【海外ドラマ】ウォッチメン【感想】

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2019年アメリカ海外ドラマ

原案・脚本

デイモン・リンデロフ
LOST
スター・トレック イントゥ・ダークネス

キャスト

レジーナ・キング
・Ray/レイ
ビール・ストリートの恋人たち

ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世
アクアマン

ジェレミー・アイアンズ
・戦慄の絆
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
・ロリータ

ティム・ブレイク・ネルソン
バスターのバラード
・オー・ブラザー!
インクレディブル・ハルク

あらすじ

アメリカのど真ん中、
南部の中部にあるオクラホマ州。
1921年6月1日オクラホマ州のタルサの
グリーウッド地区は黒人のウォール街というほどに
奴隷解放された有色人種により
発展している地域だった。
しかしそれを妬んだ白人たちは、
彼らを襲撃し虐殺した。
1人の少年は両親を失いながらも生き残り、
そして自分よりも幼い少女を見つけ、
彼女を抱えどこかへ旅立った。

そして1985年11月2日。
アメリカニューヨーク。
突如サイコブラストと共に巨大なイカが襲来。
世界各地に現れたそれは、
世界中の人々を死にいたらしめた。
当初アメリカとソ連は核戦争間近として
世界は終焉の一途を辿っていたが。
だが異世界からの攻撃を怯えた全人類は
再度手を取り合いアメリカとソ連は同盟を結ぶ。
最終戦争の危機は去った。

しかしそれは
アメリカでヒーローとして活動していた
会社経営者であり天才発明家の
エイドリアン・ヴェイト(ジェレミー・アイアンズ)
彼による人類救済のためのテロ行為だった。

事故により原子まで分解された体を
再構成させて復活させた
ジョン・オスターマンことDr.マンハッタンは、
分子を操り、そして瞬間移動を可能とし、
さらには色んな時間に意識を存在させる。

ヴェイトの行いに人間に呆れた彼は、
自分で命を創造すべく火星へと去った。

2019年9月8日オクラホマ州タルサ。
この地の警察官は身元がバレないように
黄色い覆面をしている。
1人の黒人警官が一台の不審車を止める。
しかし運転手がロールシャッハを
模したマスクを所持していることに気づく。
身の危機を感じた彼は、
銃の使用の許可を得たが、時すでに遅く、
止めた車の運転手により殺害されてしまう。

アンジェラ・エイバー(レジーナ・キング)は、
タルサにてパン屋を数ヶ月後にオープン予定。
彼女は以前刑事だった。
2016年12月24日
ロールシャッハのマスクを身につけた
テロ集団により、
襲撃を受けるが一命を取り留めた。

唯一生き残った彼女と上司のジャッドは、
ロールシャッハのマスクをつけた集団の
第七機兵隊たちと戦うことを決意する。
そして彼女のように警察官を守るために、
ヒーロー取締り法案であるキーン条例は
一部改正された。
一部のものはマスクをつけての自警活動が許可され
匿名での活動ができるようになった。
この地の警察官は黄色いマスクをつけ、
刑事はオリジナリティあふれるコスチュームと
マスクをつけて活動をする。
アンジェラもまた現在も刑事として
コスチュームを纏い活動している。

そして警察のもとに第七機兵隊からの
犯行声明が届く。
警察は彼らを取り締まるべく銃の許可を行い、
アンジェラはめぼしい容疑者を拉致し、
情報を引き出す。

隠れ家を見つけた刑事たちは彼らの基地を襲撃。
脱出する飛行機も破壊し作戦成功に喜ぶ一同。

友人のジャド一家と会食をするアンジェラ一家。
彼らの幸せはずっと続くと思ったが、
ジャドは車での出勤の途中、
車がパンクさせられてしまう。
外に出た彼は謎の光に導かれ。。。
アンジェラのもとに一本の電話が鳴る。
呼び出された彼女が目撃したのは、
木に吊るされたジャドの死体。
そしてそれを行ったことを自白する
車椅子の黒人の老人だった。

動揺する彼女は、
彼を自身の秘密基地へと連れて行き尋問を行う。
尋問の最中ジャドの死体が発見され捜査に向かう。

基地へと戻った彼女は老人と再会。
老人のDNAを手に入れた彼女は彼の正体を調べる。
彼からジャドはある秘密をクローゼットに
隠していることを告げられ、その正体を調べる。
ジャドはクークラックスクランの一員だった。
そして再び老人と会い、老人の正体を知ることになる。

