品の個性でもあるのだが、
全ての事象を抽象的に描き、
ヒントのみで進行して行く本作は、
穴だらけの脚本と言われてもしょうがない。
そもそも前作のラストとつながって
いないとも考えられる展開。
14年間に何があったかを一切見せず、
14年ぶりに降り立った熱血少年碇くんの視点のみで限定し、
それに翻弄される姿にネタバレをせずに
見た観客は完全に感情移入してしまうだろう。
しかもこれは脚本的におかしい所だと思うが、
誰1人主人公の碇と対話をしない。
人間的ぶつかりがほんとんど唾棄されており、
唐突な急展開と疑問だらけな感じで
Qにはとてもぴったりな感じ。
って言っても話したところで今作の碇シンジは理解しようとしないだろうなぁ。
4部作という概念があるから許されるが、
映画単体としては、
それなりに演出で強引に持って行っていたり、
既存のエヴァの話し展開のアレンジを
楽しんだりという感じで、
ロボットアニメが好きなら凄く楽しめると思うが、
ロボットアニメも好きじゃない、
エヴァの内向的な演出が好きだったという方には、
この完全SF異世界な本作については、
嫌いという意見や
失望という意見も多いと思う。
むしろ自分がこんなに楽しめたのだから、
自分としては非常に意外。
自分として考察に関しては、
情報量が限られており、
推測を立証出来るような証拠が
本作に関しては欠如しているので、
いまいち出来ない。
そもそもシンジが助けられたのは
14年後なのか?それとも14年前なのか?
何故宇宙にいたのか?マーク6に乗っていた
カヲルはどうやって逃れたのか?
などなど次回作でも
ちゃんと簡潔できるのか不安だ。
また個人的に本作は完全な
運命論かな?と思った、
前作で原作と違った選択を
選んだ主人公だけども結局は
また悪い展開に進んでしまい、
正しいことをしたと思った主人公が今作で
翻弄されてまた原作と同様の精神状態に
陥ってしまうという。
多分世界一周しているんじゃないかな?
というのが自分の推測だけれども、
次回作でどんなオチにするのか?
庵野はエヴァを救うのか?
とりあえずラストシーンで
アスカがシンジを引っ張る姿が、
シンジの前作の選択の成果なのでは?
と思ったり。
その希望に期待して、
次回作も他のロボットアニメに
調和出来る物を期待してしまう。
あとマリはアスカのお母さんの
クローン的存在だと思いますが…。
本当に4作で終わるのか?
お金稼げるから5作に変えるのでないかな?
尺がそれぞれ90分ほどだから
足りないと思われる。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に備えて3.333がIMAX版公開と聞いて鑑賞しました!!
IMAX版が専用に製作され公開されたので鑑賞。
4KレーザーIMAXが主流なのですが、
撮影が2K未満だったらしく、
今回は2Kにて撮影し、
IMAX用として劇場公開。
素材は2Kらしい。。
BS4Kで4K版が公開されたのに、何故4Kじゃないのか?
4Kで良いじゃないかよ。
あと見ていて全然わからなかったが、
再度の修正も3.33よりされているようだ。
まぁ全体的にたのしめました。
2012年の感想に言いたいことは
すべて収っていて、特に言うこともなく、
なんで2Kなんだよ。
綺麗だけどちょっと荒かったヨォ。
という切なさ。
解像度について
先日テレビで放映していたのが、
レタボさいずじゃなくて、
フルハイビジョンサイズに強引に
あわされていて、
しかもひどい解像度だった。
それに比べたら1.6倍の解像度だったの
だろうなぁー。
全体的に期待していたIMAXは爆音が醍醐味だが、
全体的に音が小さめだった。
シンジが世界の真実を知って
精神汚染される展開の怒号が、
一番鳴り響いていて、
一番の効能はエンディングの
宇多田ヒカルの曲だった。
あと気がつかなかったが、
IMAXの方も画角が最大まで広がっている
わけではなかったよう。
変な話だ。
2012年に見た時よりも話に理解が追いついてる分
ロボットアニメの戦闘表現や空間表現を堪能。
またそれ以降の作品として『プロメア』や
『キルラキル』など今石さんとコヤマさんの
手法が戦闘シーンでは結構頻繁に出てることを知る。
アニメも楽しむには積み重ねるものなのですね。
CGの表現とかめっちゃ面白いわぁ。
あとサブキャラ増えたけど
声優豪華なわりに全然活躍しなかったなぁ。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.333/10
・映像のアプローチ 8/10
・映画の美術面 7.5/10
・キャラクターの魅力 6/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 7.333/10
73点
レンタル
通販
追記『巨神兵東京に現わる』
書き忘れてた。(笑)
同時上映だった本作品。
とりあえずは結構電波的な内容で退く。
一応庵野秀明さんが
館長になってやった特撮展で初だしした本作。
どちらかと言えば、実験映画のようなもので、
過去の特撮で多用されていた
ミニチュアなどのエフェクトを現代の技術で再現して、
それっぽい怪獣映画を作ったものだが。
内容が少しというか露骨に電波的。
『ナウシカ』の巨神兵の誕生が関連しているらしいが、
ちょっと怪しい。
その辺は考慮に入れずに特撮作品としての
見せ方を考え乍ら見るとかなり楽しめる。
特になんだか残念になってしまった
平成ウルトラマンなどと見比べると
どれぐらい凄いかがわかると思う。
正直特撮展で見た時は、結構退いた。
なんせあの文字量とちょっとエヴァっぽくて
都市伝説をモチーフしたかのような唐突な始まりと
唐突に現れる巨神兵。
その急過ぎる展開や内容なども含めて
かなり歪んでいるし、エヴァファンが
好きそうな感じにねじ曲がっている。
ねじ曲がり過ぎて、多分皆退いたと思うが。
しかし劇場で見ると特撮の演出が映えるな。
特撮展だと結構小さいスクリーンで見たけど、
こっちは大スクリーンど素晴らしい
スピーカーもあるわけで、
ミニチュアも結構生える。
中身云々より心意気を楽しむよな作品で、
巨神兵のビームがかっこいいとかそういう
概念で良いと思う。
作品単体を称するよりも、
その行動などに価値があるので、
けなすとかっこ悪いと思うので注意。