冷たい熱帯魚 2010年度138本目

「見ている最中は、かなり楽しめたが、見終わるとおかしな点が多いが制作者が「ブラックコメディ!!」と言っているので、そういうことなんだと思う。」

$A Little his REDEMPTION.~seasonⅤ~-冷たい熱帯魚

日本2010年日本映画日本
監督
園子温
(愛のむきだし)
出演
吹越満
でんでん
予告

うお座STORYうお座
現代の日本、静岡県で、やや田舎での物語。
寂れた町で熱帯魚屋を営む社本信行(吹越満)は妻に先立たれたが若い女性と結婚。だが娘と後妻は不仲で、本人はそこまで気にしてないが家庭内で問題を抱えていた。
ある日、娘が万引きをしてしまい、謝りに行く夫妻。スーパーの店長に謝罪する三人の前に現れたのは、社本と同じく町で熱帯魚屋を営む村田(でんでん)だった。
店長の友人の村田のおかげで、許しを得た三人は、村田の営む熱帯魚屋に行くのだった。
そこは、社本の店とは異なり、大型店だったのだ。そして村田は万引きした娘を社会復帰の一貫として、自身の店で住み込みで働くことを提案し、娘は喜んでそれに同意するのだった。
不安だった社本だが、家庭内の問題が緩和されると思いそれを了承する。
挙げ句に、村田は社本にまで自身の商品の発育を協力を要請。業務提携を乞われた社本だったが、流石に話が上手過ぎると思うのだが…。
2011年2月17日鑑賞
うお座感想うお座
実際にあった残忍な事件をもとに映画化。
監督は、愛のむきだしという4時間にも渡る、カルト宗教がらみの物語を製作し、近年話題になった、鬼才、園子温。
本作は「家賃三部作」なる、実在の事件をもとにした映画3作の1作目となる。
公開される前から話題だった本作は、もともと海外に向けた作品で、一番最初に公開されたのは、なんとイタリア。
てか、配給元のスシタイフーンっていつ作られたんだろ?
過激なグロ描写と気違いな登場人物の数々のおかげで、18禁にまでなっている、そして思いもよらぬヒットのおかげで18禁なのに大ヒットと映画のホームページを運営しているサイトでは、ニュースの項目にまで扱われた程、日本の映画界では、かなりの話題作だ!!勿論、日本アカデミー賞なんかよりもな!!(苦笑)
ただ監督は本作を「ブラック・コメディ」と位置づけているので、なんとも評価に困る映画だと思う。
という感じの紹介はここらにして感想を書いていきたいと思います。
日本映画は本当にあまり見ないけど、見ている最中はかなり面白かった。
原作というか、本当にあった事件を知らなかったからだけど、とてもつもなくショッキングな内容で驚いた。
また俳優達の演技が逸脱で、特にすごいのがでんでんですがね。嫌な日本人のおっさんが体出来ててすげー。
「ボディを透明にすることが一番大事なんだお!!」
しばらくの間、この名言は日本映画好きの間で流行るでしょ!!
(実在の事件を知ったら、全く笑えません。)
全体的に血みどろなグロさと、登場人物の頭がぶっ飛んでいて、エロ要素もふんだん。
また登場人物のうさんくささも逸脱で、全体的にホラー映画の要素ふんだんで、ちっとも笑えないけど、至所に、ユーモアが隠されている不思議な映画。
もともとある題材が抜きん出て異常ということもあるが、監督の演出や映像の見せ方、はたまた映像へのアプローチもとても見事だ。
舞台などはほとんどの題材のアイデアの面白さで映画がカバーされているが、そこに物語らしい独創性が更に高いレベルに昇華している。
また以前作った「愛のむきだし」が監督内で大き過ぎたのが、はたまたそこへの相まっての監督から観客へのサービスか、「愛のむきだし」を彷彿させるシーンなどもある。
見所は大胆過ぎるでんでん演じる村田の奇行の数々。
完全犯罪を成し遂げる男の奇行が物語のスパイスであり映画の主導権であり、彼そのものが映画となっている。
それに巻き込まれた男こそが主人公であり、このどうしようもない事件を終わらせる存在になっている。
見ている時はとても胸くそが悪い。
個人的な意見だが、自分は主人公である社本がどこをどうみても、普通の人間に思えた。
ちっぽけな幸福を求め、それでいて難題を抱える。何事も両立できない日本人。
そんな常人が、絶対悪にさらされ人生をめちゃくちゃにされるが、それを逆らう事ができず、ただ見ているだけ、はたまた脅されるだけ、そしえ虐げられる。そりゃ普通の人は勝てない。
でも社本は、村田に勝つ。
それが何とも嬉しい展開で、何かしらの希望を感じ取れた。
ここは完全に物語として成立させる為に描かれた虚構ですが、良かったです。そしてここで終わりにして頂ければ幸いだったのですが、園子温というか脚本が映画秘宝の編集の方なので、そんなハッピーエンドはおかしいという感じで物語は更に不条理で、秘宝的に進んで行きます。(苦笑)
正直ここからの展開は要らないとも思えたし、逆に色々と鑑賞後に疑問が感じられる要素になってしまいました。
奇行の異形さが正に映画内の見所であって、オチ自体はさほど問題はないですが、この後社本が暴走を始め、村田を解体している村田の妻に体を求められる(まじこの妻もやばい!!)という秘宝ファンが喜びそうな展開になって、血だらけの場所で、おかしな展開に…。
ラストは何故か、警察が二人しか来ず、挙げ句家族をその現場に連れてくるという、連続残忍失踪事件に関与している警察にしては無能過ぎる展開になる。
そして血だらけの社本をそのままにし、なんと警察は現場に行ってしまうという、おかしな展開に。
ここは、予定調和過ぎたと思います。
また観賞後は、不明瞭だった登場人物の言動や行動の数々がいまいち映画を空虚にさせてしまうので、見ている最中はかなり楽しめたのですが…。
また終盤の方向性など酷い良いようですが、映画雑誌の映画秘宝が好きそうな展開で、真面目に秘宝読者の方は必ず見るべき映画になってます。
あと刺激度がとても高いし、監督も映画かなり撮っている方で、定評もあるので、映画自体の仕上がりも見事。演技も見事なので、映画ファンは見ておいて損のない価値のある映画になっていると思います。
現に、映画好きの人にこの手の映画興味ないのに、アンチクライスト見ると言ってたので、練習用のこれを見ること勧めたら、おっぱいが最高だったと絶賛してました。(笑)
ただ映画本編よりこれのもとになった事件の方が、凄いということもあります。
映画内のセリフなどもそこから引用されたとか。
埼玉愛犬家連続殺人事件の詳細(ウィキペディア)
とりあえず記事書くにあたって読んだけど、これが現実だということが本気で怖い。当時は阪神淡路大震災やオウム関連の所為で、そこまで話題にならなかったとか…。
目の付けどころが凄いね。でも今から20年も前の話なんだよね。日本怖かったんだな。
そして家賃三部作の2本目にあたるのが、恋の罪。
噂によると東電OL殺人事件が今作の基になっているみたい。
言っちゃいけないけど「楽しみですね!!」
メモ得点メモ
7
冷たい熱帯魚のタイトルの由来が気になるのだけど、アメコミのフロムヘルの序盤に、その言葉が出てきたのだけど、どこが由来なのかな?知っている人いないかな?

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