『ウォッチドッグス』をクリアしたので、感想を書きます。
・ゲーム概要
Ubiの作品。
『アサシンクリード』『ファークライ』『スプリンターセル』シリーズの開発をしているチームの新作。クリア時のストーリーとか考慮すると続編もありうる。
現代のアメリカのシカゴっぽい街を舞台にした箱庭ゲー。
主人公のエイデンは、30代後半のおっさんで、多分未婚。
仕事は、ハッキングやら人殺しやらを生業としている、何でも屋。(傭兵みたいなもんか)
でも実の妹とその息子と娘を溺愛している。
仕事の性質上、エイデンはやっぱり命を狙われることになり、その犠牲に姪が殺されてしまったことにより、エイデンは自分を殺そうとした者に対して、姪の敵を討つべく、事件の関係者をシカゴ中のアクセス網をハッキングしまくって追い詰めるというお話。
でもエイデンは、完全に悪役ですが、一般人には基本的に優しく、犯罪が起きそうになると止めるべく行動を起こしたり、ギャングの隠れ家が近所にあれば、単身襲撃に行く、そういう行動が評判となって、街では正体不明の正義の味方ビジランテとも呼ばれていたりする…。
プレイヤーは、そのエイデンのハッキング技術や銃の特殊なスキルや壁上りのスキルを駆使して、事件の真相をあばき、ビジランテとして犯罪を解決したりする。
感想
・『グランド・セフト・オート』っぽい。
ゲームとしては自由度の高い、オープンワールドの作りで、自分の知っている類似作品は『グランド・セフト・オート』シリーズかな?移動手段としての車とかは、通行中の一般市民から奪ったり、道ばたに止めてあるのをハッキングして乗り回したりと、車泥棒ゲー。
また車泥棒して通報されたりすると警察に追跡されたり、サブミッションや本編中に警察に追われたりして、逃げる様もやっぱり『グランド・セフト・オート』っぽい。警察の指名手配レベルが上がったりするのも近い。
サブミッションがいっぱいあるとこも『グランド・セフト・オート』ぽい。
でも根本的にプレイヤーはハッキングというスキルを持っているので、このスキルを使って、追っ手にトラップをぶつけて、行動不能にしたりできるので、『グランド・セフト・オート』よりも超能力スキルがある分、アクション性が高くなっているように見える。
だがその分、警察の追跡能力が非常に高く、しかも逃げているだけで、警察の指名手配レベルが上がる仕様なので、かなり追跡がしつこい。延々と新車を送り込んでくるので隠れるというテクニックもあんまり役に立たないので、強引に加速して遠くまで行くぐらいしか警察をまけない…。だが警察もそんなに強引に体当たりとかはしてこないので、しつこくて面倒臭い感じ。ペナルティもほとんどないし…。そういうところのバランス調節が悪いのが本作の特徴。
・アクションについて
根本的に殺し屋の主人公を使うので、武器の扱いに長けているのだが、アクションは大味のTPS。
基本レベルの戦いか。
一部のミッションでは、殺してはいけなくて、接近して◯を押さないといけないが、そこで他の敵に殺されることは普通にある。
銃の種類は以外とあるが、サイレンサー付きの銃の数が少ない。基本ヘッドショットで楽勝なので、なんとも言えない。敵の種類でアーマー着込んでいる奴がいるが、そいつはグレランを使わないと倒せない。でもこのゲーム弾が無限だから、使い方を間違えなければ、問題ない。
うん。ゲームの難易度は普通よりちょっと低いかな。
またハッキングを駆使して、敵の手榴弾を爆発させてみたり、敵の壁の近くの爆発物を爆発させたりして、排除することもできて、そういうとこは、オリジナリティがあって面白い。
ただ近距離戦のワンパターンな感じが平凡。
あと特殊スキルの銃撃がスローモーションになるの、使いどころが全くないんだけども…。
あと一番の不満が車のハンドリングの悪さ。全然カーブ曲がれない。雨の日とか操作性最悪。
・サブミッション
サブミッションの数自体はとても多く、アイテム集めを含めて合計200ぐらいあると思う。犯罪を止めるやつは無限。
でもミッションの種類自体は3種ぐらいしかなく、特にフィクサー契約とか言うのが、車を使った特殊タイムアタックとかで、だるいだけで、あんまり面白くない。
観光スポットの紹介があって、テキストがいっぱいある。
本作はテキスト量が多い。でも正直シカゴの犯罪の歴史はどうでも良い。
つうわけで、サブミッションは量だけで単調であんま楽しくない。サブストーリーを楽しむわけではないのでかなり注意が必要。
・キャラクター
主人公のエイデン・ピアースは復讐に燃える寡黙な男だ。よく独り言はつぶやくけども。