彼は今まで知らなかったが自分の祖父だった。
困惑する彼女は、自車で彼を移動させようとするが、
突如車を巨大な磁石のついた飛行船により
奪われてしまう。。。

エイドリアン・ヴェイトは緑豊かな田舎で
隔離されて暮らしていた。
あまりにも平穏で
従順な召使の男女に囲まれた彼は
徐々に精神異常をきたし。。。

元ウォッチメンのメンバーである
シルク・スペクターはFBI捜査官として
違法な自警活動者を逮捕する仕事に就いていた。

彼女はジャドの後釜として
大統領候補のキーンJr.により、
オクラホマのタルサへジャド殺人事件の
指揮官に任命される。
彼女の相棒だった2代目ナイトオウルは
自警活動により逮捕されており、
キーンJr.が大統領になった暁には
恩赦を検討するという。

シルク・スペクターことローリー・ブレイクは
アンジェラが重大な秘密を抱えていることを察知する。

2020年5月31日Amazonprime video
スターチャンネルにて鑑賞完了




誰が権力を持った監視者を監視し抑止するのか???

1987年に完結したDCコミックスの
リミテッドシリーズ作品『ウォッチメン』。

スーパーヒーローがアメリカに現れた世界は、
本来アメリカが進むべき道とは違う未来を進む。
アメリカはベトナム戦争に勝利。

それはスーパーヒーローという枠を超えた
神にも近い存在青い人たる
Dr.マンハッタンの誕生による。

そんな異形の力を得て人間であることが薄れた男。
世界で一番の頭脳と金を持つ男、
そして市井の市民と変わらぬ男、
出生に秘密のある女。
そしてヒーローとして
真実を導こうと個人的に戦い続ける孤独な男。

彼らはアメリカとソ連の核戦争という最終戦争の前に、
大きな決断をする。

それがアラン・ムーアが生み出した『ウォッチメン』だ!!

このコミックの続編が2019年にテレビドラマ化!

待ちに待ったといえば待った。
でも必ずドル箱作品となりうる本作。

DCコミックスの権利を持つワーナーは
ずっとやりたかっただろう。

だが『ウォッチメン』を再映像化するということは、
出資者ではなく作り手にとっては
大きな大きな挑戦が必要だ。

原作は80年代の冷戦下を背景に、
人類の危機に対しての見解を描くことに対して、
2019年の現在に『ウォッチメン』を
製作する意義を考えれば、
原作そのままの80年代風の懐古主義の映像作品を
作ることはもれなく間違いであり。

それをすればナチュラルDr.マンハッタンこと
アラン・ムーアには見向きもされず、
火星か?もしくは木星に旅立つか、
それとも新しい作品を作るから興味ないと言われるか?

そんな作り手に試練を与えるに違いない、
呪われた作品の中身は

全くもって難解でそしてちぐはぐだった。

LOSTのクリエイターが生み出したことは吉か凶か?

クリエイターは『LOST』を生み出した人。

あのフラッシュバックをして
キャラクターを描きつつも、
島?ハッチ?などなど謎すぎるワードを出し、
キャラクターの魅力を毎回描き、
筆者はとてもハマった。

今作もまた『ウォッチメン』が持つ複雑な要素を再分解し、
現代の社会派SF活劇として仕上がっていて、凄まじい。
だが描いているタイムラインが無茶苦茶難解なので、
見終わって調べると、
え?そういうことだったの?と困惑した。

とりあえず映画秘宝はマストバイだと思いましたね。

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特に驚きだったのは、
オジマンディアスことベイトさん。

1話ごとにどこかに軟禁されているっぽい
老害ベイトさんが描かれます。
全く気がつかなったけども、
本編とは違う時間軸。
しかも1話1年以上も経過しており、、
無茶苦茶な描き方をしている。

正直全く気がつかなかった。

もっと短期間だと思いきや、
映画秘宝を読んでようやく理解。

回が進むごとに狂気に走りまくる老害ベイトさん。
もはやオジマンディアスという名称は虎の衣か何か。

さらに4話の冒頭の農場お買い上げの件も
時間軸がめちゃくに描かれていて、

むしろ正しい時間軸で本編をもう1度再修正してくれませんか???とも思う。

時間軸の描きがあべこべなのは、
Dr.マンハッタンというキャラクターが
複数の時間に同時に存在するキャラクターなので、
そいうことで時間軸を無茶苦茶にしたのかもしれない。

しかしベイトさんのキチガイっぷりが笑えるわけだが、
あの世界を救うべく自分のしたことが正しかったのか?
と終始悩んでいた彼がこんな成れの果てとは、

コミックが良かったと思う自分としては、
大切にしたものを壊されてしまったような。

本作は正当な続編ではなく、
二次創作であるので、
このような鑑賞者の痛みは
仕方がないとは思うが辛い。

だが今作はそんな問題点以上に
2019年のアメリカの抱える闇に向き合ったドラマとして秀逸だ。

世界は平和か?差別はなくなったか?差別者が権力者だったら?
誰が彼らを止めるのか?

