2014年34本目 3月2日劇場鑑賞
「スーパーノヴァ」
あらすじはこちらから
マシュー・マコノヒーにハマっているし、どうしても見たかったので見てきました。
事後報告ですが、本作で主演男優賞をマシュー・マコノヒーが、ジャレッド・レトが助演男優賞を受賞しました。
本当に事後ですが、ジャレッド・レトの助演男優賞の受賞は納得。
正直ね、主演男優賞を獲ったマコノヒーよりもジャレッド・レトが演じた、レイヨンという体は男、心は女という複雑な立場でありながら、エイズに苦しむキャラクター。
しかしこいつが非常に曲者で、マコノヒー演じるロンよりも自由奔放でありながらも、時折哀しみにくれて感情を爆発させる、ドラッグに溺れては、ロンと奇妙な絆で結ばれ、主役のマコノヒーを食う役だった。挙げ句にレイヨンの顛末もまた、ドラマチックで、助演男優賞への布石が映画内に存在したとも言えるぐらいのキャラクター。
ちなみにジャレッド・レトさんは30セカンド・トゥ・マーズという結構売れてるオルタナティブ系のハードロック寄りのバンドのボーカルだったりして、成功してる。笑。すごい才能の持ち主だ。
ちなみに2014年4月3日に東京の渋谷のAXでライブするようで、大盛り上がりだろうな!!
マコノヒーさん、あんたやり過ぎだよ。
体重を自由自在に操ると言えば、ロバート・デニーロ、クリスチャン・べールなどがおなじみですが、そこにマコノヒーさんも仲間入り。
てか本作のマコノヒーさん、あんた最早別の俳優だったよ。
序盤のガリガリはウィリアム・フィクナー。中盤以降は、ジョン・ホークスになっていたような…。
最早原型がどんなのかわからなくなっていた…。
類似映画は「シンドラーのリスト」か?
見終わって、この映画って、「シンドラーのリスト」に似ているなぁーって思った。
ロンは、ひたすらにエイズになっても私利私欲で、生きることと金を儲けることで暴れまくっていたけども、それが結果的にエイズ患者の希望になっていて、ロンはそれを知っているのか、知らないのか?その微妙なラインが、最後の最後まで描かれず、シンドラーのリストは最後ですごーく涙を誘う展開になっていたが、この映画は、足音のみが聞こえてくる、そんな映画。
死という終わりに直面した人間の反抗、それはスーパーノヴァの様に…
見ていて結構泣いた。
最後の最後まで生きることというか己の欲に忠実で、魂を燃やし尽くした。
それは星の終わりの最後の燃える瞬間の様に、命を燃やし尽くす、すごいパワーのある映画。
ただラストシーンが、エピローグ形式で、文字だけになってしまったのは、個人的には否定的に見えた。
ラストシーンもう少し何かあれば、快くマシュー・マコノヒーに拍手を送りたくなったのだが…。
近年のマシュー・マコノヒーの大活躍の最後にぴったりの一本。
近年のマシュー・マコノヒーの映画かなり追いかけた。
「リンカーン弁護士」「バーニー」「キラー・ジョー」「マッド」「マジック・マイク」「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」
きっかけが「マジック・マイク」での変態ぶりだったけども、近年のどの映画も凄かった。
その最後にはぴったりの感動映画だったな。
その貢献を考えて、アカデミー賞受賞は本当に納得です。
特に「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」の冒頭の歌声はまじヤバです。作品一本だったら「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」のデカプリオの方が良かったです。
みなさんも今年のアカデミー賞を知って、上記の作品をチェックしたら納得できると思います。
そういや印象的な音楽、テキサスっぽい80年代ロックぎんぎんしてた。
80年代の設定の日本が2013年でしかなかったのは、ちょっと痛いか…。
得点
物語 8/10
キャラクターの魅力 9/10
監督の映画に対するビジョン 6/10
音楽 8/10
俺の趣味 8/10
76点
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