△【62点】アラジン【解説 考察 :もとはプリンスストーリーだったよね?】△

アラジン

製作

2019年アメリカ映画

もとのアニメ版を
過去に20回ぐらい見た人の感想です。

監督

ガイ・リッチー
シャーロック・ホームズ
・ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
・スナッチ
コードネーム U.N.C.L.E.

出演

ナオミ・スコット
・パワーレンジャー
・Terra Nova 〜未来創世記
ウィル・スミス
・メン・イン・ブラック
・アイ・アム・レジェンド
・インデペンデンス・デイ
・幸せのちから
ビリー・マグヌッセン
ゲーム・ナイト
・イントゥ・ザ・ウッズ
マネー・ショート 華麗なる大逆転
ブリッジ・オブ・スパイ

あらすじ

インドとアラビアの地域が融合した小国アグラバー。
この地で起きた奇跡の話を男は息子と娘に語り出す。

アグラバーのスラム街に住むアラジン。
彼は相棒の猿のアブーと一緒に盗みを働きながらスラム街で暮らす青年。
そこに紛れ込むアグラバーの姫のジャスミン(ナオミ・スコット)。
彼女はこの街の真実を知るためにスラム街に来たが、うっかり乞食に店売りの製品を渡してしまい窃盗の罪に問われたところを
この街に詳しいアラジンに助けられ脱出。
アラジンはジャスミンが王宮での姫様の召使いであることを知る。
だがアブーがジャスミンの母の形見を盗んだことでジャスミンは幻滅し去ってしまう。
アラジンはジャスミンに形見を返すために王宮へ潜入。
ジャスミンと再会し、デートの約束を取り付けるが、
その帰路で国防大臣のジャファーに遭遇。
ジャファーは魔法の洞窟に眠る魔法のランプを狙い、
これまでも貧しいものたちをその洞窟に送っていた。
アラジンはジャファーによりその洞窟へ送られる。
洞窟でランプを見つけたアラジンだったが、
欲深きアブーが宝石に触れたことで、洞窟の地面の下からマグマが溢れ、
洞窟は崩壊、間一髪出入り口までたどり着いたアラジンだったが、ジャファーにより蹴落とされてしまう。
気絶から覚めたアラジンは洞窟で絶望するが、
アブーがジャファーから盗んだランプをアラジンはこする。
するとランプの精のジーニー(ウィル・スミス)が現れ、
その強力な魔法の力と陽気な性格にびっくりするアラジン。
彼をそそのかし脱出したアラジンは、
ジャスミンと再会するためにジーニーに王子にしてもらう願いを叶えてもらい、
アグラバーへ帰還するのだった。

2019年9月15日劇場鑑賞 2019年7本目



ディズニー地獄の実写シリーズに『アラジン』が追加!

ディズニーアニメ映画シリーズの実写化シリーズに『アラジン』が追加。
衝撃的な展開が複数。
・監督がガイ・リッチ
・ジーニーがウィル・スミス

もうこの時点でメタスコアオタの映画好きの自分としては、不安要素しかないわけで、
しかもアニメ化の『アラジン』は自分の幼少期の頃の作品なので世代ど真ん中で20回ぐらいは見たと思う。
そんな『アラジン』が確実に微妙な映画になるのではないかと凄まじく、不快だったが、
日本では公開後比較的好評だったので、劇場鑑賞してきた。

ディズニー地獄の実写シリーズを止めてくれ

近年の映画業界ネタ尽きでのリメイク地獄に際して、
ディズニーが禁じ手のアニメ実写地獄を行なっております。
まぁ商業的には理解はできるのです。
知名度の高い映画をリメイクすることで、宣伝をしないでも認知度が高いため、
認知している映画として鑑賞する人が多い。
特に日本ではこの認知範囲内にあるってのは重要で、
社畜大国日本にとっては、映画への意識高い系はやや少なめ。
休日に行くとこないし、知ってる映画が現代技術で蘇るなら見てやろうじゃないか。

