2013年116本目 2013年10月17日劇場鑑賞
「なんていうか、『サイドエフェクト』と本作『トランス』って似ているんですよね。」
2013年イギリス映画
あらすじはこちらから
ソダーバーグの『サイドエフェクト』見てからだと…。
なんていうか、『サイドエフェクト』と本作『トランス』って似ているんですよね。
『サイドエフェクト』は副作用で、『トランス』は催眠。どっちも自分の意識外の出来事を描いた作品でね。先に『サイドエフェクト』を見ていると面白さ半減。
別にソダーバーグとダニー・ボイルがどうとかは問題じゃないんですよ。
それは映画見た人の好みだと思うし、おれはソダーバーグの方が、映画愛強いと思うから『サイドエフェクト』の方が面白かった。
逆にダニー・ボイルの演出は正直面白くなかった。
始まって速攻話が読めた…。
もうね。『サイドエフェクト』見てこれ見るのがそもそも間違い。
名のある俳優が『トランス』は３人しかいなくてね。もう催眠療法とか出て来ちゃった時点で、なんかだいたいの映画の全貌がおぼろげに見えてしまうんだよね。
でーそうなってくると、もう映像とか俳優の演技とかになるんだよ。
でもね…この映画映像もよくないし、俳優の演技も特質していないわけ…。
ダニー・ボイルはね『127時間』の時思ったけども、映画内をCMやミュージックビデオのように、一定のルールを無視して、独自の表現技法で映画を紡ぐスタイルになってきていると思うんだよ。
『スラムドッグ$ミリオネア』の時から音楽に対して、かなり個性的なアプローチをしてきて(
M.I.Aつかうとことかね）、『127時間』もそうなのテクノ多様していたと思う。それがやっぱこの『トランス』でもあってね。それが斬新だとも思うけども、もっと身近な音が欲しかったりもするんだよなぁー。まぁー好みだよね。
映像のアプローチも、画面の色を変えて、妙にポップな彩りで、黄色意識したりとかしていたように思える。それにマスターショットを排除しているように思えて、映像が基本バストサイズとか基本で、限定的にしか映像がないんだよなぁ。あんまり映像も面白くなかったわけ…。
脚本が破綻している
ダニー・ボイルは映画監督であって、脚本は『127時間』以外は担当していない…。
そんでこの映画タイトル通り、催眠療法が映画の中盤から蔓延しだす…。
最早、どれが現実か幻想なのか、見ている側もわかんなくなっていくし、それがダニー・ボイルの妙なポップな映像作りと音楽、そしてマスターを排除した撮り方が、ミシェル・ゴンドリーのような世界観を感じさせる。
最初に主人公の語りから始まるのだが、それも映画に生きてこないし、結局は、記憶だとかの物語に落ち着いて、あげくにビターエンドに収まるから胸くそも悪い。
もっと警察とか色々介入してきたり、主人公の仕事とかで色々介入されてきそうだけども、登場人物が少なく、非常に限定的な物語で挙げ句に催眠という正直、チートな設定を映画に盛り込んでしまって、破綻しているとも言える。
ただ封じ込めていた記憶などを描写する映像はダニー・ボイルの技術力の高さで仕上がっており、また見ている側を混乱させるような編集などは、見応えたっぷりでもある。
しかし個人的に面白くなかった。どのキャラクターも好きになれなかったし、唯一の興奮ポイントは、ロザリオ・ドーソンが「あなたの好みは覚えているわ」と言って、バリカンの音が響いて、その後全裸になって下半身が映されるとこ。笑
もちろん、日本はクソなのでぼかし入っており、パイ◎◎◎ンコは拝めなかったが、最早、ここまで楽しめてないと、そういった短絡的なエロさも飽き飽きするし、『サイドエフェクト』にあった良さが全部ここにはなかったとか、思ってしまったりする…。
まぁーでも見て損した気分はなくて、面白くなかったなぁー。ダニー・ボイルはもう一度映画の教科書でも読みながら固い映画を撮ってくれないかなーとか思ったぐらいです。
総評
総評としては、面白くなかったです。ジェームズ・マカヴォイがジェレミー・レナーに見えたし。
全然トランスらしい極限状態みたいなのなかったし、イマイチだったわ。
一応自分のように全く楽しめてなかった人もYahoo!映画を閲覧したらいたので、マイノリティながら楽しめなかった人もいるみたい。
それにしてもこの映画これでよかったのか？
ラストの顛末直後も最早あやふやで、この映画に警察が介入してこないのが、最早催眠なのか？とか思ったり…。
得点
物語 3/10
キャラクターの魅力 4/10
監督の映像や俳優への演出やビジョン 7/10
音楽 6/10
俺の趣味 1/10
35点
見たい人は普通に楽しめると思いますのであんまり参考にしないでください。
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