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【Netflixオリジナル】ULTRAMAN【漫画のアニメ化ネタバレ感想】

製作

2019年日本のアニメ

あらすじ

1960年代後半の地球の日本。
宇宙から襲来する宇宙人との追跡劇に巻き込まれた飛行パトロール中の科学特捜隊の早田進は、運悪く墜落し死んでしまう。
それを見かねた追跡中のM78星雲からきた宇宙人のウルトラマンは彼と融合することで彼の命を救う。
そして宇宙人の正体は怪獣ベムラーだった。
実際の巨大な大きさに変身したベムラは地球を破壊しようと企む。
同様に実際の姿になったウルトラマンはベムラーを撃退し、彼を抹殺する。
それを機会に地球を襲撃する宇宙人、地球に眠っていた怪獣を科学特捜隊の早田と仲間達と一緒に30体以上撃退したウルトラマン。
しかしゼットン星人の襲撃によりウルトラマンは敗北。
ゼットン星人を退けた科学特捜隊。
そして救助に来たゾフィーにより早田とウルトラマンは分離するが早田はこれまでの記憶を失う。
ウルトラマンはゾフィーとともに故郷に帰る。

それから30年後。
ウルトラマンは伝説となり科学特捜隊の基地はウルトラマン博物館となる。
老いてようやく結婚し子供に恵まれた早田は息子の進次郎と共に開館前の博物館を内覧するが、
その時に進次郎は高所から転落するが、彼は痛みこそあるが怪我ひとつなかった。
その後早田進は、旅客機爆発事故の件の新事実が発覚したことを同僚の井出から告げられる。
その事故の近くに謎の人型宇宙人が存在していた。
彼を次なる侵略者と定めた2人は、彼に対抗する兵器開発計画を始動する。

それからさらに10年以上の時が過ぎ、17歳の高校2年性になった進次郎は自身の超人的な身体能力に戸惑いを覚えていた。
1人ビルの屋上で街を見下ろしていた進次郎の前に過去に旅客機を襲撃した宇宙人が突如現れ進次郎に話しかける。
恐怖した進次郎は大ジャンプで彼から逃げるが、彼は追いかけ進次郎を抹殺しようとする。
そこに現れた進次郎の父の進。
進はパワードスーツを纏い、超人的な身体能力で宇宙人と戦う。
進次郎と同様に進も超人的な身体能力を持っていた。
それはウルトラマンと同化していたことが原因であり、その身体能力は息子の進次郎に遺伝したものだった。
互角と思われた進と宇宙人だったが、宇宙人により進は負傷してしまう。
科学特捜隊の輸送ヘリに避難した進次郎だったが、父の危機に居ても立っても居られなくなる。
そこで井出からもう1つ進次郎専用に作成されたパワードスーツがあることを進次郎は告げられ、
父を救うべくそれを装着、その姿は過去に地球を救ったウルトラマンそのものだった。
その脅威的な力で宇宙人を退ける進次郎。
去り際に宇宙人は自身をベムラーと名乗り、まるでこれが始まりかのように告げ去っていくのだった。

そして進次郎は科学特捜隊へ参加。
そこで進次郎は過去にウルトラマンを倒したゼットン星人のエドと出会い、
彼は科学特捜隊と協力し、地球に移住してきた宇宙人を管理し、
彼らが犯罪を起こした場合は警察の代わりに処分する秘密結社であることを知るのだった。
そこで働く諸星とも出会い、自身の甘さを痛感する進次郎だったが、
自分の脅威的な力の使い道を先輩パワードスーツ装着者でありウルトラマン因子をもつ諸星との
協力で見つけていく。

だが宇宙人たちはその強大な身体能力と特殊兵器を使い、
猟奇的殺人事件を起こしたりしており、
進次郎の日々は大変なものへと変わっていく。

2019年4月19日Netflix鑑賞完了



漫画『ULTRAMAN』ようやくアニメ化!!

もっと早くにアニメ化されると思っていたコミック版の続編の『ULTRAMAN』。
まさかのNetflix配信型の全13話一気配信型のWebアニメで2019年4月1日から配信開始という、
超ハイクオリティアニメ化!!

原作はテレビアニメ化もされた巨大ロボット漫画『鉄のラインバレル』の清水栄一と下口智裕。
月刊誌での連載のため、話のペースが非常に遅く、
2011年に連載開始されて、8年間で13巻しかなく、
全然話が進まないわけです。
しかし特撮ドラマである『ウルトラマン』をロボットの作画を得意とする下口さんがパワードスーツとして、
リファインしており、超かっこいい。
しかし8年やってウルトラマンシリーズ5作目のタロウまでしか登場しておらず、
今後レオや80などが出てくるからは、怪しい。
平成育ちとしてはティガとダイナとガイアなどのリファインも見てみたいところだが、
本シリーズの落とし所をどこにするのかは全く見えてこない。
怪獣達のリファインに関しては、元ネタがマニアにしかわからない絶妙なリファインすぎて、
あまり胸熱ではない。