本作では冒頭から有色人種というか黒人を
白人が虐殺する過去から始まる。

それは実際に起きた事件。
そして闇に葬られていた事件。

違った歴史を進む『ウォッチメン』なので、
その後虐殺された黒人の子孫は支援が受けられる。

しかしまたも黒人警官は、
ホワイトトラッシュに殺されてしまう。

その後物語の主人公は黒人女性にシフトし、
彼女は正体を隠した刑事として暴力を用いて悪人を裁く。

そして回を追うことで、
本作の敵がクー・クラックス・クランと
関わりがあることがわかる。

彼らは、亡きロールシャッハに似たマスクを被り、
上層組織である
クー・クラックス・クランの白人至上主義者の犬として、
テロ行為に身を捧げる。

個人的にはロールシャッハの存在が
曲解されてしまった未来というだけで悲しくもある。
ロールシャッハの書記を読んで影響された人々が、
勘違いしてその活動にのめり込んだ潜在的右翼や、
潜在的白人至上主義者でありながら、
中流階級になれない貧困層、
つまりホワイトトラッシュたちなわけ。

現実も彼らはあるリーダーを選んだ

彼らが支持して生まれたのが今のアメリカ。
当時話題になった今のアメリカの大統領である
トランプを支持したのは彼らのような人だった。

そのトランプを支援したのは資金力のある
特権階級のアメリカの白人たち。

今作で彼らは全治全能たる
Dr.マンハッタンの力を手にしようとするのだ。

狂ったホワイトアメリカという2019年の闇、
そしてそれを人種差別の強いアメリカ南部で描く、
そんなアメリカ社会の闇に
『ウォッチメン』元来のウィットを織り交ぜた。。

権力者を止めるのは誰なのか?もはや誰もいない。
偶像の中でしか悪いやつは消すことはできない

だから今もう一度『ウォッチメン』の奇跡が必要なのだ。

ルッキング・グラスという後継者

ロールシャッハの進化版のような
ルッキング・グラスさん。

彼の正体が劇中でも1話使って描かれる。
劇中ではロールシャッハに自身を重ね
テロ活動を行う奴らに対し、
ロールシャッハのことは特に意識してないけど、
ニューヨークイカ事件で精神をやられて、
マスクをつけてないと
本当の自分でいられない。
マスクによって自分を守り、
他者を見抜きながらも正義に熱く、
そして世捨て人っぽいけどどこか
おちゃめな銀色の覆面のルッキング・グラスさん。

完全なロールシャッハさんの後継者です。

覆面つけて豆食ってました。
覆面なきゃ生きてけないんですもの。

冒頭から新しいアプローチの
ロールシャッハテストを披露してくれて、
映像感覚の素晴らしさを体現する。

前半と後半で全く違ったキャラになってしまい、
本シリーズのブレブレを強調しているが、
『ウォッチメン』は
人間臭い人間賛歌だった気もするので
ありなのではないか。

世界を救ったおっさんたちはただの人間だったという

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二次創作であるため、
今作を見て原作の良さは
損なわれてしまったと自分は思う。

オジマンディアスは、
答えのない未来を監視し続け
ボケながらも自身のナルシストっぷりを
拗らせてしまうが、
帰ってきたDr.マンハッタンにウッキウキ。

Dr.マンハッタンは、
人類を見限って自分で命創造するって
どっか行ったのに、
結局飽きちゃって、
帰ってきて、恋をするんだ俺。
って頭お花畑になって、
でも俺死ぬんだって言ってウッキウキ。
全治全能の俺を守ろうとする彼女激マブ。

おいおいお前ら偉人だったじゃねぇかよ。
シルク・スペクターは
Dr.マンハッタンのちんこ寂しがって、
名前も憎んでた人の名字使って、
挙句に「笑えるだろ」ってコメディアンみたいなこと
言って政府に魂を売ってヒーロー狩りしてるし。

いやいや
そもそも『ウォッチメン』って
スーパーヒーローではなかったのか???
特殊な身体能力があったのではないか????
テレビドラマの常人っぷりを見て、
「あ。」あいつら人間だったんだって、
コミックのロマン返してよ。
みんなみんな人間だった。
そこがドラマチックであり、
逆にしょっぼいんだよな。

でもそれこそが『ウォッチメン』という作品だったような気もする。

女性の時代

主人公は黒人女性。
旦那はいるけど現刑事。
子供は養子として白人の子供を3人引き取る。
辛い過去を持ったベトナム出身の彼女が
自分のルーツとして差別との戦いと、
その力の源流を学ぶ。

彼女の愛がDr.マンハッタンをウッキウキにさせ、
次代の『ウォッチメン』へと。
次の時代の神は男じゃない、
ヒーローの物語は男だけじゃない。
女性だ!
そして黒人だ!!
これが2019年のヒーロードラマだ!

ベイトこそサブストーリーの主人公だが、
主は彼女が悪い白人のおっさんたちを
しばくまでのお話かと思いきや、
真のラスボスは、
同様に家族という部分で辛い経験をしながらも
受け継がれるナルシストに溺れてしまった
天才のアジア人女性。

そして中盤まで
アンジェラに立ちはだかる
初代ヒロインことシルクスペクター。

アメリカの今として女性の活躍、
そして各々の人種の選定の妙もすごい。

総評:メタファーを結びつける妄想スキル必須作品

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Amazonを利用して話が気になりすぎて、
1日で感想してしまった。

所感としては『ストレンジャー・シングス』の方が
SFエンタメとして楽しい。

今作は多数のキレッキレの個性的な
点というメタファーが多数出てくるのだが、
それを詳細に結ぶ線が描かれない。

物語として詳細な描写が欠如している。

前述のロールシャッハのマスクを着ける人々が
明確にトランプ信者のホワイトトラッシュだとか、
彼らの上位が大統領を支える白人至上主義者であるとか

ルッキング・グラスがよく考えれば、
ロールシャッハの後継者であるとか、

そんなことは明確に描かれてはいない。

もしかしたら
コミックスの『ウォッチメン』のように
HBOの公式サイトにそういう文章が
あるのかもしれないがそれは描かれない。
ここまでの解説は洞察力と妄想による想像でしかない。

作品はエッジの効いたメタファーや
レジーナ・キングを中心とした高い演技力、
トレント・レズナーの素晴らしく
暗黒なEDMなど部分部分が全体的に高い。

しかしそれをまとめる線が薄く、
それぞれのインパクトばかりが
前面に押し出されてしまっている。

さらには

物語が全然進まない。

過去の回想が多く描かれている。
気になって先を見ても、
1話丸々回想で、要素が増えただけだったり、
物語がなかなか進まない。

さらにフーデッド・ジャスティスの回想後、
そのフラッシュバックが盛り込まれがちになり、
余計に話が進まない。

回想はあってもいいし、キャラクターは描いてもいいが、
だって海外ドラマだから!
でも話が前に全然進まない。
ベイトの物語も楽しいが、
進んでるのかがわからない。

本作が描く期間は
1920年から2019年という1世紀をまたにかける。

そうアメリカの有色人種の差別の物語を描くが、
その開始地点は2019年9月であり、
物語もまた2019年9月で終わる。
リミテッドシリーズものでありながら、
キャラや過去に振りすぎて、
肝心の物語が点で結ばれなくて難解。

そしてあの転移装置ってなんだったんだろ?

あと本作の紹介で日本のメディア関係アンジェラが
新ヒーローって紹介されてるの
全部嘘なのやばくないですか?

そして有色人種もの系の作品だって、
全く知らなかった。
『ビール・ストリートの恋人たち』や
『マッドバウンド 哀しき友情』と同じタイプ。

あと『ジョジョの奇妙な冒険』チックだったなぁ。
オカルトと現実の社会問題を織り交ぜながら、
主人公は魂の冒険を通して、
強大で許すことのできない悪を愛する人たちを
犠牲にしながらも友人たちと協力し勝利を掴む。
すっごい奇妙な作品でした。

でも二次創作なんだよなぁ。。。

こんなすごい大変な思いして作っても報われないだろうクリエイターの人は、
今作で真のオジマンディアスの気持ちを理解できたのだろうなぁ。

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