その話も知ってて安全牌というのも含めて、休日の過ごし方に対してのプライオリティの高さが、
圧倒的に高いわけ。

しかも映像も90年代では到底実写化できないファンタジックな内容も
現代のCG技術を駆使することで、そのイメージを実写化することもできるわけ。

確実に売り上げが見込めるディズニーリメイクシリーズ。
それが面白い面白くないかなど問題ではなく、
作ることで売れることが見込める魔法の映画製作シリーズ。
私はこれをディズニー地獄の実写シリーズと呼ぶことにした。

冒頭からウィル・スミスがファンを殺しにくる

映画は始まるとアニメとは全く違う展開で始まる。
人間体のジーニーことウィル・スミスが子供達に昔話を語るように歌を唄い出す。
これが『アラジン』のオープニングで流れるアラビアンナイトなわけだが、
ウィル・スミスのキャリアとしてラッパーとしてのキャリアがあるので、
自然と楽曲はラップ調、しかも90年代風の古め、さらに大衆よりのスキルようにもコミック調の
楽しい感じのラップ。すっごいダサい。

冒頭からウィル・スミスの俺様映画感炸裂だと!!

というわけで、人間体のウィル・スミスが最序盤から俺様感を出してきて、
本編スタート。

原作通りのアラジンとジャスミンのスラム街の市場での出会いから描かれる。

アグラバーってこんなに小国で変な国だったけ?

アニメだと違和感ないのに実写だと感じてしまう問題

思い出のアグラバーは超大国だった気がしたが、
この映画の中のアグラバーはやたらとこじんまり。
王宮の近くに城下町があるだけであとは海に瀕した妙に豊かな小国。
リゾート地のような趣がただよう。
そもそものアニメ版の舞台も現実ではありえない、インドとアラビアを足して割った架空の地域のお話。
さらにさらに『アラジン』のネタ元のアラビアンナイトに関しては中国が舞台の物語。
まぁそういう地域の物語なんだよね。
ただ『アラジン』を題材にしたTVゲームの『キングダムハーツ』での入り組んだ街の構造や遺跡や砂漠の大移動、
そして魔法の洞窟の作り込みなどを何度も味わっていると違和感が世界観がしょぼくて違和感。
でもねよく考えるとこの映画ガイ・リッチの映画なの。ガイ・リッチがそんなことできるわけなかろうに。

アラジンの再現度クソ高いし、身体能力が以上で最高

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アラジンを演じたメナ・マスードがほぼほぼ実写版アラジンで再現度高くて素晴らしかった。
この俳優さんは、2015年頃にテレビの方で活躍が増えた若手の俳優さんで、映画業界ではほぼ無名。
エジプト系の俳優さんで、アラジンそっくり。
しかも現代的にアレンジされ、ダンスシーンなどが増えており、
ジーニーの魔法によってキレッキレの踊らされてる感を
醸し出すダンスを巧みに披露し圧倒されました。

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また『バーフバリ』に少なからず影響を受けているのか、
王宮に忍び込むシーンなどでもパルクールを感じさせる大胆なアクションを広角でわずかに披露し、
高い身体能力を終始感じさせる。

ウィル・スミスのジーニーも悪くない

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吹き替え版で鑑賞するとアニメ吹き替えジーニーと同じ山寺宏一でウィル・スミス風のジーニーが拝めるぞ

終始ダンスシーンでガイ・リッチらしい肉体的なソリッドアクション描写を殴り込んでくるわけですが、
その力技にたいしての俺様ウィル・スミスの俺様3乗攻撃やら、その髪型おかしいだろ?やその帽子おかしいやろ?や
え?おまえ女とくっつくんか?などなど現代にアップデートされたとかそういうレベルではない、
もはや違う映画としてのウィル・スミスがギャグとして昇華された全く違った解釈のアラジンとしてなかなか悪くない。
でっかいウィル・スミス、青いウィル・スミス、そして三人同時のウィル・スミス、小馬鹿にしてくるウィル・スミス。
結局はジーニーじゃない。

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ジーニーみたいなウィル・スミスというウィル・スミスの新商品みたいなウィル・スミスが出てくる。
楽しかった。