そんな遅すぎるアニメ化を『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズの神山健治が、
『APPLESEED』などのメカ系アニメ映画監督やロボットアニメのメカデザインで著名な荒牧伸志と共同監督で、
3DCGアニメとしてアニメ化。

特筆べきは、ULTRAMANと怪獣との戦いを特撮出身のスーツアクターがモーション・キャプチャーを行い、
カンフー映画ばりの戦闘アクションをULTRAMANと怪獣が行う、
近年のアニメでも邦画でもあまりみたことのない、超弩級の高レベルな戦闘モーションが見れる最高のエンタメアニメな点。

このアプローチの仕方は本当にすごかった。

主人公の心情解説台詞がしんどい

全体的に丁寧な作風の本作。
丁寧が故に主人公のいちいちのリアクションが台詞でしかも発狂するティーン向けなド低脳がだんだんしんどくなってくる。
「なんでなんちゃらんだよ。」「なんなんだよー。」「うわわわ」「あああ」
科学特捜隊の隠された秘密の数々に翻弄される主人公という物語としての手法としてはうまくいってるが、
うざったい。
ポエマーならまだしもひたすらのリアクション芸にはあきあき。
状況説明台詞の多さなど、だいたい見ればわかるんです。
しんどかった。

3DCGと2Dアニメの融合じゃダメだったのか?

本作のガシガシ動くULTRAMANのパワードスーツのモデリングや、アクションをトレースしたガチアクションの数々は、
とても見事で、日本の技術力でここまでできるなんてすごい!!って感動してしまう。

しかし逆に日常描写やモブもこの3DCGで描かれるわけですが、挙動がおかしかったり、
表情が死んでいるロボット的なやつばっかりと、
がっかりなことを頻繁に感じる。
全体的に大衆の中で戦う、かなりサスペンスフルな作品なので、そのモブ達がみんな同じ表情だったり、
どうみたってCGのゲームぽさが出てしまうのなら、
『SSSS.GRIDMAN』のようにCGと2Dアニメを混ぜて、クオリティを上げることはできなかったのか?
と思ってしまう。

前半のテンポの悪さどうにかならないのか?

原作が8巻までしかないからか、
話のテンポがめちゃめちゃ悪い。
全13話ながら、6話近くまでは、主人公である進次郎がULTRAMANとしての力を手に入れ使いこなせるまでが描かれるが、
第1話の最後の最後でようやくULTRAMANになる始末で、醍醐味であるアクションまでが長い長い。
そしてそこからもULTRAMANとしてどうすればいいのかの葛藤の連続。
前述の通りの状況への戸惑いのリアクション芸の数々に辟易。
逆になんで進次郎はそんなに格闘技使いこなせるんだ?と思うこともあるが、そこはエンタメ的にOK。
しかしこのバランスの悪さ。
確かに原作コミックを一時期レンタルして読んでいたが、話が全く進まなくて、
ウルトラマンの醍醐味である怪獣との戦いやその怪獣がどうリファインされるか、
またどんどん増えてくであろうウルトラマンの兄弟達の登場などわくわくする要素は山ほどあるが、
全然それが出てこなくて読むのをやめてしまった。
そのため、アニメならテンポよく進むかな?と思ったらそれも甘かった。
同じくらいだらだらしていたというわけ。
しかし後半は一気に話が加速。
ウルトラマンエースのリファインとそのボスとしてのエースキラーとの戦いなど、
本作に求めていたものが一気に描かれていて、大満足だった。

怪獣の元ネタがわかりづらい

最序盤のベムラーは自ら名乗ってくれるが(多分偽名)、
その後はわかりづらい、多分バルタン星人とメトロン星人っぽいけど違うっぽいやつ、
あとブルトンが出てきたりとするが、コミックと違う?
あとダダとヤプールとブラックキング、ケムール人などが登場するが、
全13話にしては登場数少なかったと思う。
全く気がつかなかったが、ひどいことになるキャラがのちにピグモンだと知ってがっかり。
権利的に名称を使うことができなかったのかな?

ドルビービジョンがすごい

本作Netflixでの配信ということで、HDRの上位互換のドルビービジョンで一部の再生機器で可能。
BRAVIAで視聴している我が家ではもちろんそれで可能。
このドルビービジョンは光の眩しさが現実の眩しさに近く、
暗いところの明るさの段階がより現実的な陰影を堪能できる。
この光加減が本作では抜群で、スペシウムの光や夜間でのスポットライト調の照明、
パワードスーツからの光などなどが全て効果的に演出されており、
次世代の映像作品としてとても見応えあった。

総評

話の展開のスピードや主人公描写、モブ描写などいまいちだが、
格闘や全体的な映像の見応えなど、
全体的には話も面白く、
今後出るであろうシーズン2も楽しみだが、
原作のストックが全くなさそうだが何年後だろうか?

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