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◎【79点】カモン カモン【解説 考察:子供との対話 未来を思って】◎

子供と大人との垣根を超えて

はじめに

“まえがき”
閲覧いただきありがとうございます。
本ブログは筆者の鑑賞記録保管を
目的としたブログです。
副収入目的で色々SEO対策をして
おります。
閲覧いただきありがとうございます。

本ブログ記事を読むことで
私が味わった娯楽作品の
カタルシスを追体験できるかも
しれません。

ですがこの記事を読むことで
追体験するのではなく
映画を鑑賞して
自分自身でカタルシスを味わって
ください。
私以上の発見と出会うことが
できるのではないかと思います。
本日はご訪問いただき
ありがとうございます。

製作

2021年アメリカ映画

人間と人間の対話

監督

マイク・ミルズ
・サムサッカー
・人生はビギナーズ
・20センチュリー・ウーマン

キャスト

ネタバレ あらすじ

ネタバレあらすじ
2020年代のアメリカ。
ジャーナリストのジョニー
(ホアキン・フェニックス)は
ラジオに番組を持っている。
彼はプロデューサーと2人で
アメリカ各地を周り
子供たちに今の生活に思うことや
未来についてのインタビューを行い
それをラジオで編集して流す
仕事をしている。

ジョニーは一年前に母親を認知症の末に
亡くしている。
闘病中は毎日妹のヴィヴィが側にいた。
ジョニーとヴィヴィはジョニーの
母親への対応に腹を立て
そのことがきっかけで1年程
2人は疎遠だったが
ヴィヴィから連絡があった。
ヴィヴィには別居中の旦那がいた。
彼は精神病を患っているが
病院には全く行こうとしない。
本人が病気であることを
認めたがらないからだ。

不安なヴィヴィは彼の元に
しばらく滞在することを検討するが
彼女には息子の9歳のジェシーがいた。
ジョニーはしばらくの間
ジェシーの面倒をヴィヴィの住む家で
面倒を見ることにするのだが
彼女の夫の状況は悪く
失踪やら何やらで
当初よりも長期滞在することになる。
だがジョニーは次の仕事があり
ニューヨークに行かなくてはならない。

事前にジェシーにも確認した
ジョニーはヴィヴィに相談し
ほぼ強引にジェシーとニューヨークに
いくのであった。

ジェシーとはうまくいっていると
思っていたジョニーだが
ジェシーが欲しい歯ブラシを
買わなかったことで
悪戯をされてしまい非常に不安に
なってジェシーをジョニーは怒るが
そのことがきっかけで
2人の中は険悪になり
ジョニーは
そのことをヴィヴィに相談する。

ヴィヴィにアドバイスを受けて
しっかり謝ることを画策する
ジョニー。
ジョニーとヴィヴィは
ジェシーを通して
お互いの複雑な事情や
感情の変遷について
語り合う機会を得始めた。

ジェシーに許されたジョニー。
ジェシーはジョニーが
どうしてヴィヴィと疎遠だったのか?
などの複雑な事情を聞いてくるようになり
子供だと思っていたジェシーを
ジョニーを1人の人間として
向き合っていく。

そしてヴィヴィはついに旦那を
精神科に診せることに成功。
だがより滞在期間が長くなり
ジョニーは次なるインタビュー先の
ニューオリンズにジェシーと向かう。

2022年5月1日劇場鑑賞
2022年20本目



マイク・ミルズの映画

好評っぽいので映画の日なので鑑賞した。

自分は『20センチュリー・ウーマン』が
年間ベストに選ぶくらい面白いと
思ったわけですが
その前の監督作
『人生はビギナーズ』はそこまで
ツボにはまらなくて
今作はどうなのかなぁ?と思っていて
しかも白黒映画というハードルの高さ。

このマイク・ミルズさんって
そもそもそんなに映画撮ってない
なぁーって思ったら
著名なデザイナーだってこの度知る。
CDのジャケットのデザインや
PVだけじゃなく商業用のポスターなど
広告系でも活躍される
マルチなクリエイターだった。

via GIPHY


特異なビジョンよりも
洗練された高級趣向のデザインを
することが多いぽいですね。

映画作品としては
私小説的な側面が強く。
2作目の『人生はビギナーズ』は
実際の母の死後の父との話が題材で
3作目の『20センチュリー・ウーマン』は
母へのアプローチ。
そして本作は息子へのアプローチ。

