◎【89点】E.T.【感想/ガイド:心の中にいつでもE.T.を】◎

製作

1982年アメリカ映画

E.T.ゴーホーム
したい人のための映画ガイドです。

監督

スティーヴン・スピルバーグ
・レイダース/失われたアーク《聖櫃》
プライベート・ライアン
シンドラーのリスト
ブリッジ・オブ・スパイ

出演

ヘンリー・トーマス
・レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い
・ウィジャ ビギニング 〜呪い襲い殺す〜
・11:14
ドリュー・バリモア
・チャーリーズ・エンジェル
・ウェディング・シンガー
・ドニー・ダーコ
・50回目のファースト・キス

あらすじ

1980年代のアメリカ、カリフォルニア州の森。
小型宇宙船が飛来。
中から小型の宇宙人が現れ地球の植物を回収する。
それを察知したアメリカの政府機関は、早急に彼らのもとに向かう。
生物たちは急いで宇宙船に乗り込み、宇宙船は飛び立つのだが、
1人の宇宙人は取り残されてしまうのだった。

その近辺の住宅地のとある家庭。
10歳の少年エリオット(ヘンリー・トーマス)は兄のマイケルの自宅での友人の集まりに混ぜてもらいたかったが、
混ぜてもらえず、代わりに宅配ピザの受け取りをしてくることになる。
家の物置の様子がおかしく、落ちているボールをそこに放り込むとなぜか帰ってくるのだった。
動揺したエリオットはすぐにマイケルに報告し、マイケルと友人たちはそれを捕まえようとするが、
物置にはその存在はすでになく足跡だけが残されていた。
真夜中足跡をたどるエリオットは、トウモロコシ畑で宇宙人に遭遇、
宇宙人は驚き、エリオットも驚き、エリオットは部屋に戻って眠りについた。

翌朝その正体を知りたいエリオットは一口キャンディを持って、出かける。
足跡をたどりキャンディをにまき、家の前まで巻いた。
足跡のある森には、昨日宇宙人を探しにきた政府機関の人間も痕跡を探っていた。

その夜。
希望を持って家の縁側で眠りについていたエリオット。
そこに宇宙人が再びエリオットの前に現れる。
彼はお菓子のキャンディをわざわざエリオットに返しにきたのだった。
その習性を利用したエリオットはお菓子を家の中に少しずつおき。
宇宙人はそれを拾い食べるのだった。
エリオットは自分の部屋に彼を招き、彼とジェスチャーでコミニケーションを取る。
意思疎通ができた2人は、疲れ果て眠りにつくのだった。

翌朝仮病を使って学校を休むエリオット。
心優しい宇宙人と交流を深めるエリオット。
学校の部活から帰宅した兄のマイケルにも宇宙人を紹介し、
幼稚園の妹にも彼を紹介する。
宇宙人は自分が宇宙からきたことを彼らに告げる。
マイケルは彼はExtra-Terrestrialだといい、
エリオットはその頭文字をとって宇宙人をE.T.と呼ぶことにするのだった。

翌日に学校に行ったエリオットだったが、
家を探検するE.T.と脳の刺激を同調してしまい、
エリオットは学校で不祥事を起こしてしまう。
E.T.はテレビやコミックで見た宇宙との交信のアイデアをもとに
家にあるもので宇宙へ信号を送る装置を作り始める。
そして高い知能数を持っているE.T.は英語も覚え始め、エリオットたちと交流を深め、
故郷に帰るために協力してもらおうとする。

しかし近隣ではE.T.の痕跡を発見し、住宅地のどこかにいることを察知した政府機関がE.T.を追いかけていた。

2019年4月日劇場鑑賞 2019年本目



初めての洋画はE.T.でした。

家に唯一あったVHSのソフト。
それはE.T.でした。
この映画を母親と一緒に見たことで自分の映画人生は始まった。

あの時のジョン・ウィリアムズの音楽に彩られ、奇跡的なE.T.の表情や
エモーショナルなエリオットの演技、奇妙な脚本を巧みな演出で住宅街初の大冒険ファンタジーという異色な物語を
完全に映画化するスピルバーグの圧倒的な力量に幼少時の自分は心奪われて、
毎日毎日録画してダビングした金曜洋画劇場や土曜洋画劇場や日曜洋画劇場の名作映画たちを
順番に鑑賞していた日々。

