Multiplex広告:記事は下部から

△ドラゴンボールZ 神と神 2013年38本目「鳥山明のドラゴンボール。」△50点

「見たかったドラゴンボールではないが、ドラゴンボールの興奮を思い出させる一品」

$『A Little his REDEMPTION.』自称映画オタクの映画感想部~season 7~-ドラゴンボールZ 神と神
日の丸2013年日本映画日の丸

あらすじはこちらから。
感想
私はドラゴンボールZ世代だ。
ドラゴンボールZが放映していたのは私が7歳の時で毎週見ていた。特に週間少年ジャンプでは、セル編やブウ編は、父親に朗読して貰っていたし、劇場版は詳しく調べれば、8作目ぐらいから見ている。でも今思うと公開当時は3歳とかだったので、多分再放送を楽しく見ていたんだと思う。
しかしGTからは興味が失せてしまったのも覚えている。
周りの同世代に比べたら、そんなには詳しくないので、もしかしたらそんなにディープではないのかもしれない。
正直言えば、今作の劇場版はあまり見たいとは思わなかった。たしかにドラゴンボール世代としては、見ておきたいとも思う。だが『ワンピース』の映画化、特に『ストロングワールド』はヒットと反して内容はお粗末だったと思う。ただ幼少期の思い出から見てみたいなぁーとは思った。しかしお金払うのは嫌だなーとも思っていた。
だが、なんと辞めてしまった先輩からお誘いのメールがきたではないか。結構年上の彼らだけどもせっかくの機会だし、メンツ敵には理想的だ。
そういうことで鑑賞した。
だがなんとIMAXでの鑑賞だった。これは嫌だなと思ったが、先輩が少し大目にお金を出してくれた。
というわけで見たのだが、まず一言。
偽IMAXだった!!本気で酷かった!!
思えば、日本初IMAXの日本映画だったわけですが、スクリーンサイズが1対2じゃ無かった。
ほとんど正四角形だったよ!!もうその時点でIMAXの視界いっぱい!!(eye max)が出来てない。端が切れているのが目に見える。ふざけんな!!
つまりただ音がデカいだけになってしまっているんだよ!!これは酷い。アイマックスの質も下がったと言える。
本当にこれは腹が立った。許せない!日本の映画の質の低さが全世界にバレてしまったようなものだ。あーあ。
先に速攻書いたコラムを載せる。
ドラゴンボールは鳥山明の下に帰っていた。
私は今思った。
思えば、僕らが見て育ったのは、鳥山明が生み出したドラゴンボールを商業的に改変し、娯楽的に仕上がった東映アニメーションが生み出したドラゴンボールだった。
そしてジャンプで描かれたドラゴンボールもまたジャンプ編集部が演出したジャンプの為のドラゴンボールだった。
この度、10年以上の時を経て、鳥山明原案となって、現代に蘇った。
そのドラゴンボールは、確かに私たちが見たかったドラゴンボールではなかったかもしれない。
妙にコミカルで悪ふざけのような内容だった。
しかし『Dr.スランプアラレちゃん』を手掛けた鳥山は元来うんちを枝で持ち上げるような漫画を書く男だった。
もしかしたら現代の作者が映画に介入することで映画の売り上げが上がる手法を今作にも取り入れた結果、鳥山明の描く、本来のドラゴンボールワールドがようやく日の目を見ることが出来たのかもしれない。
だからこそ、ドラゴンボールは、私たちや東映、BANDAIの下から、ようやく鳥山明のもとへ帰って行ったのかもしれない。
憶測に過ぎないのだが…。
ここから自分のメモを見乍ら内容に切り込んで行く。
魔人ブウ戦から4年後。
見ていて疑問に思ったのが、「ウーブが出てこない」って思った。
しかし本作は、魔人ブウを倒してから本来なら10年の月日が経ち、そこから悟空が帰ってきて最後の天下一武道会が描かれて最終回になるというのが本来のエンドだった。
つまりその空白の時間のちょうど魔人ブウを倒しての4年後の物語だったのだ。
その最終回に向けてキャラは風貌が変わりつつあるというわけだ。
印象としては…。
正直印象としては、これまでの『ドラゴンボール』の映画化とは、違う感じがした。
まぁー内容がいつもなら50分ほどで2本立てなのに対し(東映アニメフェアーってやつね。)今回は、ドラゴンボール一本ということで85分と長編になっている。
そのせいか物語は非常にダラダラとしている印象が強い。
そのダラダラは序盤から顕著だった。
流石に17年ぶりの映画化作品となると忘れている人も非常に多いせいか、序盤はだいたいのこれまでのドラゴンボールのあらすじを新キャラのビルスとウイスがやってくれる。
これって思えば、これまでのドラゴンボールZからすると意外だよな。
これまでのZはバトルものが基本であって勧善懲悪な単純な構図だった。でもこのビルスとウイスには妙な愛嬌があって、しかもビルスを演じるのは、山寺宏一で凄い上手いんだよね。
そういう新キャラとしてはなかなか良いのだけど、映画とするととてもダルい。
またこれまでのドラゴンボールの映画化と比較してもかなり退屈な印象が強い。
序盤こそ悟空とビルスが戦うが、それはただの挑戦に止まっている。
物語が物語としてのストーリーを本作は持っていない。
一応ブルマの誕生日会に現れるビルス一行とそれを察知してご機嫌を取るベジータという構図はあるものの、これまでの何かしらの敵を倒す冒険譚のような典型的なアドベンチャー映画やバトル映画の体裁は一切用いられること無く、ブルマの誕生日会に乱入してきた珍客というのがビルスの役回り、さらには別にピラフ一味というトラブルメーカーが乱入してきて、誕生日会をめちゃめちゃにする。
その何一つ熱い展開の無い、ツッコミ所満載のファン感謝祭、あるいは同窓会のような物語を私たちが見たかったか?と言えば正直全然見たくなかったと思う。
結果的に終始ダラダラとした物語になってしまい、ドラゴンボールの映画化というよりは『クレヨンしんちゃん』の映画化になってしまい、残念でもある。
正直言えば、今作はお決まりの展開で見たかった。見ている側を興奮させる元祖バトルアニメの風格を味わせて、ドラゴンボール熱を再熱させるような映画が見たかった。
しかし鳥山明は敢えて、それを避け、自分自身の中に秘めてきた本当にこうあって欲しかった編集というコンダクターを排除した本物のドラゴンボールを鳥山明は描ききったのだ。
私たちは、もしかしたら鳥山明のドラゴンボールではなく、ジャンプ編集者が生み出したドラゴンボールが好きだったのかもしれない。今更思ってしまう。
鳥山明がノータッチになったGTなどもあったりとドラゴンボールも色々あったと思う。
最初のコラムと同じになってしまうが、今作でようやくドラゴンボールは所持者の下へ帰って行ったのだ。
またネタバレになるが、今作はこれまでのドラゴンボールの劇場版を裏切るのは展開だけではない。悟空とビルスの戦いの結末も裏切っている。
これはある意味では『ドラゴンボール』の完全な終了を意味してもいるが、結果的にはやはり映画一本としては不完全燃焼だったと私は思う。
これじゃない感が高まる一方だ。
やっぱトドメは元気玉でお願いしたかったよ。
それでも戦闘シーンは見応えたっぷりでした。
得点
50
途中で帰ろうと思った人も多分いるはず。
でも見終わると、レンタルビデオ屋で過去作のレンタルを検討してしまったりするから、やっぱ映画化ってのはいいことだったと思う。
もう一度ドラゴンボールに触れたくなったし。
しかし2000円もの金額を出して90分を過ごすには、過酷な時間だったのかもしれない。
またドラゴンボールぐらいになると信者のレベルが『ワンピース』より低いので、今作の評価は低迷しそう。
ただ鳥山明にとっては本物のドラゴンボールになったんだと思いたい。
前半のコラムが良かったと思う人はクリックしてください。
にほんブログ村 映画ブログ 映画劇場鑑賞へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA