家にあるDVDを見よう編17
「異常者なホームズとワトソンへの愛とすれ違い。という新たな解釈の『シャーロック・ホームズ』」
アメリカ、イギリス共同制作
監督
ガイ・リッチー
(スナッチ、ロック、ストック&スモーキング・バレルズ)
出演
ロバート・ダウニー・Jr
(アイアンマン、チャーリー、デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~、路上のソリスト、トロピック・サンダー/史上最低の作戦)
ジュード・ロウ
(ロード・トゥ・パーディション、レポゼッション・メン、スターリングラード)
レイチェル・マクアダムス
(ミッドナイト・イン・パリ、君に読む物語)
予告編
あらすじ
1891年のイギリスのロンドン。探偵のシャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニーJr.)と相棒で医者のワトソン(ジュード・ロウ)は、黒魔術を引用して、若い女性達を殺していたブラック・ウッド卿を捕まえることに成功した。
三ヶ月後、ホームズの元にワトソンがやってくるが、それは別れの挨拶だった。ワトソンは、結婚することになりこの町を離れるのだた。
長年一緒に冒険してきたホームズはこの事について酷く憂鬱だった。
そしてホームズの元に連絡が来る、それは死刑間近のブラックウッドが、最後にホームズに会いたいと言うのだ。
そしてブラックウッドの死刑が執行され、ワトソンは立ち会い、死を認定した。
3日後、ホームズの元にホームズの思い人である犯罪者のアイリーン・アドラー(レイチェル・マクアダムス)が訪れ、失踪人の捜索を依頼する。アイリーンに依頼した人物に興味を持ったホームズは、彼女を追うが、そこには凶悪な殺気を感じた。
そして、今度は、ブラックウッドの墓が何者かに破壊される事件が起こるのだった。
そこでホームズとワトソンはブラックウッドの棺桶から依頼された捜索人の死体を発見するのだった。
死んだはずのブラックウッドはどこに消えたのか?
それは新たなる殺人事件の発端だった。
2012年3月12日鑑賞
感想
コナン・ドイルの原作小説をガイ・リッチがアクション謎解き映画として映画化!!
ガイ・リッチはイギリスの映画監督ですが、いまいちメジャーにクリーンヒットした映画が存在しないままマドンナの元旦那としての立場が有名ですが。
今作はガイ・リッチの代表作になったので非常に良かった。『スナッチ』ファンとしては嬉しいですよ。
また日本では『名探偵コナン』での引用で有名?(かな?)な『シャーロックホームズ』という作品を、現代的でありながら奇抜な作品に改変したかなりの意欲作でありながら、大ヒット。続編も公開され、そちらも大ヒットと多くの人々に愛される作品になりましたね。
『シャーロックホームズ』というとかなり古風な推理小説だと筆者は考えていますが、その印象を崩す程の映画になっています。
そもそも監督のガイ・リッチはスローモーションを印象的に使う不思議な撮り方や編集で色々なシーンを斬新に魅せるのが好きな方。
そこに探偵たちに武闘派という意外な設定を織り交ぜ、ハリウッド映画らしいアトラクション要素も織り交ぜたわけです。豚の切断シーンののこぎりを止める所は凄い上手かった!!
しかもそれが、原作に近いとまで言わせているのだから、何とも凄い。(あれちがったっけ?)
また主演には、また型破りなロバート・ダウニー・Jr.をホームズに据え、そして想像では太っちょなおじさんを想定していたワトソンには、またもダンディーなジュード・ロウが置かれ、これまでに見た事がない『シャーロック・ホームズ』が生み出された。
またホームズのキャラクターは、まさに想定外のキャラクターに仕上がっている。
設定自体をより生かしてより正確にしたらこうなった。
という考えた方もむしろ正論とも思えるのだが、ロバート・ダウニーJr.の演じたホームズは、まさに奇人。
天才とも言えるのだが、頭が良過ぎて、常識にかけて、コミニュケーションもろくに出来ず、研究ばっかしていて、人に迷惑をかけたり事件を解くのに夢中になり過ぎたりと、紳士とは程遠いキャラクターだ。
その早口で喋りまくるおどけたホームズの演技は好評を把握し、当時のゴールデングローブ賞のコメディ部門の主演男優賞を受賞した。
そういう映画がハリウッドの娯楽大作で受賞するのは、正直稀な自体であり、そういう面を考慮すれば、非常に素晴らしい映画なのではないだろうか?
個人的な感想としてもやはり非常に楽しい映画であり、時に映像の冴えにはっとされてしまい、事件も巧妙であり、武闘派でありながら推理の冴えも忘れておらず、知と武が調和したアクションも斬新で楽しい。
筆者は本作のBlu-rayが何故か1000円で売られていて、速攻購入した。(笑)
また本作はバディムービーとしても一級である。
奇人であるホームズを支える、常識人であり紳士なワトソン。
この二人は今作で離れ離れになってしまうという設定があり、ホームズにとってはロンドンを舞台にした相棒との最後の事件になるわけだ。
その切ない哀愁がホームズから妙に醸し出されている点が非常に良い!!(笑)
ある意味でラブストーリーであり、映画内を通しても「やはりホームズにはワトソンが必要だ。」というのが描かれている。
その超えられないハードルと、ホームズのワトソンを失いたくない哀愁や、ワトソンの妻への複雑な心境など、違う意味でも非常に楽しい映画だ。
音楽面もかなり良い。当時のロンドンはどんな音楽が流行っていたかなんかは知らないが、とても印象的。
妙に陽気でありながら、ロンドンの時計台の鐘のような荘厳な音や、近代化が迫っているような鉄の音などなど。中々良い。
しかし一級の推理ものというよりは、黒魔術という少し派手な事件性がメインであり、推理ものを期待するのは少し危険。
ハリウッド映画らしい大爆発もあったり、するが、最後にはホームズが推理を披露してくれるので、探偵ものとして終わるのは良い。
しかし本作のラストでは新たな事件への伏線のまま終わる。
その後の物語は続編を見てほしい。
得点
9点
この映画はオススメ!!
ロバート・ダウニー・Jr.もジュード・ロウもガイ・リッチもこれで本格的なTOPスターだ!!
ブラックウッド卿が『オーシャンズ11』のアンディ・ガルシアかと思ったら、マーク・ストロングさんだった(『キック・アス』のマフィア)。
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