いつしか映画館でアルバイトを始め、
映画業界で働きたいと思ったけど、その夢は敗れ。
映画好きな恋人と結婚し、ようやく収入に余裕が出て、
傑作映画たちのUHDやBlu-rayを購入し、再鑑賞し感想を書く今。

いつか自分に子供が生まれたら自分のようにE.T.を見て、映画に心を奪われた時は、
自分の映画コレクションがその子の人生を豊かにしてくれたら嬉しいなって思う。

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そして自分を映画好きにさせてくれた母親には感謝している。

クソみたいに映画の専門学校に行って何も結果を残さずフリーターやってなかなか就職できなかったけど、
でも30歳になって多分初めて映画館で見るE.T.はジョン・ウィリアムズのもりもりな音楽の効果が凄まじく、
それはそれは濃厚な体験でして、スピルバーグの映画製作は間違いなかったし、
この映画は何度見ても心を豊かにする素晴らしい映画だなって思った。

劇場で観れてよかったし、
この思い出やこれまでの何かが走馬灯のように蘇って、
映画って素晴らしいなって思いました。

映画料金上がるとかで映画の見る本数は多分減っていくって思うけど、
名作映画は率先してUHDやBlu-rayを購入して、再鑑賞して行こって思うし、
映画館よりもNetflixなどの配信サービスの方が有能だなって改めて思う。
かわいそうなのは映画館なんかよりも映画製作者たちで、
彼らに映画料金の値上げにより売り上げがいくわけでもないだろうし、
結局映画館運営の人件費高騰への出費を抑えるためのものなら、
それはもう値上げにより映画の質が上がるわけではないのであって、
映画製作者たちにはただただマイナスな要因でしかないなと思った。

いろいろとごちゃごちゃ書いておりますが、
TOHOシネマズは大嫌いな映画館だってこと。
まぁ今回はそんなTOHOシネマズの最後の午前10時の映画祭で干渉したわけで、
それはそれは小さいスクリーンでチケットも15分で完売するほどの戦いに勝利できたことで見ることができました。
七人の侍とかすっごい大きなスクリーンでやってたのにな。
E.T.はこんなに箱小さいのかよ。

至高のジョン・ウィリアムズ体験

もしかしたら映画を見るという視覚情報以上に
映画音楽を聴くということの方が、先だったのかもしれない。
『ジョーズ』からスピルバーグ監督とタッグを組む作曲家のジョン・ウィリアムズ。
彼の楽曲は映画をほとんど見たことがない人でも『スター・ウォーズ』や『ハリー・ポッター』の初期シリーズを担当しているので、
TVのCMでふと耳にしたことがある人もいるのではないかと思う?
それぐらい多くの人に親しんだジョン・ウィリアムズが、本作『E.T.』でも音楽を担当している。

驚くことにその映画を飽和するような重厚なオーケストラ映像は、
映画の再序盤のE.T.置いてけぼりシーンからあり、
E.T.たちの危機やE.T.をこれから待ち受ける孤独なサバイバルの日々を彷彿させる危機と孤独をうまく演出した最高の楽曲が繰り広げられる。
未知の生命体と遭遇するエリオットの恐怖と好奇心、そしてひとりぼっちの宇宙人に同情し、彼を受け入れるエリオットの心情、
そしてこれから待ち受けるであろう冒険のプレリュードなどその一つ一つの楽曲が、
エリオットの心情を巧みに彩り、そして見ている私たちもこの映画という冒険の洞窟を最高のエンターテイメントして、
体験させてくれる。
このジョン・ウィリアムズの楽曲群はまさしく至高の数々であり、
これを映画館で体験できるということの素晴らしさを再度改て実感し、
そして本作の感動値をより高めていることを認識した。
やっぱジョン・ウィリアムズ先生すごいわ。

スピルバーグの映画感の凄さ

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『E.T.』の絶妙なバランスはやはりスピルバーグがもたらしているのかと思う。
父親不在の危機に瀕した家庭を舞台にし、父親の浮気で先行きの見えない生活に心を病んだ妖艶な母親を尻目に、次男のエリオットは宇宙人と交流し彼を救おうと奔走する。
家族よりも友人との日々や学校生活を充実させる兄のマイケルは元来の家族思いで、奔走するマイケルを支え、時には友人たちの力を借りて、
宇宙人とエリオットを助け、そして母親以上にエリオットを心配している。

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幼稚園の妹のガーディーはテレビの影響で汚い言葉を最近所得したかのように、楽しそうに振る舞う。

宇宙人を宇宙に返してあげるだけの物語でアメリカの破綻し損ねた中流階級の家庭しかも新興住宅街を舞台にするという巧みな映画感。
元来はやはり脚本が優れていたのかと思うが、
その生っぽさを巧みに映像化するスピルバーグの圧倒的な映画感は2019年になっても新鮮で強烈。

人だけをカメラに収めない姿勢も面白く、
開け放された扉や、住宅街の構造、なんてことのない車。
日常の切り離しではなく、日常の地続きをこういったインサートにも近いショットを巧みに織り交ぜる手法や、
当時の大ヒット映画『スター・ウォーズ』のおもちゃを登場させたりなども面白く、
E.T.の視点やこの映画を一番楽しむであろう小学生未満の身長の視点を映画に盛り込むことで、
人間なのに人間でないもののような不安というもののメタファーを映画的表現で描き、
さらには、混乱というものを3点の違ったカメラからのショットを混ぜることで表現する、

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そしてここぞとばかりの映画的なシーンでは大胆に過剰表現と思えるような道をいっぱいの人で覆い尽くしてみたり、
BMXでのアクションを巧みに盛り込んだりと、
映画的な演出手法の野心を効果的に落とし込み、エンタメ映画として圧倒的に昇華させている。

自転車に乗って空を飛ぶという一見チンケなシークエンスも熱意を体現したような手作り感あふれる合成ショットが
ジョン・ウィリアムズの圧倒的な音楽によりうまくごまかしそして感動的に仕上げているので、本当に奇跡の映画だな。

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(高校時代所属する運動部の仲間とE.T.のパロディ映画を作ったのを今さになって思い出し、
 みんなで自転車担いでE.T.パロ撮影したの思い出した。切ない。)

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E.T.の動きがすごい

何度見ても面白いのがVFX効果というか視覚効果というか、この宇宙人であるE.T.の動き一つ一つは、
映画の内容を知っていても見飽きることはないなと思った。

独特なしわしわの顔でかの宇宙人なのに首が伸びたり、指が長かったり、ちょっと滑ってテカっていたりと、
すさまじい質。
『スター・ウォーズ』がフランチャイズされてしまい多数の宇宙人を見慣れた今でもこのE.T.の唯一無二感はすごい。
当時はそこまでCGも発展していなかっただろうに、特注のロボットとパペットや撮影のドリーとの合体など、
いろんなパターンがあったと思うが、表情一つ一つのリアルさもすさまじいし、
ちゃんと歩いたり食べたり、よっぱらったり、体調を崩したりと、すさまじい技術力が結集されている。

こうやってガイド系の感想記事を書いているが、きっとE.T.のことだけで極厚の本が1冊サクッとかけてしまうのだろうなと思う。

あとE.T.のそもそもの知能指数が高いあたりで、勝手に家に連絡することにして手段を作り、協力してもらうという、
不思議な立場と思考パターンが映画のスパイスになっていると思う。

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E.T.リバイバルの兆し

80年代を舞台にし、子供たちが未知の何かに遭遇し、そして大人の力をほとんど借りずに立ち向かうという物語は、
2019年にはとても流行し、ポストスピルバーグとも考えられるようになってきたなと思う。
すぐに出てくるあたりでは『ストレンジャー・シングス』子供達と家族が未知の何かと立ち向かうその根底にあるのは、
監督たちの『E.T.』への思い出なのかなと思ってしまう。冒頭のテーブルトークRPGの件からしてね。
また『IT』にしてもそうかなと思うが『IT』は『ストレンジャー・シングス』へのフォローなのかなと思うとこもある。
それ以外にも厳密には違ったがJJエイブラムスの『スーパー8』も近いテーマの映画だったが、
やはり『ストレンジャー・シングス』が少年たちの冒険と成長の物語であることも関連して、まさにそれだし、
スピリットは受け継がれていると思う。

劇場公開版を鑑賞

『E.T.』には2バージョンあり、2002年の20周年版と82年の劇場公開版がある。
今回は82年版を午前10時の映画祭にて鑑賞。
むしろ2002年版は見たことないかな?

感動の気持ちを抑えきれず、UHDの30年版をアメリカから輸入することにしました!!

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8/10
・映像のアプローチ 9/10
・映画の美術面 10/10
・キャラクターの魅力 9/10
・音楽 10/10
・上映時間と個人的趣味 9/10

89点

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