邦題から伝わる音楽映画要素
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
2021年アメリカ・フランス・カナダ映画
障害映画かと思いきや青春映画
キャスト
ネタバレ あらすじ
2022年1月30日劇場鑑賞
2022年4本目
Apple TV定額配信の台風の目になるはずだった
『コーダ あいのうた』を劇場鑑賞しました。
本当はスルーしようと思ったけど
今作が音楽映画だと聞いて
鑑賞しました。
本来だったら日本でも
Apple TVアプリで
見放題になる作品だったと思う本作。
そもそも本作は
フランス映画『エール』の
リメイク作品であり
日本では『エール』を
GAGAが映画配給した。
その経緯を利用してか
日本ではGAGAが配給となり
劇場映画として公開ということになり
日本では配信スルーを免れたわけ。
海外では日本語字幕付きで
Apple TVアプリで
すでに配信中の作品。
Appleハードを持っている人で
クラウドサービスや
音楽配信サービスを利用していれば
同様に無償で鑑賞することができ
Apple TVアプリの台風の目になる作品だったかもしれない
と思うわけです。
その理由としてはやはり
2021年のアメリカの
若手映画作家の登竜門である
サンダンス映画祭で観客賞と
グランプリ賞を本作は受賞。
多くの映画ファンの注目の的
になること間違いない本作。
結果的には
(敬意を失いつつある)
ゴールデングローブ賞にも
ノミネートし
今作がきっかけとなり
Apple TVアプリを利用して
その他の注目作である
『テッド・ラッソ』なども
楽しむきっかけになることを
Appleも目論んだのにね。
こういう考えもあるから
映画館は絶対苦境に立たされていますね。
障害者映画として敬遠しなくてもいいんだよ
と自分は
そういう難病系も
『ファーザー』とかあったり
過去には『最強の2人』とかあったり
映画のこういう要素って
カタルシス近い部分あるからなぁと
思っていたんです。
でも今作は違いました。
あくまでも青春映画でした
主人公のルビーの
ターニングポイントである
進学についてのお話で
聴覚障害というのは
ある意味設定と理由というところで
主題は主人公の未来への選択の決心と
彼女の青春群像劇でした。
そして障害については
ある意味ではギャグとして
ドラマを濃くする要素に
なっていたのは予想外でした。
また手話だけでなく
歌もトレーニングして
習得した
エミリア・ジョーンズは凄いし
エル・ファニングと
エマ・ストーンを足したような
キャラクターは
今後の映画を彩る魅力的な
女優さんだと思いました。
クロエ・モレッツ
フローレンス・ピュー
ヘイリー・スタインフェルド
の立場を揺るがす
若手女優登場か???
あと
『シング・ストリート』の
俳優さんが
エミリア・ジョーンズの
相手役として登場。
やっぱり歌を歌ってて
なんかほっこり。
心がくすんだおっさんなので ティーン向けの作品ということなら 名門音楽学校に まぁ手話をしながら名曲を歌うという 手話の表現の仕方も ただ彼女にだけ頼りすぎる家族。 アメリカという国は 恐らくないんだろうなぁ。。。
話についてはちょっと微妙
本作のシンデレラストーリーについては
ちょっと苦言を呈したい。
まぁありかなぁと思うが
初めて合唱やるような人が
合格できるとか。
いや楽器も使ったことないのに。
一芸入学で
将来的にも
聾者の方と健常者の方が
一緒に楽しめるコンサート歌手
になるという興行含めた
歌手としてやっていくことも
可能だよなぁ。
Disneyとかに需要めっちゃ高そう。
絶対独創的で
あり得ない手話いっぱい
ある映画だと思うし。リアリティは薄めで感動ポルノ感はあるが
ユーモアでうまいこと薄められてて熱い
貧乏すぎる家庭。
障害者に対して何も補助ないのかな?
とちょっと疑問に思った。
その辺りの問題が
全く扱わずむしろ
漁船の通報シーンのお役所職員の
ひどい対応の仕方とか見ると
過剰な物語になってた気もした。
なんだかんだ映画館で見るべき映画かも
ある演出では映画館で見た方が
絶対楽しめる演出があります。
いわゆる
無音演出です。
劇場だと静まりかえっている
はずなので
聾者の方が音楽に対して
どう感じるのか
というのを疑似体験できて
ルビーを外から
身内の悲しみの眼鏡で
彼女を見ることができる。
そのシーン自宅だと
生活音の中で味わってしまうと
やはり半減してしまうのかな?
と思います。
自宅で見るならヘッドホン推奨
まぁそういうことです。
ただ船の上での
ゴープロっぽい粗い映像もあったり
するので一概に絶対劇場がいいとは
思えないですが。
音楽映画の側面もあるので劇場のスピーカーの方が楽しめるよね
と思いました。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.6/10
・映像のアプローチ 6.5/10
・映画の美術面 6/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 7/10
70点
思ったより
普通のドラマ映画だった。
評判以上には楽しめなかったか?
ステレオ環境と47インチのテレビ所持者として
自宅鑑賞したかったです。