何も知らないで見ると置いてけぼり
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
2021年アメリカ映画
ウェス・アンダーソンの集大成何度見てもすごい
監督
ウェス・アンダーソン
・犬ヶ島
・ファンタスティック Mr.FOX
・ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
・グランド・ブダペスト・ホテル
キャスト
ネタバレ あらすじ
2022年3月19日Disney+自宅鑑賞
2022年13本目
オムニバスと言う名の集大成
劇場で見たかったけどもコロナ怖くて
見れんかった映画
『フレンチ・ディスパッチ』が
Disney+で配信されたので鑑賞しました。
今作のこと何も知らなかったけども
鑑賞してびっくり。
オムニバス映画やん
チャプターを意識して話を進めていく
個性的な映画を作る監督だったけども
まさかのチャプターごとに
主人公も中身も違う短編が
まとまった作品だとは思わなかった。
このまとめ方も別冊誌という
趣味に傾倒したような
コアな文章を扱った
人生から逸れた一つの事実を取りまとめる
絶妙なコンセプトがまたまた面白いし
監督のビジョンと結びついてて
本当にすごいなぁと思うのでした。
しかし何も知らなくて見ると
え?ストーリー無いの??
と驚いてしまった。
しかもまとめ方も難しくて
まじで知的過ぎる
ザ・ニューヨーカーを題材にした作品
ということらしい。
知らんかったが。
クソオシャ映画の原点からの
映画作品製作なのか?
と思ったりもする。
そして特異なのが
この映画の舞台がフランス。
記者は全員英語
主要キャストは英語を話すという
なんとも異色な世界観。
監督へのフランスへの憧れた
アメリカ人という愚かさを
映画は脱出することせずに
あくまでもアメリカ映画として
フランスのモチーフに憧れてしまった
少年の気持ちを忘れていない
ということを想像してしまった。
街、芸術、社会、そして料理、
おしゃれで高価な洋服が紹介されている
分厚く雑誌のようなものか??
ゴシップがないあたり
オシャンティが過ぎる。
消えゆく雑誌文化というものへの
悲しみと愛着を
彼の持ち前の技術力とコネクションで
全力で作品にしているのが本当すっご。
更にこのテーマを短編にして
着想なしでやるのだから
本当に監督すごぉと思う。
凝りすぎてポッカん。難しい
映画IQでも試されているような
そんな気持ちになってしまうぐらい
圧倒的な監督の個性的な技術を感じる。
なんせカラーとモノクロが入り混じるし
お決まりの正面棒たちの
立体感のない写真のような
素晴らしいショットがほわーーと
流れたら
随所に散りばめられた
奥ゆかしいキッシュな小道具たちが
目の前にバーーと繰り広げられる。
それが全く意味合いと登場人物の
違う短編で描かれてて
何も知らないと置いてけぼり。
最初はわずか5分程度。
そっからは30分が3本で
最後はエピローグか?
今までの作風のオマージュの
演出もあったりで
ファンの心をくすぐるのをやめない。
豪華過ぎるキャストが端役をしっかり
演じてるのも憎い。
それでもこの映画が何なのか?もうわけわからん。
雑誌文化というものを体現した
監督の情念は
頭で理解するものではなく
心で感じるものだったのか?
それなら自分はしっかりこの映画を
感じれたからよかったのかもしれない。
レア・セドゥ美しい
冒頭からヘアヌードを披露して
とてもびっくりした。
裸体そのもの。
アート分野ということで
成人指定とかにならないが
まさかここまで大胆に披露するとは
しかもとても美しかった。
彼女もまた作品のようであった。
すっご。
そこでその手法か!
いや終盤に唐突にアニメが出てきて
びっくりした。
監督の作品にしては
ド派手な展開だったけども
そこはアニメになるのかよ!と思った。
てっきり集大成的に人形劇とかくるか?
と思ったけども。
本当に複数の要素が絡み
キャスト陣も端役含めて
監督作で大活躍した方々が
短い時間にすっごい濃いキャラを
演じていて
集大成を味わった気分です
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8.6/10
・映像のアプローチ 9.9/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 8.3/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 7.5/10
86点
個人的には鑑賞難易度高めな気がした。
しかしハマってしまえば癖になるほど
面白く奥ゆかしい。
おすすめはしづらいな。