◎【88点】恐怖の報酬 オリジナル完全版【映画からも執念を感じた】◎

製作

1977年アメリカ映画

監督

ウィリアム・フリードキン
・フレンチ・コネクション
・エクソシスト
・L.A.大捜査線/狼たちの街
キラー・スナイパー

出演

ロイ・シャイダー
・ジョーズ
・フレンチ・コネクション
・オール・ザット・ジャズ
・2010年

あらすじ

1970年代後半。

南米の最南端のチリの近くのポルベニール自治区。
ここは、地の果てにと呼ぶにふさわしい発展途上国であり、米国などから石油採掘を現地人に重労働を低賃金でさせ、また政府は腐敗しており、
警察は弱い者をいじめる。
そこには諸外国から訳があって逃げ延びてきた人たちも混じり、ここからの脱出を望むが、それもできない絶望がひしめく町。
アメリカ人のドネリー(ロイ・シャイダー)はマフィアだった。
しかし強盗に成功したが、逃走中に脇見運転をして事故に遭い、負傷した仲間たちを見捨てこの町に逃げ延びた。
同様にフランス人のマンゾンは、投資家で、編集者の妻と財界の重鎮である義父と良好な関係を築いていたが、不正取引がバレてしまい、彼らの弟を自殺に追い込んでしまい、1人この地に逃げてきた。
他にも逃げ延びたテロリストなど訳ありすぎる人々は、やはりこの町を出て人生をやり直したかった。
そんな矢先、製油所が反政府ゲリラによって爆発事故に遭い、24時間火柱が立つ大事件に、街は死んでしまった作業員や製油所が閉鎖された影響で、
暴動が起きて最悪の事態に。
どうにかしようと考えるアメリカの石油会社の面々は、遠方の倉庫に大量のニトログリセリンが眠っていることを知り、この爆風で土砂を流し込み消化をしようと考えるが、ニトログリセリンの保管方法が悪く、少しの衝撃でも爆発しかねない最悪の状態だった。
これをどうにか運搬したい彼らは、車で運ぶことを検討し、多額の賞金をかけ地元住民たちからドライバーを募る。
多数の応募者の中から選ばれたのはドネリー、そしてマンゾン、逃げ延びたテロリストのカッセムとその友人が選ばれた。
そして出発当日、カッセムの友人はその場に現れなかった。彼は殺し屋のニーロに殺されてしまったのだ。
代わりニーロがメンバーになり4人は、多額の賞金と住民票を手に入れる為に、揺れ過ぎたら爆発してしまうニトログリセリンを燃え盛る石油製油所までの山あり谷ありの密林320キロのデスロードへと旅立つ!!

2018年12月8日劇場鑑賞 2018年123本目



イントロダクション

この映画のこと何も知らずに、twitterでの好評やFilmarksでの好評を見かけたので、まだ近隣でも鑑賞できるので劇場で鑑賞してきました。
個人的には『エクソシスト』しか見たことなかったですが、ウィリアム・フリードキン監督の映画。

見終わってから知ったけど、1953年のフランス映画『恐怖の報酬』のアメリカリメイク作品。
原作が一緒で監督が作り直した別バージョン。
アメリカ国内では、1977年公開当初『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の劇場公開とほぼ同時だった為に、客足が全く振るわず。
また1953年のリメイク版ということもあり、さらにはそもそもの1953年版が大傑作だった為に、運悪くリメイク版との比較の批評が多く出てしまい、
一部高い評価を得ていた相対的に低評価だった為に、興行成績は悪く、フリードキン監督のこれまでの『フレンチコネク』『エクソシスト』の2作連続の大ヒットにより次作も期待し大幅な制作費の増大も対応していた製作会社だったが、大赤字という結果もあり、海外版は無断で30分カットというびっくり展開。
日本では勝手に監督に無断でカットされた国際版が公開されるが、アメリカと同様に元のフランス版の比較を短縮された粗悪品と比べられた批評が数多く出回り、日本でも興行は失敗。
さらにはユニバーサルとパラマウントの2社での共同出資だった本作の権利がうやむやになってしまい、オリジナル版は権利の問題で、日本ではVHSで発売されたが、DVD化はされることなく、2013年までという40年近く封印されてきた映画だった。
それが2013年にフリードキン自身が権利を問い詰めて、ワーナー・ブラザースの協力を得て4K版のレストアを作成しヴェネチア国際映画祭で上映。
そのまま世界各地を回り2018年に『ポプテピピック』でお馴染みのキングレコードさんが、ウィリアム・フリードキンと交渉し日本でも上映決定!!

そんなわけで周り巡ってようやく日本でもオリジナル完全版が初めて劇場公開されたわけですね。
全く知らなかったかけど、すごいな。

1970年代の大金映画に相応しい大爆発やら衝撃の展開、最高の構図などなど!!

開幕からびっくりしたが、人が何人か巻き込まれてる気がする大爆発!すっごい大爆発にびっくり。
そのあとの教会襲撃からの車の横転。
そしてそして石油製油所での巨大な火柱!
さらには、モンスタートラックでの吊り橋を渡る姿や、倒木を破壊するための一連のシークエンスなど、2010年代ではほぼCGが当然なのに、
ありえないほどの生々しく大掛かりなセット?と思える屋外の撮影の数々がスクリーンにドドンと映し出される!!
それ以外にも生々しい暴動やらもうなんともすごい映画。
これが公開当時に時流の流れによって埋没してしまったのだから悲しい。

会話ほぼなしのデスロード

気を抜いたら即死亡!
一触即発のニトロとの死闘!
言葉なんかいらない、鬼気迫る表情が終始つづく。
その緊迫感がすごくてね、見てるこっちも同様にニトロに犠牲になってしまうのではないか?
訳ありすぎる過去を持つ彼ら、決して善人ではないけど、応援したくなってしまう。
地を這ってまで前に進む執念。
それに相応しいありえない光景と試練の数々。

会話が一切ないというある意味、古典的な映画の技術である映像だけで全てを語るということ。
それが本作では完璧に作用して、映画としての高い純度のカタルシスを観客に与えてくれる。

ビックリした。

遅過ぎたアメリカン・ニューシネマの最高峰

アメリカ社会に搾取される南米の地で、最下層まで転落した彼の大博打。
しかしこの地の呪いに触れてしまったのか、彼らを待ち受けるのは、悲惨な結果だった。
大掛かりな舞台装置の数々と絶妙な虚無のバランスがピカイチ。
娯楽アクションとは違うダークな作風が、遅過ぎたアメリカン・ニューシネマだったのかなって思う。
本当に『スター・ウォーズ』やそれ以外にも『ジョーズ』でのスピルバーグの台頭などニュー・ハリウッドに映画産業のメインストリームが代わりはじめたことが本作を不遇の立ち位置に追いやってしまう。
まぁーでもオリジナル版を見たことないからなんとも言えないんだよな。
いつか見てみたいな。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8/10
・映像のアプローチ 10/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 9/10

88点

音楽のこと全然覚えてないです。もうハラハラドキドキでした。
あとパンフレットが販売されてて買ったのですが、すっごくしっかりしたパンフでびっくりした。

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