◎【映画 感想】スポットライト 世紀のスクープ【86点】◎

スポットライト 世紀のスクープ
アメリカ2015年アメリカ映画アメリカ

出演
マーク・ラファロ
(『はじまりのうた』『アベンジャーズ』『グランド・イリュージョン』『フォックスキャッチャー』『キッズ・オールライト』)
マイケル・キートン
(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『バットマン リターンズ』)
レイチェル・マクアダムス
(『ミッドナイト・イン・パリ』『シャーロック・ホームズ』『ミーン・ガールズ』『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~ 』
リーヴ・シュレイバー
(『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』)
ジョン・スラッテリー
(『マッドメン』『アントマン』)
スタンリー・トゥッチ
(『プラダを着た悪魔』『ハンガー・ゲーム』)
2016年アカデミー賞作品賞受賞作
2001年のNYの隣のボストンを舞台に新聞記者たちがキリスト教の大量の神父が子供に性的虐待している事実を暴いた実話の映画化
と言っても映画ファンはアカデミー賞にも絡んだ『ダウト』とかで実態を知っていると思うが、キリスト教のカトリックというか世界三大宗教の一つの大きな闇というか腐敗を暴く過程を映画化。
監督は、『扉をたたく人』(この邦題は『本を読む人』からインスパイアされたクソ邦題に違いない。)、『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』のトム・マッカーシー。俳優業の方が盛んな人。
出演には、昨年でアカデミー賞を惜しくも逃したが、大復活を遂げたマイケル・キートン。
ハルクことマーク・ラファロ。紅一点としてレイチェル・マクアダムスなどなど。
地味な社会派ドラマで終始地味だが、終始カメラの構図が練られていて見ていて飽きない!!
正直言えば「アカデミー賞受賞したから見るか。」程度の舐め腐った感じで鑑賞しましたが、まぁ結構面白かったです。話は実話ということもあったり、新聞記者たちの物語ということもあり、だいたい似たり寄ったりの既視感は仕方ないとしても、その題材を記者たちが足と時間をかけて記事として形にしていく様や、ゲス過ぎる教会という根強過ぎる文化というか社会をも支配できる信仰の闇を垣間見せることだったり、基本的には人と人とが話す程度でしかない映画をあえて遠距離からのショットにしたり、他の出演者を遠方に配置して、生々しさを醸し出したりと、かなり面白く仕上がっている。
地味なものをどう違った味付けにできるか考えられた映画で、低予算でもショットの構図とか編集の工夫などで、映画は面白くできるということを証明してくれた。
ただキリスト教の役職や機関など色々と専門用語なども多く、ちょっと見ていて理解が追いつかなかくなったりもした。
あと日本はキリスト教の文化がないので、このキリスト教のカトリックの腐敗がどの程度やばいことか、どの程度すごい裏切りであるか、見たくないことであるかのインパクトが薄いのが辛い。
その分それを端的に表すサーシャのおばあさんの表情を見たときは胸を撃ち涙が出そうになった。
俳優のチームアップとして最高
キャラクターの立ち回りがいいわけですが、とりわけマーク・ラファロの変な感じとか、レイチェル・マクアダムスの美人敏腕記者ぶりだったり、マイケル・キートンの捨て身の記者魂と最後のあの状況だったり、他にも家族を思いながらジャスティスをする記者だったり、実は悪い奴なのではな部長だったり、野性味ゼロでベン・ウィショーちっくなセイバー・トゥースさんだったり、キャラの作りっぷりが凄まじく、それっぽく見えて、そのせいで俳優たちのアンサンブルも面白くていい。
特にマーク・ラファロがね、妙にプロ根性を感じさせるキャラクターでいい。てかスタンリー・トゥッチって本当にいい俳優だわ。
あと映画のラストがもう一波乱起こすかな?って思ったら成功を実感する直前で終わって、マジ?って感じだった。でもなんかふわっとしたまま終わってエピローグで、これはこれで良かったような。
アカデミー賞にふさわしいか?
それはやっぱりNO!!って感じ。
地味すぎる。内容は濃いけど地味すぎる。2016年の作品賞にしてはなぁ。個人的には『オデッセイ』が人間賛歌として一つになる感じが今の世界には必要なのではないか?とか思ったんだけどな。
アカデミー賞会員の高齢っぷりとかを考えると宗教を扱った生真面目な作品に票を投じてしまうのはわかるけど、キリスト教じゃないけど確かな腐敗があるよな。
映画としては、神父のレイプで終わったけど、劇中で元神父がぼろっと出しちゃう神父の学校でのレイプまで踏み込んで、教会の闇がもっともっと浮き彫りになると思ったんだけど、そこは踏み込まないんだよな。
神父たちが子供に性的虐待をされたのは、神父学校で先輩たちに襲われてしまうからなんだよね。
その伝統が心に闇を残してこういう結果になったみたいだよね。
まぁ神父も女性と結婚できないとかあるから、女子校の真逆みたいなことになって、こうなるんだろうけど、でも劇中でのマーク・ラファロの「俺は運が良かっただけだ」ってのがものすごい説得力で、大きな闇なんだなと思う。そこは生きている場所の違いによって感じるものが違うと思うが。
そもそも今社会人になったからわかる映画の仕草とかあって、やっぱり見る人の状況や境遇によって映画の評価って変わるなぁと再認識。誰が正しいとかどれが面白いとか本当に個人差で、正解がないんだなぁと思う。
アカデミー賞に相応しくないけど、受賞して知名度が上がって良かったと思う。
映画としてはあまりにも地味で、でも良作なわけで、こういうのって結構埋もれてしまうと思うんですよ。
マージンコールみたいにDVDスルーもあるかもしれないしね。それかジジイババアしか見なかったりしたかもしれない。普通に良作だからいろんな人に知って見てもらえる機会を得られたから受賞して良かったかなと思う。
そもそもアカデミー賞なんて過去作見ると「なんでこれとってんだろ?」みたいなの山ほどあるし。笑
音楽はややしつこかった。
メモ得点メモ
物語の面白さと上映時間 8/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 8/10
キャラクターの魅力 9/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 9.5/10
音楽 7/10
俺の趣味 9/10

86
来週は『レヴナント』が劇場公開!!

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