自律神経崩壊
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
2021年日本映画
過酷なのは水曜どうでしょうで知ってるぜ
監督
濱口竜介
・偶然と想像
・寝ても覚めても
・ハッピーアワー
キャスト
ネタバレ あらすじ
2022年3月5日U-NEXT自宅鑑賞
2022年10本目
村上春樹が原作だよ全員集合
気がついたらゴールデングローブ賞も
受賞した日本映画
『ドライブ・マイ・カー』を鑑賞しました。
監督は濱口竜介監督。
長編商業映画は未だ3本で
実質2本目が今作。
は?
そして監督
東京大学卒業後
東京藝術大学院
へ?
クッソエリートながら
映画に傾倒し
あれよあれよと
カンヌ映画祭に愛され
ゴールデングローブ賞も受賞。
執筆時にはアカデミー賞も受賞濃厚
という映画の専門学校に進学して人生踏み外した
人全員なんなんだ俺の人生はぁと
天を仰ぐ格の違う存在ですね。
原作は村上春樹さんの短編。
そいえば2018年の傑作韓国映画の
『バーニング』も短編でしたなぁ。
原作を村上春樹で映画作品を作るあたり
すごいよなぁと思う。
それを用いて海外戦略や
賞レースを攻略していく
企画力ヤベェなあって思う。
ただ3時間は長過ぎ。映画館で見た人マジで偉い
そう思った。
中身より企画力すんご
自分はまぁあんまり
楽しめなかった側なわけです。
中身としては
表現者として成功したが
人間としては屈曲してしまった男が
自分の遺恨たる妻との関係と
仕事の大きな壁に対して
車での大移動を経て
無事自律神経を崩壊させ
全てのプライドを捨てて
無に帰り自身の弱さを受け入れ
乗り越えるという
謎の荒療治を3時間見守る映画。
好評してる人偉い!
そんなことよりも映画内で
やっていることがすごいなぁと。
まず他言語で成立させる舞台の
稽古や背景を描くという
特異な状況を描くのすげぇ。
映画の役者が舞台の稽古をする
演技とかめちゃめちゃな
多重構造で映画マニアの心
鷲掴み。
まずなんですか他言語で成立させる
鑑賞難易度激高の舞台とは。
知能指数が高過ぎる。
企画力にまず圧倒されて
褒める以外の言葉は見つからないと
思われる。
その中には手話を用いる人もいるとか
最早なんというバリアフリー映画。
なんという多様性。
アカデミー賞候補には
『コーダ』という聴覚障害の家族の
引きこもごものエモーショナルな作品が
ノミネートしていますが
やはりジェンダーの次は
バリアフリーで全てにおいて平等という
部分に巡っていくのかなぁと。
その辺りも抑えていてすごいよ
この映画。
また解説付きの理解が必須だが
舞台が広島。
原爆ドームとか露骨なとこは
描いてはいなかったが
ウィキペディアとかインタビュー読めば
その狙いもすんごと思ったりするが
見ている最中は
ホゲェという感じ。
やはりこの映画を劇場で見るぐらいの
邦画好きはビビッとくるのかな??
その辺り海外にフューチャーしたら
そりゃあ評価高いのでは?と思う。
人の男の平和の旅路の舞台は
広島でした?とかぁ???
企画力がえぐぃいい!
タイトルが出てくるのおっそーい
いやぁまぁ。びっくりした。
あれぇ?聞いていたドライバーさんの
話がぁ本編だったようなぁー?
でてこないなぁー?
セックスえぐいなぁー。
謎の話不明だなぁー。
えーえーーえー40分経って
タイトル出てきたぁ。
あ。ここから!ここから本編なのね。
へぇー。おしゃれだねぇ。
まぁ3時間ながら見でした。
本当に劇場でしっかり見た人偉い。
賞レースに参加しているのは貴方様のおかげです
舞台セリフとキャストの心境リンクする暗喩好きぃ
ありがちですが
本編でのポエトリーなやりとり
すっごく村上春樹っぽいけども
それは原作にはないんだよね?
その辺りのわかりやすさが
いい具合の暗喩でいい塩梅でした。
妻の意味わかんない話が
結果仮面夫婦の終焉
人として愛する人に罪を
咎めて欲しいという
無意識下の訴えを
全力で無視して保守に回る
主人公の弱さ。
まぁしらねぇよこのセレブ勝ち組やろう!
プライド高過ぎぃなんだよぉお!!
と思いました。
車で広島から北海道移動したら自律神経壊れるの僕理解できます
映画の終わりで
どん詰まりになった主人公が
考える時間が欲しいと
車で北海道のある場所に行くわけ。
そしたらもう
感極まってずっと抱えてた
闇を解放してデトックスされるの
ですがね。
うん。それ知ってる。
『水曜どうでしょう』のサイコロの旅で見た。
尻の肉がボロボロ取れる夢を
見た人と一緒でしょ。
まぁこの映画を3時間しっかり劇場で
観れば同じような疲労で
彼の境地に動揺にたどり着いて
デットクスされますかねぇ?
寝ない寒い疲れで
見事に人間として極地に達していて
むしろその過酷さじっくり長めでも
良かったんですヨォと思いました。
ただまぁ広島から北海道行っちゃう
っていうロジックのトリガーが
考え事したいから。
というのがすっごい孤高のセレブ感。
そのナルシストな夢展開が
村上春樹の世界観での
人間崩壊というラインがあって。
映画としては相当地味なのに
めっちゃ浮世離れしてんの
さすが原作が村上春樹!
って改めて思いました。
普通の人なら
涙流しながらタバコ吸ってると思う。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 6.5/10
・映像のアプローチ 7/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 7/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 6/10
66点
個人的には面白くなかった。
岡田将生さんは見るたび
長尺の台詞で狂気を演じている
印象がある。
嫌いじゃないがなんだその立ち回り。
でもよく考えれば
岡田将生のキャラって
短慮な顔だけの男?ってこと?
性欲と憤怒に支配されてるが
真実を知る謎の男???
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