L.A.コンフィデンシャル 2010年度108本目

「こういう映画を『フィルム・ノワール』というみたいです。」

$果てしない未来へ~seasonⅤ~-L.A.コンフィデンシャル

アメリカ1997年アメリカ制作アメリカ
監督
カーティス・ハーソン
(8Mile)
出演
ガイ・ピアーズ
(メメント)
ラッセル・クロウ
(グラディエーター)
ケヴィン・スペイシー
(アメリカン・ビューティー)
キム・ベイシンガー
(バットマン)
ジェームズ・クロムウェル
(サロゲート)
ダニー・デヴィート
(ツインズ)
予告

ペンギンSTORYペンギン
1950年代アメリカのロサンゼルスでの物語。
物語の発端はロスで活動する一大マフィアの首領を捕まえたことから始まる。
それが原因でロスのマフィア同士の縄張り争いが激化する。だがその一大マフィアの部下が相次いで暗殺される事件が勃発する。
話は変わり、ロス市警に移る。市警で、警官として真面目に働くエド(ガイ・ピアーズ)は、亡き父のように刑事になりたかった。だが刑事課には粗暴な犯人に対抗する為、野蛮な刑事が多く在籍していた。そんなクリスマスの日、警察署に数名の犯人が捕らえられた為、借りを返すため刑事の面々が牢屋に直行し、巻き込まれたゴシップ警官のジャック(ケヴィン・スペイシー)を筆頭に暴動になってしまう。止めようとしたエドは、蚊帳の外に送られてしまう。
翌日。エドは、このことを内部告発。欲深いジャックを利用し、このことを功績にジャックは刑事課のリーダーになる。
告発が原因で刑事課に所属するバド(ラッセル・クロウ)の相棒は警察を辞め裁判にかけられることになった。
そしてその夜事件が起きる。
ロスのカフェで数名が惨殺された事件の犠牲者の中にバドの相棒がいたのだ。
仇を取るために憤慨するバド。出世の為に意気込むエド。
彼らが心配な上司のダドリー(ジェームズ・クロムウェル)。
だが事件はロスの大富豪を結びつけてしまう。
2010年12月5日鑑賞
2006年版世界の映画オタクが選んだ史上最高の映画ベスト201!
23/201位
ペンギン感想ペンギン
とりあえず長々とSTORYを書いてみたものの、随分複雑な設定だなぁーと。
映像を大事にする「映画」にしては凝った設定だよね。どちらかと言えば、「小説」みたいな。
そもそも確か本作には、原作があって、L.A.4部作というロサンゼルスを舞台にした犯罪小説の一つ。
もともとかなりの高評された小説もあって、映画の内容は深く緻密になっている。
確か同じ作者でブラック・ダリアも映画化されたけど、大筋は似た様な映画な気もするな。
やっぱりブラック・ダリアにも主に性格が正反対の男が二人いて、事件に関わる人物に翻弄されて物語の着地点に赴く感じになる。(ブラック・ダリアでは片方が死ぬが)
本作は世界的な評価は獲得しているものの、日本ではかなり評価されていない。例えるなら本作に出ているガイ・ピアーズの映画界での活躍の少なさぐらい。(笑)
日本ではDVDもとことん廃盤されたり、レンタルも全然出回っていない程。
そもそも発売自体もプレミアム版などは出たもののなかなか廉価版が出ない始末。
日本ではこういった奥深い映画(後述で詳しく扱いたいと思うが)が正当に扱われていなかったが、今回TSUTAYAが、キャンペーンで面白い映画を勧めようみたいなキャンペーンでようやく大々的にレンタルが再開された。ブルーレイも販売しているみたいで、本作はようやく日本でも手軽に見れるようになったと思う。
とりあえず言えることは、ケヴィン・スペイシーが出ている映画はハズレが無い。
見出して、登場人物を紹介するように出てきた口には出してはいけないあの人(ケヴィン・スペイシー)が出てきた時に、この映画が価値あるものだと確信した。
が、本作はケヴィン・スペイシーが大暴れ出来る程簡単な映画では無かった。
彼に均衡出来る程の名優ラッセル・クロウ(デビューしたてな若々しさと荒々しさがある)とケヴィン・ベーコンもビックリな冥脇役ガイ・ピアーズが出ていて主演を張っているのだから。
舐めてはいけない、だいたい出てくると悪役のジェームズさんと90年代のポップ映画では必要不可欠だったダニーさんまでいるのだから。
ユージュアルサスペクツのようなおいしさは与えられないわけだ。
そう本作は登場人物全てが抜きん出ることを許されない。全てのキャラに深い設定がありどれも捨てることの出来ないものになっていてまた、俳優達の演技も相まって映画の筋を語るには完璧なものになっている。まぁーラッセル・クロウは風貌がぴったりだから、その分ガイ・ピアーズが役を物にしている感が威風堂々という感じか。
冒頭に言った通り、もともと緻密な小説がもとになっているので内容の面白さは普及点と言えるが、それを見事に映画化しているのが流石とも言える。
本作から終始流れている、行き場の無い苦しい空気感こそが、本作をフィルム・ノワールと呼ぶ起因だと思う。
本作はガチガチなフィルム・ノワールである。
直訳では、暗い映画というらしいが、抜粋だが
登場人物が、職業倫理、もしくは人格面で、堕落または破綻を来しており(もしくはそれを悪化させて行く)、一筋縄ではいかないキャラクターとして描かれている点である。彼らは、シニカルな人生観や、閉塞感、悲観的な世界観に支配されている。登場人物相互間での裏切りや、無慈悲な仕打ち、支配欲などが描かれ、それに伴う殺人、主人公の破滅が、しばしば映画のストーリーの核となる。
という点でこの映画の物語は当てはまり、また映画内にファムファタールという悪女が必ず登場するという点でも本作は見事に当てはまっている。
ファムファタールを演じたキム・ベイシンガーの妖艶さは素晴らしい。金髪美女は素晴らしいということになる。
また面白いことにこれ以降のカーティスさんの映画である8Mileもこのような側面が見受けられる映画に仕上がっているのも監督自身がフィルム・ノワールを自然と作ってしまう才能が兼ね備えられていたのかもしれない。(笑)
だがこれ以降監督はそこまでメジャーな作品を手がけていない為、現在では判断が厳しい。
(個人的には8Mileは大好きだが)
終盤の銃撃戦について言及したいのだが、あのシーンは警察の腐敗の縮図にもなっていて、映画の面白さ以上に重要な図になっていると思うが、あのシュールさはどちらかと言えば西部劇のようでもあり、どこか枯れ果てた銃声が映画自体を異次元に引き上げている。
だがそれでも終盤あたりはありきたりな展開に陥っている傾向にもあり、ラストまでが奥深かったにも関わらず、そう言ったアクションで終わらせるのは多分賛否両論になる傾向にもあると思う。
自分はまさかの犯人がばれる所から地上波で見たことがあったので、何かとても不思議な気持ちで見終わった。
ただラストシーンのエドとバドの顛末の胸くそ悪さも見事で、本作もまた
「一つの時代の終わり」
を描いた秀作なのかもしれない。
一応L.A.4部作のラストの作品らしく、感慨深い終わり方なんだと思う。
ただ本作は完全に単体としての映画だが。
メモ得点メモ
8点
映画初心者にオススメな玄人映画!!是非見てくれ!!TSUTAYAあんたは偉い!!
$果てしない未来へ~seasonⅤ~-L.A.コンフィデンシャルL.A.CONFIDENTIAL-ブルーレイ・エディション- [Blu-ray]3900円ブルーレイだぜ。お金あったら買いたいな。ただちょっと値が張るからオレは買えない。
L.A.コンフィデンシャル 製作10周年記念 [DVD]3200円逆にDVDも同じ値段だけど、再販の直後にブルーレイが出たとかでファン感涙の仕様だとか。すげー可哀想。
また小説版は登場人物が50人で更に複雑だとか、でも本作は映画化にあたって、大部簡略化したけど面白いとは、脚本賞も取れるぐらいだとか。すごいなおい。

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