◎【感想】愛、アムール 「閉ざされた生活、愛の限界。」79点◎

2013年148本目 12月16日自宅DVD鑑賞
「愛、おぼえていますか」

愛、アムール
オーストリア国旗2012年オーストリア、フランス、ドイツ作品フランス

2013年に開催されたアメリカの映画賞、アカデミー賞の外国語部門を受賞した本作。
それ以前にフランスの映画祭、カンヌでは最優秀賞のパルムドールを受賞し、監督は前作の『白いリボン』でも受賞したので、非常に高い映画の技術を持った監督である。
その監督は知る人ぞ知る、ミヒャエル・ハネケ監督。
自分はハネケ初体験。
珍作で『ファニーゲーム』とかも作っているハネケ。ビールみたいな名前だw
映画としては、趣味で見ているアメリカのハリウッド映画に比べて、かなり地味で、小規模。
本作は意図してか、ロケは最初のシーン以外一切なしの、スタジオこもりっぱなしの映画…。
それは映画の作家的理由に連なり、閉ざされた環境に追い込まれた問題の抱える老夫婦が、極限状態に陥って、愛の限界を描くという形。
映画はもちろんこの手の映画らしく、バッドエンドに終わる。
それは、始まった直後の冒頭に明かされる。
いかにしてそうなったか、というのが重要のような気もするが、アートよりの映画監督らしく、そんな話の主題よりも、いかに洗練された映像を撮るか、いかに俳優の優れた演技を収めるかに終始しており、その過程で物語を紡いでいる印象にある。
正直この手の内容は高齢化社会の日本では日夜テレビで取りざたされており、新鮮味は薄いが、自分自身愛する人がいる現在では考えさせられる。
内容自体は重いが閉鎖的空間ながら映像がとても洗練されており、映画好きとして見ていて気持ちいい。この感情はポール・トーマス・アンダーソン監督の『ザ・マスター』を見た時の感情に近い。
極端な演出をしないとこはイーストウッド映画に近い。
それに作ろうと思えば学生でも作れそう。
あまりにも生々しい描写続きで覗きのような気分の映画 。
しかし映画館で見ればもう少し集中できたか。かなり淡々とした映画で、挙げ句に冒頭の設定を見逃したので、見ていてかなり飽きてしまったりしてた…。
総論
人の死はいつなのか?(どの時点なのか?)
人はいつまで愛せるのか?この映画は恋愛映画の終わりを描いた恋愛映画。女優さんの演技力がやばく、あまりにも生々しい。もし自分がその立場になったら、この葛藤の答えをどうするか。考えたくない未来にぶつかる映画。中高生の様な恋愛に甘さを求める層が見たらどう思うのか?そんなラブラブカップルにみせて、大人の絶望感を教えてげっそりさせたい。
メモ得点メモ
物語 7/10
キャラクターの魅力 8/10
監督の映画に対するビジョン 10/10
音楽 8/10
俺の趣味 7/10
79

広告

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA