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◎【78点】アステロイド・シティ【解説 考察:舞台と舞台裏とTV番組】◎

ウェス・アンダーソン、演技についてかく語りける

はじめに

“まえがき”
閲覧いただきありがとうございます。
本ブログは筆者の鑑賞記録保管を
目的としたブログです。
副収入目的で色々SEO対策をして
おります。
閲覧いただきありがとうございます。

本ブログ記事を読むことで
私が味わった娯楽作品の
カタルシスを追体験できるかも
しれません。

ですがこの記事を読むことで
追体験するのではなく
映画を鑑賞して
自分自身でカタルシスを味わって
ください。
私以上の発見と出会うことが
できるのではないかと思います。
本日はご訪問いただき
ありがとうございます。

製作

2023年アメリカ映画

新聞に続き50年代の演技に思いを馳せて

監督

ウェス・アンダーソン
・犬ヶ島
ファンタスティック Mr.FOX
・ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
グランド・ブダペスト・ホテル

「アステロイド・シティ」にはどのようなキャストが出演していますか?

キャスト

キャスト一覧
ジェイソン・シュワルツマン
天才マックスの世界
・ダージリン急行
ムーンライズ・キングダム
ウォルト・ディズニーの約束

エドワード・ノートン
・真実の行方
アメリカン・ヒストリーX
ファイト・クラブ
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

ブライアン・クランストン
ブレイキング・バッド
・トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
アルゴ

スカーレット・ヨハンソン
ブラック・ウィドウ
・ロスト・イン・トランスレーション
・ゴーストワールド
アベンジャーズ

スティーヴ・カレル
・ジ・オフィス
40歳の童貞男
フォックスキャッチャー
マネー・ショート 華麗なる大逆転

ティルダ・スウィントン
少年は残酷な弓を射る
スノーピアサー
・サスペリア
・フィクサー

トム・ハンクス
・キャスト・アウェイ
・ビッグ
フォレスト・ガンプ/一期一会
プライベート・ライアン

ジェフリー・ライト
・シャフト
THE BATMAN-ザ・バットマン-
・ブロークン・フラワーズ
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊

エイドリアン・ブロディ
戦場のピアニスト
ミッドナイト・イン・パリ
グランド・ブダペスト・ホテル
・デタッチメント 優しい無関心

マヤ・ホーク
ストレンジャー・シングス
・フィアー・ストリート Part 1: 1994
・リベンジ・スワップ

リーヴ・シュレイバー
・クライシス・オブ・アメリカ
ウルヴァリン:X-MEN ZERO
スポットライト 世紀のスクープ
・身代金

ウィレム・デフォー
・スパイダーマン
・フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法
・永遠の門 ゴッホの見た未来
ライトハウス

ソフィア・リリス
・IT/イット “それ”が見えたら、終わり。
IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り
・グレーテル&ヘンゼル

マーゴット・ロビー
スーサイド・スクワッド
・アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
ウルフ・オブ・ウォールストリート
バービー

ネタバレ あらすじ

ネタバレあらすじ
1950年代のアメリカ。
テレビ番組が幕をあける。

このテレビ番組は
著名な劇作家のコンラッド・アープ
(エドワード・ノートン)の
『アステロイド・シティ』の
舞台とその舞台裏に迫る内容だ。

『アステロイド・シティ』は
ネバダ州っぽい地域にある
架空の人口87人の街アステロイド・シティ、
紀元前に隕石が落ちたというネタで
観光地として成り立っているが
付近では核実験が行われ
治安もそんなに良くない。

この地にて行われる
ジュニアスターゲイザー賞の授賞式の為、
アメリカ各地から10代後半の
科学の天才発明家5名とその家族が
やってくる。

その中にはジョーンズが演じる
戦場カメラマンで妻を数週間前に
失い4名の子供達に伝えることが
できないオーギー
(ジェイソン・シュワルツマン)や
マリリン・モンローを彷彿させる
メルセデス演じる
コメディ映画の大スターでありながら
ミステリアスな雰囲気を醸し出す
シングルマザーの
ミッジ(スカーレット・ヨハンソン)
やら色々な人々がやってくる。

その最中
ジョーンズはこの役を得るために
コンラッドに熱心なアプローチをして
2人は惹かれ合い恋に落ちたりするが

舞台では子供達の発明が
祝われイベントが進む中
まさかの展示してある隕石を
回収しに宇宙人がやってきてしまう。

隔離されることになった
人々は偶然の日常の中に
確かな絆を育んていく。

この舞台は
シューベルト
(エイドリアン・ブロディ)により
演出され幕を開けヒットする。
彼は劇場に住み着き
奥さんには浮気をされる。
それでも彼は舞台の世界を
愛していることが明かされる。

多くの葛藤を超えて
舞台は連日進む中
コンラッドは運悪く公開半年で
交通事故で亡くなってしまう。

そんな中オーギーは
この舞台の意味が演じる最中
わからなくなっていくが
その答えは最早誰にも
わからないかと思われたが。

2023年9月2日劇場鑑賞
2023年37本目



広告と中身違う映画は流石にきつい

ウェス・アンダーソン監督の
最新作が前作から僅か2年で登場。

直近の4作が
20世紀FOX関連なので
今作も同様と思い
そのうちディズニープラスに
来るでしょうと思ったら
今作は
『ムーンライズ・キングダム』
同様に製作がユニバーサル傘下の
フォーカス・フィーチャーズ。

ワンチャン、Amazonprimeにて
見放題になるかもしれなかったが
1年後とかになるかも
しれなかったので
そんなに前評判は良くなかったが
劇場に足を運びました。

と始まって数分で宣伝などで
聞いてたあらすじと違うことが発覚

あらすじでは
アステロイド・シティという
紀元前に隕石が落ちた超田舎町での
群像劇と記載があり。

風変わりなSF人間ドラマと
思っていたら始まって数分で
上記の舞台の舞台裏を描く
テレビ番組という内容だとわかる。

his0809
混乱しまくり

また最初期に登場する
本作の脚本を描いた人の
小難しい台詞回しから導かれる
キャラクターたちの
セリフの小難しさや長台詞の数々と
そして独特の間。

via GIPHY

さらにそのキャラを
演じる俳優同士の
やり取りが僅かに
時系列をずらして描かれて

脳の疲労が異常でめっちゃ眠くなる

描かれる舞台の内容も
変わった人たちの
コミニケーションの数々に終始。

映画の終盤では
映画内作家の意向により
見終わってすっきりベッドで眠れて
気持ちよく朝を迎えられる
気持ちのいい終わり方にしたいと。

それにむかって小難しさも抜けて
さっぱり。
前向きな人間関係が
軽く描かれるわけで
いつもみたいな感じの終わり方で
テレビ番組内舞台が終わり
映画は終わったわけでした。

?

どんな気持ちで見ていいかわからなかった

まじで見ていて難し過ぎて
辛かったわけですが

映画のラストは
テレビ番組のラストでもないし
舞台を演じていた俳優でもなく
舞台部分の映画が普通に終わって
映画が終わったわけで。

his
まじでなんだったんだろ。
って思ったわけで
いやまぁ技術力の高さは
終始実感できたし
きっと何かしらの物語に対し
メタファーや監督の意思
というものがあったんだろうなぁと
思いまして
パンフレットを購入し熟読。

his
それでも簡単には感想はまとまらないし
なかなか筆も進まず

いやまぁ凄いのがこの映画
舞台パートもしっかり作られてるし
舞台裏パートにも物語がある。

それをまとめようとする
テレビパートが映画舞台に干渉も
してくるという混沌ぶり。

前作の
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
では雑誌のコラムそのものを
映像化するという
オムニバス形式の短編集に
近い作風ながらも
それをまとめる雑誌という
コンセプトの底力で
監督の趣向が濃縮されていたが
今作はさらにその向こう側として
舞台パートの映像化も本気で作るし
テレビ番組で描かれる舞台裏も
しっかり作るし時系列は狂わす。

テレビ番組パートも短いながらも
しっかり作る。
美術面もそれぞれの個性を考え
こだわりも凄まじい。

テレビ番組パートと
舞台裏パートは白黒。

舞台パートはパステルカラー調の
鮮やかな映像で描きながらも

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まるでTVドラマのように
登場する建物はキュッと絞られ
それも非常に近い感覚にある。
シットコムにも思えるような
作りの一夜上のような町の
キッシュな感じは
まさにウェス・アンダーソンの世界。

登場するキャラクターの
名だたる最高級ブランドの
オーダーメイドで作ったような
美しい衣装を
さらっと着崩し独特な空気感を
単調にそして長文で難解に語る
キャラクターたち。

そのキャラクターも
役名は2つあるという
凝り過ぎた感じ。

まじクリエイターとしては凄すぎる

これこそ現在進行で
進化するウェス・アンダーソン監督の
映画作品なんだなぁと感じながらも
そのスキルを楽しむには
軽い気持ちで映画館の座席に座るには
覚悟が足りなかったような。

his
理解できないなら感じて楽しめばいいじゃない?

と言われてしまったら
その通りでしかないわけですが。

楽しすぎる映像感

とコダックのフィルムで
撮ったらしい本作。
映像の鮮やかさや
こだわりの数々や
見事すぎる構図の数々。
映画内映画でカメラマンが登場する
わけで映像の構図のこだわりは
とても高くて面白い。

いつもの
ウェス・アンダーソンといえば
そうなんだが
冒頭から終始楽しい。

本当に楽しい。

考えなければ楽しい。
見守るだけで
映画内の理解に入り込む必要なんて
なかったのかもしれない。
しかし舞台側は舞台側で
意味深な人間関係の発展や
奥さんを失ったことを
家族に言えない青年やら

via GIPHY


その義理の父との関係。
たまたま出会った
マリリン・モンロー風で
ちょっと病んだ女性や

via GIPHY

his
唐突にヨハンソンのヌードも登場

隕石を回収に来た宇宙人のせいで
隔離されてしまった人々の姿。

そして天才少年たちの
発明のユーモアっぷりなど
中身的にもいつもの
ウェス・アンダーソン節が
繰り広げられてしまうのだが
それはフェイクなんだよなぁと
頭が堂々巡り。

風変わりなモーテルの美しさ
荒野の美しさ。
上記の発明の演出。
宇宙人の登場は
再びのストップモーションアニメ

風変わりな美しい光景は

現在進行形のウェス・アンダーソンの境地

が確かに堪能できた。

めちゃめちゃモチーフのある50年代

そしてそして
いつも以上に難解な作品だと
思ったのが舞台の1950年代というところ。

監督として今作では
前作の雑誌という視点から
俳優や演技についての
それに関わる産業についての
持論が繰り広げられている。

舞台については舞台裏や
作家と俳優のやり取りについて
メソッド手法の役そのものの
人間に心からなることで
最高の演技ができると
考える人たちをフューチャー。

そしてテレビ番組については
設定以外にも
劇中の舞台の構成は
監督としてはTV番組を
意識していた。

そして舞台の中身では
当時の映画俳優の
マリリン・モンローのモチーフ。
そして舞台裏では
演技に悩む青年は
ジェームズ・ディーンがモチーフで
彼自身同性愛者だった可能性もあり
舞台作家と恋に落ちるという
描写もあったりと
監督自身は1969年生まれだが
50年代の映画や舞台に
思いを馳せて作品として
その思いを持ち込んでいる。

とそんなこと言われても
全然ピンとこない。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.8/10
・映像のアプローチ 9/10
・映画の美術面 10/10
・キャラクターの魅力 7.5/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 6/10

78点

via GIPHY


パンフレットに町山さんが
ウェス・アンダーソンの映画は
全て『死』を扱っていると
言っていて全く気づかなかったが
本当にそうだった。

『死』と少年や青年についての
物語無茶苦茶多いもんなぁと
改めて思うのでした。

面白くはなかったが
終始凄ささに驚きながらも
眠気と戦い続けた。

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