つうわけで、『グラセフ』のようなぶっ飛んだユーモアがあるわけではない。
淡々と敵を殺すけども根本的には正義を行おうとする。それだけの人間であんま魅力がない。
とくにオープンワールド系のゲームなのに服装が一種類ぐらいしかなく、あとはそれの色を変えるぐらいしかできないので、単調さは増すばかりだ…。
ちなみに出てくるキャラはだいたいみんないなくなる。
フレンドリーに遊んだり協力したりをサブミッションで出来たりはしない…。
・意味を見いだせないかもしれない
このゲーム、トロフィーを集めるならやることは多いが、それがないなら、結構やることないと思う。15時間ぐらいで本編は終わるが、サブミッションをやっても主人公が強くなるわけでも強い武器が手に入るわけでもない。
また通行人をハッキングして金を奪えるが、使い道が特にない。武器ぐらいしか買わないが、武器も買うとなんも意味ない…。ちなみにハッキングについては携帯電話が特殊とかじゃなくてエイデンのスキルがやばい感じ。
・イラク戦がクソ
ストーリー中盤のイラク戦がすごくイライラする。
戦闘までの会話が飛ばせないし、そこの二回目に出てくるアーマー着たLMG使いが普段より堅い。
今作で一番難しい戦闘かな?場所も狭く、うっかり近距離でグレランを発砲すれば、自殺に繋がり、かなり長い会話を再度聞くことになる…。しかもこいつがピンポイントで追いかけてくる。
このゲームのステルス要素とか本当に不安定だよ…。
・映像
微妙。
『グランド・セフト・オートV』の方が綺麗だった印象。
観光スポットの再現などもあるが、それを見ることが中心。ネタでなんか変なものあるとかも際立っては無いし、特殊車両も少ない。戦車とかあると楽しいよね。
でも全体的に都市部が舞台で小綺麗。田舎町もあるけども砂漠とかではない。湖が近いぐらいの辺境か。
ヘリコプターとかあればより街を堪能できるんだけども、空関連はない。
ミニゲームで特殊な車両で暴れることは出来るが、散策は不可能。ゲームの実績とも関係なく、趣味の世界。
目の表現がすごいが、やっぱ微妙。
総評
正直、微妙ゲーだと思う。
買って起動した直後に「コレジャナイ」感がものすごくあったけども、ストーリーに触れて行くとだんだん面白く感じるんだけども、ゲーム全体の作り込みがとても浅く、またアクション性なども全てが中途半端な感じ。『アサシンクリード』のように縦横無尽に街を疾走できるわけでもなく、『グランド・セフト・オート』のように自由さや細部にあるクレイジーさもない。
AIも全体的に平凡で、キスや立ちションしているのには困惑はしたものの、プレイヤーには直接無関係過ぎる。喧嘩も売ってこないし、うっかりひき殺すとペナルティみたいなのもあるし、なんだか違う。
犯罪を事前に止めるときはちゃんと隠れないと犯罪が起きないで、失敗だったり。道走ってて起きると迷惑だし。起きるならもっと重大な犯罪に巻き込まれたいなぁ。
もう少し面白くても良かった。
・オンラインについて
オンラインは、チームデスマッチとかはなく、データをチームか個人で奪い合う「解析」と一人のプレイヤーの世界に侵入し、隠れんぼして監視したりデータをハッキングしたり、あとはレースと、おまけのお邪魔虫レース。
トロフィー解除に苦労すると思う。切断とかで台無しにされたり、勝負自体を無効にされて逃走されたりと苦しいこともある。「解析」は結構面白いが、侵入とかは難しいけどハラハラする。でも本編プレイ中に侵入とかされると面倒くさい。
プレイヤーの利害関係があんまり一致してないので、台無しは結構多いのが傷か。
また正直勝っても負けてもリターンもリスクもない。
スキルが解放されるらしいが、それまでの経験値が膨大で、普通に稼げない…。
・アドバイス
本編中で警察を振り切るのがだるいことは絶対ある。その時は列車に乗ろう!!本当に楽。
警察とか戦ってもデメリットしかないから本当にだるい。
汚職警官とか制裁したかったよな…。
・トロフィー
自分はトロフィー集め好きなんで、挑戦しています。
先にオンライン関係を集め、本編を終わり、あとはサブミッションとドリンクゲームです。
このドリンクゲームが鬼門なんですよね…。制限時間内に何度もカーソルかボタンを合わせる系のゲームです。難しいです。
オンライン関係のトロフィーは今後集めづらくなると思う。
・追記:パッチ
パッチが出たらしく
・オンラインがフレンドと協力できる。談合でトロフィー集められる。
・ドリンクゲームの難易度が大幅に変更。
になったらしいので、簡単に集められるようになったとか!!
コメントを残す