今作では身内として甥っ子と
対話する物語ですが
疑似息子としての関係性の
模索を0からするという

子供との対話の物語

his
自分も直近で父親になったので目から鱗です。

マイク・ミルズさんの描写力と視点すんご

前作も独特な切り口で
女性についてのリスペクトを
盛り込んだ青春ドラマが最高でした。

his
Blu-ray出なかったんで権利持ってる日本の会社は潰れて欲しい。
まぁ今となれば配信でHD画質も出せるから
DVD同等以上の映像が楽しめるからいいけど。

そういう切り口を
おしゃれな構図と色調と音で
攻めてくるのが好きでした。

今作は
父と子の対話についてのお話。

エピソードひとつひとつが
実体験ベースなんじゃないか?
と思う細やかな視点。
そしてその会話の内容の
細やかに生々しさがあり
それでいてインテリジェンスで
そして真摯で心がこもっていた。

via GIPHY


他の映画監督の作品では
あまり味わえない感覚ですね。

子供は幼いとか
未発達だからと
程度の低い思考で扱うことの
礼節のなさ。
子供も1人の人間として
真摯に向き合う必要性
相互理解の必要性。
一つ一つのコミニケーションの重要さ。
それにより多くの人々との
相互理解への発展。

そんな大切なことを
疲れ切った人生に矜持してくれる。

父親として今後子供とどう向き合っていくべきかを
学べた気がします。

神秘的なシンセサイザーの音色よ

via GIPHY

音楽はザ・ナショナルのブレインである
デスナー兄弟。
アーロン・デスナーさんと言えば
テイラー・スウィフトのアルバム
フォークロアを共同で製作し
グラミー賞を受賞したマジモンの天才。

奥ゆかしいチルアウトな楽曲群が
冬の湖畔の景色を浮かべる
素晴らしい楽曲群がたまらんですよね。
そんなデスナー兄弟が
シンセサイザーをいい感じに
使って合間合間をチルで映画を
エモくしてる。

元々マイク・ミルズ監督が
2019年に発売された
ザ・ナショナルのアルバムの
ショート・ビデオというか
もろコンセプト映像を
監督したことがきっかけでして
それも女性の一生をモチーフにした
コンセプチュアルなアルバムで
マイク・ミルズ監督の
『20センチュリー・ウーマン』と
親和性があったからなんだろうね。

そんなわけでサントラも要チェックという
さすが一級のデザイナーだなぁと。

子供の生の声、未来について

作品の設定として
子供をインタビューするという
サブエピソードもある本作。
それぞれの地域の子どもが
未来について自分の思うことを答える。

洗練された子どもたちが
選別されているとは思うが
やはり圧倒される。

via GIPHY


それぞれに重みは違うけど
未来について

持続可能な社会について考えさせられる

やはり地球という大地の
資源の枯渇や地球温暖化での
通常生活が難しくなるという実態。

未来に生きるのは
子供たちなんだよなぁ。

日本の政治なんて持続可能な社会とか
全く考えてないでしょ。
既得権益の発展を考える
老人しかいないんですよ。

それにしてもそういう社会への
危機感も子供を題材にした映画で
うまく織り込んでいて
マイク・ミルズさんすっごい。

エンドロールが未公開だったインタビューの詰め合わせですからね

そしてこの映画のタイトル
カモン カモンは未来へ進んでいくしかない
という前向きながらも
辛い日々を乗り越えていくしかないという
前途多難な日々への挑戦を激励する意味
だったんですなぁと。

his
マジで知能指数の高い映画過ぎて長期連休のなか日に見れてよかった。

こんなん二本立てで見たら
脳がバグるし
土日程度に消化できる代物じゃねぇ。

via GIPHY

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.8/10
・映像のアプローチ 8.2/10
・映画の美術面 7.5/10
・キャラクターの魅力 7.5/10
・音楽 8.5/10
・上映時間と個人的趣味 8/10

79点

話こそ驚きはなく
監督の個性により
インテリジェンスになっている印象。
ただ見てよかったなぁと思う。

あと子役の演技力クッソ
高かったと改めて思う。
将来はティモシー・シャラメの
ような俳優になりたいという野心
マジパネェッス。

レンタル

通販

パンフレット普通に購入できた勢ですが
かなり転売されているんですね。
大した内容もないしサイズが小さくて
可愛い。小さめのバッグにも入っちゃう
手のひらサイズです。
コラムニストの方が3人くらい寄稿
してましたがちょっと偏りがあったなぁと
思うものがありました。

むしろこの映画のHPにほぼ内容が
載っていると思われるので
文章を読みたいならそちらを
見るべきかと。

それで今作はBlu-ray出すのかね?
VOD配信ではまた見たいかなぁー。

his0809
3日に1回更新を予定してます。また来てください!

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