唐突にアナ雪に感化されたジャスミンにはがっかりした

ジャスミンを演じるナオミ・スコットはすっごく美人でとても素敵。
流石に27年も前と社会情勢も変わり女性の社会進出を謳わないと映画的にもまずいとあって、
ジャスミンは政治や民の幸せに興味のある王家の人間。
しかし古いしきたりに縛られたアグラバーは男性しか王様になることができないわけで、
本作ではジャスミンがそれを葛藤するわけです。
同時にその地位を狙うかつて盗人だったジャファーは、魔術を使い王様をたぶらかして、
軍事力を用いて他国を征服しようと画策し、さらには王様になろうとする悪役。

そこで現れた空っぽで無欲なイケメンアラジンとジャスミンの恋を描いたわけですが、
後半になると唐突に頭の中で歌を唄い出す、クソミュージカルシーンが勃発。
ガイ・リッチの演出を間違った方向に振った異常にダサい展開にびっくり、
そしてアナ雪に感化されたのでは?というぐらいの謎のソロ楽曲のアクシデントがやばかった。

なーにぃもーこわくぅーなーい。少しも寒くないわぁ。

しかしね僕思うんですよ。

『アラジン』ってプリンセスストーリーじゃなくてプリンスストーリーじゃなかったけ?

街の衛兵たちからドブネズミと罵られるアラジン。
いつか出世して自分もお金持ちになってこの盗人生活から解放されたいと思っていたが、
囚われその身体能力の高さと純粋さをジャファーに見出され魔法の洞窟の試練に陥り、
そこで魔法のランプを手にし、願いを叶えることで、夢に見た金持ち、そして恋するジャスミンへと近づこうとするが、
友人になったジーニーを自由にさせることと自身の願いを叶えることで葛藤している矢先、邪悪なジャファーにより
魔法のランプが奪われながら、その正体がスラム街の盗人であることをジャスミンに知られてしまうが、
仲間たちの協力と機転でジャファーを封印し、ジャスミンとも結ばれ、ジーニーと親友になるという、
プリンスストーリーだったと思う。

自分はこれまでのディズニー映画が女の子向けの白馬の王子さまが迎えに来るとか、王子さまと結ばれるとか
そういう物語が主流だったのに対して、男性も楽しめるディズニー作品としての、
負け犬から王子様への玉の輿ものとしてすっごく画期的な作品だったと当時思ったし。

ジーニーの陽気な性格とスーパーパワーを持った相棒としての立ち位置としてすっごく魅力的で、

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それ以外にも魔法の絨毯に猿のアブー、さらに口の悪いオウムのイアーゴなどなどバディものとして非常に魅力的だったわけで、

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それがそういう女性の社会進出とか政治ものとしての中身とか、
ジャファーの盗人から国防大臣になったという、アナザーアラジンみたいな立ち位置も結局のところ、
全てにおいて本質から『アラジン』の魅力を見失った映画になったと思うし、アニメ版の方が良かった。

ファンの人のは悪いけど、実写『美女と野獣』はスケールアップという意味ではすっごくうまくできてたと思うし、
楽曲群も良かった。
今作では非常に重要な「ア・ホール・ニューワールド』もさらりと流してしまった印象。

そうは言っても本作の目的って本質的には過去作を超える作品を作るのではなく、
本作を見ることで過去作の関連製品、映画、VOD、グッズ、テーマパーク、全ての付加価値を再発掘し、掘り下げる。
また次回作の『ライオンキング』の認知度アップなどなど、そういう商流の一面で、
本作を楽しめた人は勝ちで、楽しめなかった人は負け組、
そしてディズニーという企業の大勝利だけが残る。
すごいな。

ちなみに『ダンボ』の地獄の実写化が大失敗していたのはあまり知られていない

CGもすげぇ

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アブーと魔法の絨毯むっちゃすごかったです。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 4/10
・映像のアプローチ 7/10
・映画の美術面 6/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 7/10

62点

個人的には原作レイプものでした。
ガイ・リッチの魅力というのが本作であったのか疑問に思う。
スケールも意外と小さいし、ミュージカルシーンも微妙だったし。
部分的には良かったけどな。
あとラストがアニメ版と違って、ジーニーが人間になってしまうため、完全に魔法終了。
「ジャファーの逆襲」には続かないのね。

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